表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界拳闘道  作者: 泰山仙人
ネール闘技場トーナメント編
28/98

カース評議会議長選挙トーナメントその後の顛末

決勝から数ヶ月後、

俺は3週間後に

流閣は1ヶ月程で回復し、

現在ヒーポの治療も終えてその後の経過を診てる。

その中での国の成り立ちやこの世界の見聞を広めた。

ちなみにこのトーナメントはサルミンが独断で行った為、トーナメント優勝者まぁ俺の事だが雇用主がサルミンに議長を再指名し次の本格的なトーナメントまで無報酬でやらされるとの事だ。


闘技場の方はいつものように賭けで賑わっていた。ついでにニーカは博打の才能があるようで存分に稼いでやがる。


尖閣は流閣が武閣流当主になって隠居を狙ってたらしいが流閣が、「私の手によって武閣流は新しい扉を開きつつありますがまだ花開いたとは言えません、ですので師匠には一度オオアザの国に戻って貰い私が帰郷するまでに後進の指導をよろしくお願いします。」と当主命令により泣く泣くオオアザの国に帰った。


セイニヒは帝国に行くそうだ。

ギムルは相変わらず4日に一度俺にフルーツを届けてくる。

流閣は俺とまだ行動したいらしいしレナも当然ついて来るそうだ。

ニーカはニーカで来るそうだからまだこの4人かな


そして今日は()()()()に呼ばれて闘技場のVIPルームにやってきた。


「こんな場所に呼べるなんてのはアンタくらいだよなぁリベルド」


「すまないねどうしても君に聴きたい事があって」


「まぁ国が俺に口止めしてる事以外ならなそれにしても凄えなぁ闘技場の全部が見えるんだなぁ」


「この景色を5年間眺めて来た、どれもが甘い勝利の味しか知らなかったが負けて数ヶ月の間のこの景色はほろ苦いような泡の抜けたようなそんな感想が渦巻いている」


「…………」


鉄斎は黙ってリベルドに続きを促す。


「コレが初心に帰るという事なのか?この世界に踏み込んだ頃とは違うかつて見上げた羨望の眼差しでこの景色を眺めていないどこか遠いようなそんな感じだ教えてくれないか?この想いの正体を」


「それは敗北感だ。」

ひと息吐いて鉄斎は続ける。

「アンタは長くこの場所に()()()()()()()日夜新しい戦士が来るこの場所に満足して、それを眺める事の出来るこの場所の居心地が良くて、この場所はほんの一瞬座るから価値があるんだ、その場所に居続ければ居続けるほど、向上心、執念、活力、先を見据える指針を失っていくそして自身をこの場所に縛り付けて()()しか見えなくなっていく、そして残った最後の苦味、それが敗北感さ。」


「…そうか…これが…敗北感か」


「ただリベルドっていう偉大なチャンプの記憶はこの闘技場に来た人々に残り続ける。風化して忘れ去られるその日までな。」


ギュッとリベルドは拳を小さく握り


「じゃあな呼んでくれてありがとよ、良い景色だったぜ」


鉄斎が去った後1人呟く

「私は君に出会う為にこの場所に居たのかもしれないな。」


ネール闘技場の歓声は今日も響く。




トーナメント編 完

これでネール闘技場編終了です。

螺掌流鉄斎編でいくつかのおはなしを訂正、削除したのは今後の展開と大元の設定と食い違いが発生しそうなので修正致しました。御了承下さい。

次編では、この大陸の成り立ちと魔獣の分類やその他の国や種族の関係を紹介しながらバトル要素多めでお送りしたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ