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異世界拳闘道  作者: 泰山仙人
侵略戦争
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気功の里の猛者ども

私の名前はオサムです。そして陛下との連絡係として我が国でも謎だらけの里、通称「気功の里」の陣地に帯駐様 しています。


そして気功の里から召集された人達と一緒に居るのですが、話しかけても良くて「はい」や「わかった」酷いと「あぁ」とか「…ん」など素っ気ない返事しかくれません。


陛下からこの里の皆さんに割り当てられたのは防衛戦での遊撃というスタンスで里の皆さんの協力のおかげでリアルタイムで戦帝と恐れられた陛下からの指示が飛んでくるので今のところ待機状態に近いのですが

「どうかのオサム君」


「あぁはい現在我が方が優勢のようです」


「そうか、そうかそれなならば良し」

とこの白髪と立派か髭をたくわえたご老人こそ気功の里の長である幻斎様です。


「それと済まんのう。里に居る女子供は親しみやすいのじゃがあやつらは里からあまり出た事ない故にどうも君ら外部の人間との距離の取り方がわからんらしくてのぉ、悪い奴らじゃないから嫌わんといてやっとくれ」


「はい、せっかくですから皆さんとも仲良くなりたいですから……なんと!!」


「なんぞあったか?」


「はっ山間部より魔獣が出現との事です!!更には沿岸部の魔獣達とは違い火を吹き木々を切り倒すモノまでいるとか!!……追加の情報が……なんと!!その先は巨大な畑ですか!!それに今後の備蓄の蔵まで!現在兵士達が懸命に対処していますがどこまで保つか」


「わかった陛下へ伝えよ、我ら気功の里が山間部の魔獣を討ち取る。あないせい!」


「はっ了解しました。連馬車を回せ」


連馬車

いわゆるナエルの国のキャラバンに該当するが、オオアザの国には魔獣と分類される者が殆ど居らず飼育された強靭な馬に牽引させている。


そして連馬車が目的地の山間部と共に幻斎は恍惚翁とした雰囲気を脱ぎ捨て指示を飛ばす

「療家は後方支援、それと闘家、活家は前線を張れ!装家は中衛でバランスを取れ!!魔獣が火を吐き出したら防御に入れ!!操家は場作りと援護を!!」


「「「「応!!」」」」


「我ら気功の里誕生以来、先代達が練り上げたその"気"を今そこ故国の為に使う時!!恐れるな敵を我ら死すとも"気"巡り再び里の大地を舞わんとせよ!!」

一拍置いて


「気功と共に!!」


「「「「気功と共に!!!!」」」」


そして気功の戦士達が上級魔獣ひしめく山間部へ向かった。


「さてオサム君見るかね気功の里の戦士達の力を」


「はっはい」


「あの背中の"闘"の字を背負った者たちは闘家だ、己が気を奮わせ戦ういわゆる君らの武閣流に近い動きをする。そして一緒に''活"の字を背負ってるのが活家、活家は己が体内の能力を活性化させる特に前線にいる者は脳内リミッターを短時間ながら外す事もできる。」


闘家は全員が闘気を纏い魔獣達を屠っていく。

「さて理解(わか)るかな?モンスター君。これが君たちの魔撃とも人間の魔術とも違う気功だよ」


活家は自身の体を気で活性化させ、突っ込んでいく

「初めてだろう?君らと正面から殴り合える人類は!!」


数体のオーガが胸を風船のように膨らませ火炎放射を放つ。


「あの一撃は危ない!!」

「大丈夫じゃよ。オサム君…ほれ」


オサムの目が見た者は"装"の字を背負った者たちが今まさにその魔撃を防いでいた。


「不思議だろう?今まで燃やせぬ物など無いと自負していた魔撃(モノ)がこの木で作られた盾に防がれている事に」


オサムは目の前の光景を驚きの感情で見ていた。


「さてと畜生供とはいえある程度は思考は持っていよう」


幻斎がそういって

「操家、地を縛れ!」


「応!」


すると"操"と書かれた者達は地面に手を突くそうしたらあの乱戦の中で魔獣達だけが地面に足を潰されていた。


「これが気功操作じゃよまぁ大地に訴えかけて操作するのは基本技の部類じゃがな」


「ですがまだ魔獣供の数は依然と多いままですね。」

「ふむ活家は一旦下がれ療家は活家と負傷者の治療を!!その穴は儂が埋めよう」


そういってテクテクと散歩でもするように前線に向かい。


「長が来るぞぉ全員魔獣達から距離を開けろぉ!!」


「言われなくても!!」


「ほほっ儂も老いたぞい、身体能力の殆どは衰えたがのう……」


すると幻斎の周りの魔獣達が地面に吸い込まれて圧死していく。


「この幻斎身体衰えても、"気"は未だに成長しとるわい」



「すごいだろう!!」

と私の方に声を掛けてくれる療家の頭の坊主頭の人が声を掛けてくれる。

「あっ仁療さん。えっええ」


「あれが俺らの長齢140歳を超える超人だ」


「アレに勝てる人類はいるのでしょうか」


「俺らの里の中には1人しか浮かばないなぁ」


「いるんですか!そんな人!!」


「あの人の息子」


「あっ…へ〜そうなんですか〜」


「今あんた目の前の人の年齢が年齢だから息子も100歳超えてるって思ったろ?」


「まぁはい」


「今、若は19歳で…「えっ19!?」…驚く気持ちはわかるけどおじさんまだ喋ってるから…武者修行の旅に出てる。そして代々気功の里の宗家の人間は各門派の気功を習得する事が認められてるんだが、幻斎様は齢80頃に気功の奥義以外の技を習得されているが若は、18の頃にそれを成し遂げている。」


「逸材じゃないですか!!」


「あぁ若は現在この国に帰郷途中だどんな武勇伝があるのか楽しみでしょうがねぇ」


「…って言ってる間に終わりましたね」


「まぁ逃げ惑う獣を仕留めるだけだからなぁイヤまだ一匹というかあの一匹が一番強えな」

タートスカイザー

タートス呼ばれる種類の魔獣で見た目は人型に近いが体系は腹が膨れているがそれらは凝縮された魔素こら出される魔撃の威力はこの世界の10指に入る。


「キサマガワレノ手下ヲ潰シタノカ?」


「まぁそうじゃのお主が今回の首魁かの?」


「ワレラハメイゼラレタノダアノ忌々シイヤツラ二」


「ふむそちらも事情はあるだろうが戦争じゃからの、許せ」


「最後ニココマデノ猛者トタチアエタコト光栄ダ。名ハ?」


「仙力の里の長幻斎お主には冥土の土産に見せてやろう気功奥義を」


すると今まで立ち込めていた幻斎オーラが薄皮一枚まで凝縮される

野生の本能がタートスに告げる。

あのままでは不味いと


タートスはビームのような高密度の火の魔撃を放つ!!


「アレはヤバイ!!」


「気牢」


だがタートスの周りに常人に視認できる程の高密度の球体の気がタートスを覆うように張られそのビームはタートス自身を焼いた。


「ほっほ気功操作と気功武闘、気功武装の掛け合わせじゃよ」


「まぁこっちは片付いたが急がんと第三波が来るぞい」


「何か対抗策はあるのでしょうか?」


「祈るのみじゃな」

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