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異世界拳闘道  作者: 泰山仙人
侵略戦争
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ローディアンへ

流閣とレナの結婚式を終え、ファダール家当主のリンキーは滂沱の涙を流した。


そしてローディアンへ亡命と協力の要請にファダール家その護衛に俺、流閣、照文そして事務処理要員としてニーカ。


ちなみにレナは国元へ置いた。


ジンバルス王国を通り帝国の関所の人員が少なく難なく突破そしてちゃっかりローディアンに着くものかと思われた時にソレは現れた。


リンキーはその生物を感知

「魔獣…なのか?人型だが…あの体毛と指先から出てる糸、そして8個の眼球それらの特徴は蜘蛛を思わせるアノ生物は見たことがない」


そしてその生物はこちらに目を向けると「ギー」とひと鳴きすると大量のアリアドネがキャラバンを襲う。


「総員戦闘用意!!」

鉄斎は怒鳴る。


「アリアドネかぁ腹だけ欲しいねぇ」

リンキーはそう言いながら手首に巻いてあるのリストから鋼線を射出そして加速させ飛びかかるアリアドネの腹の部分のみを刈り取りキャラバンの後部にくくり付けた。


「やっぱファダール家ってのはモンスター狩りもやるのね」

鉄斎が関心を示しながらも


「さてと今の感じを気功で再現するなら…」

鉄斎は少し目を瞑り気を練る。


(気功予知でモンスター共の位置は把握済みだそこから、気功操作と気功武装を掛け合わせて…両手の指先に気を集めて出す糸のイメージは強靭な糸を…細さは0.1ミクロン。肩から先を脱力させて…緩く…緩く手を胸で交差させて肩から先の肘をしならせて…そして手首のスナップで加速させて)


「こうかっ!!」


気功操作×気功武装 「気功糸・斬」


「…あ」


鉄斎の「気功糸」は間違いなくリンキーのそれと同じモノだったのだがまだ精密性が足らずアリアドネを縦に切り裂いた。


「いやぁ驚いたね」

リンキーは自身が最も糸を上手く扱えると信じていたがこの目の前の20手前の男(前世と合わせると精神年齢は50代後半なのだが)に遜色のないモノを見せ付けらる。


アリアドネ達はキャラバンに取り付くのは諦め車輪に粘りけのある糸を吹きかける。



「脚を止めに来たかい!…だがこのキャラバンはあの砂漠を走破する為に作られたモノだたかが魔獣の糸では止まらんよ!」…と得意げに告げるリンキー


「あの人型の魔獣は追って来ませんね。」


「あぁこのまま突っ切りましょう……鉄斎さん!!あの人型の近くにある繭は」


「…ん」

鉄斎は即座に気功予知を使う。

鉄斎の気功予知も修練を経て進化した。

以前の気功予知のセンサーは生命反応があるかないかくらいの判別能力だったがどういう性質かまで把握出来るようになっていた。


「これは…もしかして」

鉄斎は次に自身の視覚、聴覚、嗅覚を気功活性により繭の中の生体反応をより詳しく


「生きてるな!!流閣と俺で救助に向かうファダール家と照文はキャラバンの護衛を!!」


「了解」



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