参議
キャラバンで鉄斎は考えを巡らせる。
「そうだよな。」
「へ?」とニーカは小首を傾げる。
「そりゃあそうだ鎖国同然の国を秘密裏の実験としては最適だもんなぁ!まぁ良い。ここからジンバルス王国から最短で国に帰るがファダール家のみんなも付き合ってもらうぜ」
「まぁ仕方ないね…それにレナとまだいれるし!」
リンキーは変わらず
「とうとう帝国が我々を襲う時が来た。この今まで我々に対し魔の群島と尖閣の異名のおかげで攻められる事はなかったがこのような事態になったのならば敵は魔の群島を抜ける術を持ってるとのこと」
だが勢いよくドアが開け放たれる
「陛下!!鉄斎殿から伝書鳩が!!」
"テイコク ハ オオアザ ヘ マジュウ ヲ オクル ヨテイ ボウエイ ヲ "
「敵の狙いがわかった幻斎お主の子はやるの」
「儂の息子ですからな」
「ならお主の息子の帰る国を守らねば」
幻斎は髭を触りながら
「儂ら気功の里の部隊は遊撃の形をとる」
光圀が
「照道流、武閣流の門派は沿岸部の防御をその他の勢力は主要3都市に配置。国民の避難をそして気功予知の部門は連絡係をこれらの全ての指揮は王が執る。」
そして奴らは来た。
沿岸部付近に眩い光と共に魔獣達が姿をあらわす
武閣流7段の隊長が見る。
「あれが魔獣か、確かにありゃ強そうだが……」
すると部下の正拳突きが魔獣オークの正中線を襲う。
「…こっちは毎日人類最高峰の達人見てんだ大したことないね」
武閣流の段位が5段以上の者は師範の教えを受けられる。更には上の段位には品格や武の理合を学ぶ為にオオアザの国は武の有段者には好待遇があるため率先して段位や戦う技術が蓄積される。
つまり、彼らは外交や戦争のノウハウはないが対人や対獣の技術は建国以来蓄積され続けている。
そしてこれはまだ解明はされていないがオオアザの国の身体スペックは他の大陸の人類の1.7倍とされている。
そんな事を知らない帝国の兵士達はその様子を見ながら戦々恐々とする。
「バケモノかよ艦長これは!!」
「うむ後もう一度帝国の魔導塔の実験に使えるな上級魔獣を放てる。」
そして数時間の攻防から王に伝達が走る。
「陛下!!山間部から魔獣が!!しかも火を吹き
木々を切り裂く程の魔獣達です。」
「照道流、武閣流の8段以上の者は沿岸部から山間部に向かえ!沿岸部以外に魔獣が出現だ!援護に向かえ!!念のためだがな」
「何故ですか?」
「今しがた幻斎から連絡が入っての」
「この山間部に出現した魔獣は全て討ち取るそうだ」
「え」




