魔闘士グワイガン
ジンバルス王国への入国するまでの船の上にて
「なんでぇなんでぇ私なんでずがぁぁあ〜鉄斎ざぁああん」
俺も流閣も書類仕事なんかの細かい作業が苦手なので誰か秘書官をくれって言ったらこの女ニーカが同行することになった。
本人は頑なに拒否してたそうだが皇帝の鶴の一声で抜擢されてしまったとことんツイてない残念な三十路女である。もっともその童顔のせいで二十歳そこそこのねぇちゃんに見られるそうだが
「まぁまぁ元気出せよなっ婚期逃してんだからこれを機にイイ男見つけるチャンスだろ?」
「グッフッ」
ニーカが吐血した
「あんまりじゃないですかぁ〜ハァー夢半分絶たれたしもうこうなったらイイ男見つけるぞー」
この切り替えの速さはなかなかである
「うっぷ…」流閣は、現在船酔いでダウンである
「おうぇオロロロロロロロロロロロロ」
「あーあーあー吐きやがった」
「水持ってきます」
「頼むわ…ハァー正直こんな事で里の秘術を使いたくないんだがなぁ」
気功医療×気功活性
酔いを覚ましたついでに三半規管を活性化させる
「これで少しはマシになったろ?」
「かたじけない」
「まぁこの魍魎の群島を抜ける道は未だに難所だからなぁ」
魍魎の群島
高位の魔物がひしめき合う島々である
また海流の流れが日毎に変わる為現在オオアザの国の一部の舟人にしか抜け道は読めない故にオオアザは外交が盛んな国ではないが国の防衛という観点から見ると攻められる国は皆無という。少数を送り大をかき乱すというゲリラの様な戦法を取る為オオアザの国の人的被害はこれまで一度もないその要因の一つがこの魍魎の群島である
「水持って来ました〜」
「ニーカ殿かたじけない」
「いえいえこういう時は助け合いですよ」
「そんなんだからイイ男掻っ攫われるじゃねぇの?」
「えぇー」
「まぁまぁ鉄斎殿、ニーカ殿あれがジンバルス王国ではないか?」
「「おぉ〜」」
その後入国審査を終えて
一行は、その日の宿をとった。
その夜
「ん?」
言い知れぬ感覚で鉄斎は目を覚ます
「魔物だぁあ!!魔物が来るぞぉ!」
「城門を閉めろ!!」
「兵と魔術士を集めろ!!住民を避難させろ!!」
「それから魔闘士グワイガンを呼べ!!」
次いで流閣が目を覚ます
「なんかあったな」
「その様ですね」
「ゴーガーピー」
ニーカのみイビキをかいて寝ている
「この状況で寝れるのかコイツ」
「町に魔物の群れが来るそうですが」
「どうするかなぁ」
まぁ折角だし対集団戦の修行といくか
「行くか」
「では、私も」
「無理に来なくていいぞ」
「ニーカさんのイビキより町を守る方が良いですから」
城門裏では、
「滞在戦士の方こちらにお願いします。」
滞在戦士
国や町などで人以外の襲撃の際に滞在している武術家、魔術士、魔闘士、傭兵などの者を有志で収集し魔物の撃退に力を借りる。その際に一般の三ヶ月分の給料に匹敵する額を支払う義務がある。
町によっての運用は変わるが基本的に遊撃隊として使われる。
受け付けの露出の高いねぇーちゃんがいた
「お名前の記入をお願いします。」
…筆を書き終えると
「ルカクさんとテッサイさん見ない名前ですね出身は?」
「オオアザの国だ武者修行の旅でね」
「あのバルカザン帝国の門を破った"破槍"尖閣様の出身地なるほど武術家のに分類でよろしいですね」
「隣のコイツは尖閣の直弟子にあたるぞ」
「では、あそこにいる魔闘士グワイガンの隊になります。」
「了解した」
「お前の師匠名前知れてるのな」
「えぇ数少ない達人の域に入る人ですから」
「そうか…にしてもさっきの受け付けのねぇーちゃんエロかったなぁ」
「私はそうは思いませんが」
「お前さぁ、童貞?」
「武閣流が恋人です」
壇上で40代手前の男が豪快に
「集まってくれて感謝するぜ野郎共俺の名前はグワイガン魔闘士だよろしく隣の無口なやつ暗器使いのレナだ。
これからこの防衛戦の段取りを伝える」
「まず敵の規模はオークが50体とゴブリン70体それを率いていると思われるオーガが5体だ。
まず魔物が門に到達する前に
岩石による投擲でオークを弓と遠距離型魔術士で小型の魔物をなるたけ減らすそして前に注意を引きつけてる内に俺ら遊撃隊が騎馬隊に引いてもらい裏から本体のオーガ部隊に強襲を掛けるこの際中を守ってるであろうゴブリンとオークの露払いを近距離型魔術士と魔闘士にお願いしたいこの中から俺の人選で追加で2人程オーガと一対一で戦ってもらう」
「さっきのオオアザの国の2人は俺と一緒にオーガへの奇襲をお願いしたい」
「了解した」
「右に同じく」
「ありがたい、では今回の首魁であるオーガ五匹は俺グワイガンと暗器使いレナオオアザの国の武人流閣殿と鉄斎殿だそしてこれより強襲の打ち合わせの為、これより先は全体の指揮はカンバラ将軍お願いします。」
「承った」
全体の離れの陣地にて
グワイガンが話し出した。
「まずお互いの使う技を知っておきたい。まずは俺の使うのは魔闘技属性は火だ魔力の消費が少ないし対集団戦はある程度戦える隣にいるレナだが暗器使いなんでな俺と連携させるつもりだ」
流閣は
「私の使う武術は武閣流です。わかりやすく言うと対人特化の技術ですね人型モンスター一対一なら負けないでしょう」
「ご冗談を、あなたの師がバルカザン帝国の門を貫いた伝説はここらでは有名だぜ?」
「ですが隣の彼は私より強いですよ」
「…そいつは心強えぇ」
「強いといってもコイツ2人分程でもねぇぞ」
「五体いる内の三体は俺とレナで抑えとくからアンタらで先に二体仕留めといてもらえるか?」
「その辺が妥当だろう」
「了解です」
30分後
「始まったな」
「えぇ」
「にしても魔術使いってのは、射程が長いだなオークとゴブリンが近づけねぇたぁ」
「我々武闘家よりも遠い間合いから攻撃出来るのが強みですから」
「これより騎馬隊牽引の元オーガへの奇襲を仕掛ける!!」
さてさてどうなるかね
流閣は、着衣フェチですが武閣流しか知らないので生粋の童貞にされました。
読者の皆様申し訳ありません。