奇襲
オオアザ国
オオアザ光圀が召集した。
武閣流 現当主 流閣
同 先代当主 尖閣
仙力の里 宗家 当主 幻斎
同 次期 当主 鉄斎
ファダール家 当主リンキー・ファダール
同 当主補佐 バーリー・ファダール
照道流 師範 照芳
同 師範代 照文
オオアザ国 秘書官 ニーカ
光圀が口火を切る。
「君らに集まって貰ったのは他でもないファダール家の亡命の手伝いと敵の侵攻を防ぐ為に帝国の魔導塔に対し奇襲を仕掛ける。」
鉄斎はこのメンツの具合からなんとなくわかっていたが。
幻斎が口を開く
「つまりはファダール家の護衛と魔導塔の破壊ないしは妨害工作をせぇと」
光圀は頷く
「そういう事だ。そして私の個人的な縁故のある者からの情報によれば……奴らは我々の動きを見張りつつ魔導塔に使われる魔素の再充填と兵力の増強を行なっている。……つまりはこの空白の期間こそが好機なのだそしてファダール家から魔術設計と魔導塔の設計図の提供により要所は把握出来ているこの部分の破壊さえ上手く出来れば混乱と奴らの計画の遅延は必須さ」
尖閣が疑問を呈する
「ですが陛下、バルカザン帝国の内情を知る者はファダール家の皆様ではありますが我々の入国させてくれるとは思えない。」
光圀が不敵に笑う
「そこで頼るのが縁故なんだよ」
鉄斎は
「どちらにせよ軍隊は使えねぇ」
流閣が続ける
「白兵戦になりますね。」
照芳が
「それで送り込む人員だが」
光圀が
「それについてはこちらで選抜してある。」
奇襲組
ファダール家、鉄斎、流閣、照文、ニーカ、レナ
国防組
尖閣、幻斎、ガーナ、照芳、光圀
鉄斎はこの人選に
(ヤングチームって感じだな)
光圀は続ける
「出立は半年後にする。」
幻斎が鉄斎に近づく
「鉄斎やお前に気功の奥義を授けるおいで」
「親父」
同じく尖閣も
「流閣よおまえには武閣流の全てを伝えた。そしてお前が現当主だだがそれを認めぬ者も居るそしてお前はこれから武閣流の段位5段以上の者との組手をしなさいまだ迷ってるのだろう?」
流閣は頷く
「はい、活人か殺人か今その狭間で揺れております。」
尖閣は告げる
「ならば朝も夜もなく相手と向き合え!試せ!その中に己の行く先は見える!…そしていつかはわかるじゃろう…その背中で感じろ!合戦の場で生まれたこの武閣流が今日まで歩んできた訳を!先人たちの姿を感じろ!!」
ニーカだけ
「まぁこの後の段取りを詰めないと」
光圀が照道流の照芳に頼む
「俺も滾るからお前んとこの門派で相手してくれ」




