Cブロック第2回戦 幻斎VSヒーポ
「若きハードパンチャーはどこまで喰らいつけるのか!!ヒーポの入場です!!」
煙の中から左右のスイングをしながら入るヒーポ
「さぁ!対するは!………えー幻斎選手……棄権!!」
「へ?」
「詳細な情報が入りましたが何やら家庭内問題だそうです!」
「鉄斎さん、何か知ってますか?」
「ニーカよ世の中には知らなくていいくだらないこともあるだぜ」
視線が更に集まる。
「まぁそうさな強いて言うなら俺の親父が浮気しかけてお袋に折檻されてるという事だ。」
「えーでは続いてはセルリム対キーマに入ります。」
「今大会!最速のウォーリアーを決める戦いです!!遠い地エルフの国ローディアン出身のキーマ!!雷速の異名を誇るセイニヒ!!スピードと手数の多さがこの試合の醍醐味になるでしょう!!」
両雄入場し、お互いを睨む。
「どっちが勝つと思います?鉄斎さん」
「ん?まぁどう見てもセイニヒに部が悪いだろう?」
「何故ですか?」
「積んでるエネルギー量がちげぇんだよエルフと人間じゃあ体内の魔力保有量は歴然の差だからなぁ短期決着しか手はないぜセイニヒ」
「まぁ攻撃力はキーマに分がありますし」
そんな観客の反応をよそに中央の2人は静かに息を整える。
「構えてぇえええ!はじめ!!」
開始早々にキーマが爆裂魔法で攻撃する。
爆発と共にセイニヒの姿が消える。
「おいおい、焦り過ぎだぜキーマさんよ」
(目の前で体ごと消えたのは初めてだな)
2人の高速のバトルが始まる。
セイニヒは躱しながらギアを上げていく。
一方キーマは爆裂魔法でセイニヒの逃げ場を無くしていく。
(充電完了!仕掛ける!!)
セイニヒはバックステップから正面に加速!
キーマの顎先に拳を当てに行く。
「ステップトリーダ」
「!?」
「覚悟しな?高速の矢がアンタを射抜くぜ?」
セイニヒはキーマの顎先を攻撃する。
(来る!!最高速度は彼が上だ!!だが!顎先に来ると分かれば風魔法の刃を備える。)
ピッ!
セイニヒの加速をつけた肘打ちがキーマの顎先を捉える。
グラン
キーマの視界が反転し意識はそこでとだえた。
「くそっ!何か仕掛けてるとおもって肘に雷装を施したのに表面の皮が切れてやがる。」




