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異世界拳闘道  作者: 泰山仙人
ナエル裏戦闘編
33/98

推察

戦闘シーン無しですが

鉄斎は急いで自分達の部屋に戻り流閣、ニーカ、レナでこれまで聞いた経緯を説明


「仮にオオアザ出身の我々をここに足止めさせるのが狙いならオオアザへの侵攻?」

ニーカが聴く


「それはないでしょう、ならば師の尖閣もここに居ないのがその証拠、()()()()()()師匠は数少ない強敵としてマークされる筈ですから」


流閣の意見に鉄斎も同意する。


「確かに流閣の言う通りだ、尖閣さんが居ない以上オオアザが狙いの可能性は極めて低い、が帝国側の人間がファダールの屋敷に居ないってのが引っかかる。」

(来る必要がない?それとも俺達の知らないところに出入りしてるのか?)


レナが口を開く

「今帝国の間者はカール兄さんと母さん、確証はないけどユーベルそして間者ではないけど帝国寄りの人間がワグルス兄さん、これらを除外して帝国の情報を握ってるのがセリナ姐さんとバーリー兄さん」


「今日セリナに情報を吐かせるのは無理だ、というか、口すらきけないと思う」


「「「………」」」


「あなた何してんですか?」

流閣は呆れ

「近寄らないで」

レナはジト目で一歩下がり

「いやぁケダモノぉ!!」

ニーカは胸を隠すように手を交差させて悲鳴を上げる。


「うるせぇ俺は良い女がいりゃ口説くんだよ!!モチロンどこぞの当主をストーキングする無口な女や」


「ぐっ…」


「ろくな男を捕まえられない脳みそ足んねぇ三十路のババアにゃ毛ほども興味無え!!」


「誰がババアだ!」


「どうなさいましたか?」

ドアをノックして執事がドア越しに聞いてくる。


「いや大丈夫だ、ただの雑談です、あっはいすみません」


……3分後


「話を戻すぞ、とりあえずバリーの所に行くぞ」


バリーのドアの前に立ちノックして

「入るぜ」


ガチャりと開いたドアの先には

おびただしい量のレナの人形


「ヒッ」

ニーカは小さく悲鳴を上げ


「うわぁ〜」

と鉄斎はドン引きし


「何これ?」

とレナは訝しみ


「これは…」

流閣は口をあんぐりと開けたまま


「いや違うからぁ!!」

奥から弁明の声がするも


「「「「いや、どこが?!」」」」



……15分後

「……えーつまりリンキーに頼まれて人形の製作をしていたと」


「あっああ俺凝り性なところがあるから完璧な出来にしたいし、兄貴は質の良い奴にしてほしいっていうからこんなに出来た。」


「でもレナに会ったのついこの間それに一瞬だろう?」


「それは、これだよ」

バリーは手元に置いてある物を見せる。


「なんですかこの黒くて四角いのは」

とニーカがそれを凝視し


鉄斎は内心

(カメラ?この世界にこんなもんがあるとは)


バリーは説明する。

「これは帝国の魔科学者達が作った魔道具の映像複写具って奴で見たものを紙に写せる代物だ。まぁ説明されるより使った方が早いだろう」


チカッと光った後に

紙の上に置き

するとニーカの顔が写される。


これを見た一同驚きよりも感心であった

「うわぁあ〜目元の小じわまでくっきりですね」

「ババアって経年劣化激しいなぁ」

「これが三十代」


「うわぁああ見るな見るなぁ!!」



「…とまぁ俺らみたいな裏の人間ってのは常に最先端を行く、新たな魔道具を開発するのは魔科学者達だ、そして魔科学者の次に魔道具の知識を得るのは軍隊とされているが事実は異なる俺達のような裏の人間が試作段階の代物を闇取引で入手している一品数億単位でね」


鉄斎は眉をひそめる

「魔科学者?」


「各国が抱えてる魔術開発機関に所属してる人達ですよ」

ニーカが耳打ちしてくれる。


「話しを戻そうまぁ俺らの依頼の報酬として()()()()()()で支払われるときもある。そしてこれを手に入れたリンキーの兄貴がレナの写真からポージングの絵描いて俺に人形造りを依頼した訳」


鉄斎はさらっとディスる

「お前らの長男ってヤベェな」


「「うん…」」


「本題に入ろう、こっちからの要望があってな」


「ん何?」


「現在世界中にばらけてる帝国の間者の居場所を知りたい」


「それを知ってどうすると?」


「状況によっちゃあ何かしらするが何も無いなら特には」


バリーは腕組みをし天井を睨みながら

「あんたらオオアザの国に害がなけりゃ何もしないと?」


「まぁそうだな」


「オオアザの国を巻き込む訳じゃぁねぇよ帝国が欲しいのはあくまで俺達ファダール家のパイプと情報だけのはすだ」


「なら良い。物のついでに聴くが何故家長に立候補した?家に引きこもってたいだろうに」


「親父が死んだからな、流石にいつまでも引きこもる訳にはいかなくなったからな、それに家長は一族全員が辞退したらやる位の熱意だ」


「ちなみに今回の騒動は帝国にとってどのくらい関心を持ってる?」


「なんとも言えんがそんなに高くはない筈だあわよくば程度だろう。でも今回の騒動に熱を上げてるのが母さんとカールだ」


「何故?」


「母さんは国に帰りたがってるんだ、帝国側の家になれば戻れるって踏んでんだろう。ただカールの奴がなんで母さんの身勝手な願いに手を貸してるのかがわからな……いや、昔から俺はあいつの考えだけはわからない内面すらもというかあいつはファダール家の中で最も闇深く異質だ」


「カールってどういう暗殺屋なんだ?」


「あぁあいつはリンキーの暗器やワグルスの素手の暗殺じゃぁない操るんだよ人を」


「操る?」


「催眠術の使い手なんだよ、でも身内の俺らには効かないから母さんの暴走を裏で糸引いてるって事はない」


鉄斎は振り返る

(あの破裂音…ワグルスの崩れ方…恐らく今バリーが思ってる感じじゃないいやもしかするとこの状態、いや全て(カール)が仕組んだのか何の為に?)


「わかった。」


ニーカが聴く

「?何ですか鉄斎さん」


「今回の…」

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