鎹
日を空けてしまい申し訳ありません。
レナの答えは全てにケリをつけるだった。
つまり次の家長を決める立会人を引き受けた。
選出方法は到着するまでにレナが決めるとの事。
そして立会人を引き受ける条件をいくつか提示した。
その条件が
場所はガルリム連邦国の国境付近で行う事、
鉄斎、流閣、ニーカの同伴、
レナと、同伴者には危害を加えぬ事
などなどの条件を提示した所、
リンキーは二つ返事で了承した。
2日後には魔獣が牽引する屋敷が複数到着した。
そして各員の自己紹介が終わった。
その後4人で打ち合わせ
レナを囲うように座る三人
長男 リンキー 暗記使い、レナ溺愛、優男風のペテン師
次男 ワグルス 素手での暗殺、豪胆、思慮が浅い
三男 バーリー 情報収集、コネクション多数、引きこもり
長女 セリナ 策略家、美女、床上手、戦闘面では非力
四男 カール 素朴そうだが腹黒い、母親が推挙、無難ならコイツ
次女 ユーベル 魔術師、一族最強、家長を目指す理由が最新の魔術式の習得
三女 レナ(勘当)
「整理するとこんな感じですね」
ニーカは整理するとこの特徴を書き込んだ用紙を貼り付ける
鉄斎は頭をガシガシと掻きむしりながら呟く
「コレは整理と呼ぶのか?まぁさすが暗殺一家一癖も二癖もあるなぁ」
流閣は頷く
「誰が当主になっても荒れますね。それでレナ誰がなると睨んでる?」
レナは周りを見渡して告げる
「一番可能性が高いのはリンキー、次点でカール3番目はセリナかな?」
鉄斎は聴く
「他の奴らは?」
レナは答える。
「次男のワグルスは戦闘力は高いけど暗殺の頭に戦闘力は二の次、よってユーベルとワグルスは論外、バーリーは引きこもりの癖にえらく広いコネクションを持ってる、でもあの男はそれは自衛の為にやってる感じ、」
ニーカは
「やっぱり元親族は深い所まで知ってるんですね〜」
と1人納得してる所で、
気功予知を使い周囲に人が居ない事を確認すると
鉄斎は咳払いをし息を落として
「でなんで俺らを呼んだんだ?レナを立会人にする事自体かなり無理がある。…とすると」
(レナは鎹?何を結ぶ?オオアザか?それともネール闘技場?)
流閣は同意しながらもある可能性を指摘する。
「確かに、ルナは彼らからしたら何かに結びつける為の、いやルナに同行している我々か?」
鉄斎はある事実に行き着く
「ニーカ、この事オオアザの皇帝はご存知か?」
ニーカは
「えぇこの事実は皇帝が一枚噛んでますよ?」
その爆弾発言に一同
「「「へ?」」」
鸚鵡返しでニーカも
「へ?」
鉄斎はその後ニーカに経緯を聴くと
1時間後
「…でコレを俺に繋げろと、ふっふ〜ん?」
鉄斎は頭を抱え転げ回る
「あー!あーあークッソタレェ!!めんどくさグボラッシャア!!」
流閣は思う目の前で転げ回ってる男が心底哀れであるとそして隣の三十路のババアが本物のワルであると
レナは呆れる私の決断を返せと、コレ私御飾りもいいとこじゃんと
鉄斎はひとしきり転げ回った後で毒づく
「あークッソタレェだからあの皇帝国から出ねぇくせに近隣諸国の事情に詳しいのかよ、もしかして、尖閣さんが異名を残したあの戦争もまさか…」
ニーカは笑顔で答える。
「えぇオオアザ光圀様が即位する前だった頃に立案なされました。」
今度は流閣が頭を抱える
「ぁぁああ!!」
鉄斎は思う。
(そりゃそうだろう尖閣の異名の破槍は今は流閣が受け継いでんだからなぁ)
鉄斎は大きく息を吐きながら
「皇帝のご所望は?」
ニーカはにべもなく答える。
「リンキーさんを家長にする事とセリナさんをオオアザ側に引き入れる事、」
「ちょっちょっちょい待ち、何?他も絡んでんの?」
鉄斎が聴くと
「バルカザン帝国も絡んでますよ〜」
とニーカがさらっと報告する。
流閣は
「コレ事実上オオアザと帝国の一騎打ちみたいになってませんか?」
と聴き
ニーカは
「あっ言われてみればそうですね〜私ただのちょっと変わったお家騒動だと思ってましたー」
プッツンて鉄斎は何かが切れる音がした。
螺掌流 剛ノ型 「捻りデコピン」 (即興かつ手抜き)
いい加減過ぎてキレた鉄斎が放った即興技であるが額が腫れ上がる威力を持つ。
鉄斎は締めくくる
「えーとりあえず一族の中で帝国側の人間の把握とリンキーとセリナとの友好的な関係を築く事」
「「ですね!!」」
また少し日にちが飛び飛びになるかと思われます。
何卒ご容赦くださいませ




