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異世界拳闘道  作者: 泰山仙人
アナルガルド最強決定戦
73/98

Bブロック 第一試合 ナックス対ガーナ

ガーナ・クリス

身長206センチ

体重168キロ


ナックス

身長186センチ

体重99キロ

 翌日、第1試合が始まろうとしていた。


選手控え室でガーナは自身のコンディションを確認していた。

「流閣さん、鉄斎、わざわざ激励に来てくれるとは」


「ははっ俺らだけじゃねぇぞ」


 鉄斎達の後ろから現れたのは


「陛下」

ガーナは即座に跪く。


「良い、楽にせよお前とも戦いたいものだ期待してるぞ」


「はぁっ!」


 反対口の選手控え室で入念なストレッチをするナックス。



 ナックスが座長を務める舞台格闘団体のマジックアンドグラップの門下生が控え室に最後の引き止めに来ていた。

「座長、ほんとにやるんすか?コレはショーじゃないんすよ相手が加減してくれる舞台格闘じゃあないんすよ!!」


ナックスはブーツを履き終えると門下生を小突いた。

「おめぇ分かっちゃあいねぇなぁ、観客がいりゃあ俺は無敵なんだよ」




「さぁやって参りました!!トーナメント2日目のオープニングバトルを飾るのはこの2人!!オオアザ国番兵"堅牢"ガーナ・クリスと舞台格闘団体マジックアンドグラップの顔役ナックス・マウンターダァア!!」


ナックスは拳を突き上げ、観客にパフォーマンスを見せる。

「ディアアアアア!!!」


「「「「ディアアアアア!!!!」」」」

観客達もそれに答える。


「流石の人気です!!舞台格闘の先駆者ナックスここ数年は経営に専念していたそうですが未だにその人気は衰えず!!このコロシアムの観客を早くも味方に付けました!!」

グレンも実況が観客のボルテージを引き上げる。


「構えてぇええ試合開始(はじめ)ぇええええ!!」


「ダッシャァアアア!!」


「おーっとナックス!いきなりアイアン・ナックルだぁああ!」


「やるじゃねぇかおっさん!!」

ガーナはお返しに大振りの右を当てる。


「おっとぉ!!ナックス躱せたはずのテレフォンパンチを受けきり耐えたー!」


「行くぞぉおおお!」


「ナックスガーナの首を掴んでそのままダイナマイト・キックだぁああ!」


「そして逆水平チョップの連打だぁああ!鈍い音がこだまするぅううう!」


「ガーナ笑みを浮かべてからヘッドバッドぉおおお!」


「ナックスもお返しにと言わんばかりのヘッドバッドぉおおお!その後お互い連打の欧州だぁああ!」


 よくやるぜおっさんよだがなぁ、まともな打ち合いで俺がやられるわけねぇんだよ!!


 ガーナが左のフルスイングで仕留めにかかる。



ナックスは瞬時に下へ潜り込みタックル倒れたところで飛び上がり

(舐めんな若造!!こちとらてめぇが兵隊なる前から舞台引っ張てんだよぉおお)


「フレイム・ボディ・プレスぅううう!ガーナの頭上から叩き落ちました!!」


 ガーナはそれを受けて立ち二人は


「へっおっさん覚えとけ俺は皇帝がいる限り負けられねぇんだよ」


「小僧いいこと教えてやるぜ?ショー・ファイターはなぁ観客の前だと無敵なんだぜ?」


再び始まる打撃の欧州!

ショーの技のみで戦うナックスに生まれ持った肉体で戦うガーナ。


両雄譲らず。


そして行く時間が過ぎるが未だ両者衰えず


「今まで俺相手にここまで持ちこたえた奴は初めてだぜおっさん」


「はっショー・ファイターの素質あるぜ、お前」


そしてガーナはナックスの頭を掴むそのまま地面に叩きつけた!


「まだやるかいおっさん?」


「いやまだだよ!!」

ナックスはガーナの掴みから脱出し、体位を入れ替えそのままコブラツイストをかける。


「シャああああ!!!」


「「「「ワァアアアア!!!」」」」


ガーナは技をかけながらナックスの腕の力が弱まっていくのを感じた。


堪能したぜ、あぁ堪能した。

アンタの舞台格闘にかける信念。

ショー・ファイターの矜持。

ショー・ファイターって人種は観客の前ではこうも強えんだな


ありがとうよ


ガーナはコブラツイストから脱出し、ラリアットをぶち当てる。



「ぶっ!どうした小僧もっと来いやぁ!」


ガーナは本気で蹴り、全身の体重を載せたパンチを放った。


ナックスは倒れた。

それでも立ち上がる。



ガーナはいつまでもその姿勢に感嘆していた。


おっさんアンタもぅ限界だろ?力なんざ残っちゃいねぇ正直立ってるのも不思議なくらいじゃねぇかよ


わかったよ、気の済むまで付き合ってやるよ



ナックスは朦朧とした意識の中を過去を振り返っていた。


 最初は憧れだった。俺の産まれたのはどうしようもねぇくらい小さな田舎町だった。

そんな田舎町にガキの頃興行にやって来た舞台格闘を見て憧れた。

その全てを技や魔術を受けきる強靭さに、

ダイナミックな技の数々に、

俺の子供の頃のダチ達は魔闘士に憧れた。

遠い国のガルリムのコロシアムでのし上がる事を夢見た。

だが俺はよ、憧れちまったんだよらあの舞台で輝くヒーロー達によ。

どんなに本番じゃ弱えと言われてもよ

コレが俺が見た最強なんだよ!

それをこの場で舞台格闘に憧れてくれてる奴らに夢を見せてぇんだよ!

俺を立ち上がらせてくれた舞台格闘ありがとうよ俺はいつまでもお前に夢中だ!


フラリとフラリとガーナへと歩を進めるナックス。


ガーナはアッパーでナックスを空中にほうり上げてそのままキャッチしてショー技のブレンバスターを敢行。


ナックスは気絶した。



「アンタ本当にカッコよ過ぎるぜ

最後にこの技で倒したのはあんたに対するリスペクトさ

じゃあな、ショー・ファイター」



「勝負有り!!!」


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