7話助けて
「ちょっと待ってくださいよー!」
「ほら、置いてくぞー」
賢者一行は朝早くから家を出て勇者がいるセメントイテ王国に向かうのであった!」
「カリネさん!心の声が漏れています、ってか誰に説明してるのですか!」
「ギャアギャアとうるさいサクラを仲間にして賢者は進むのであった!!」
「誰がギャアギャアうるさいですか!?あとわざとに聞こえるように言うのは止めて下さい!」
はいはい、んで俺達は今王国に向かっている。あと、村や町を挟んで1週間かかりそうだ。
まだ山を降りた所だぞ?荷物もあまりない。だがサクラがあまりにも遅すぎる。こりゃ1週間は無理そうだな。
「はあ、はあ、ま、待って、待ってください!」
ぜえぜえっとサクラが休んでしまっている。
仕方ない
「サクラ、乗れ」
俺はおんぶをする格好をしたら。
「え、いや、そのですね…自分でまだまだ頑張ります!」
ちょっと顔が赤いな?大丈夫か?
「大丈夫か?無理すんな」
「別に無理してないですよ!」
「なら行けるな、行くぞ」
「あ、ちょっと!」
しばらく歩いてやっと一つ目の村についた。説明しとくが、サクラがいた村の反対方向に進んでいる
「やっと村が見えだぞ、あそこで休憩だ」
「あれが村ですか、なんか嬉しいですね!」
「嬉しい?」
「え?頑張って歩いて来たんですから嬉しいですよね?」
「嬉しいか?」
「嬉しいですよ?」
俺は空を飛んだり、色々な手段で移動をするから嬉しいという気持ちはないな。
逆に嬉しいと感じるサクラは珍しく思うな。人間の心理かな
「カリネさん!カリネさん!あっちの方に悲鳴が聞こえました!!」
「悲鳴?行くぞ!サクラ!」
「はい!」
急いでサクラが言った悲鳴の所に行った。
「誰か助けて!!」
少女の声が聞こえた。どうやら盗賊に馬車で移動している途中に襲われたようだ。
「大人しくしやがれ!」
「きゃあ!」
頬をぶたれたようだ!
「誰かー!誰か助けて!!」
「呼んだって誰も来ねーよ!!ゲハハハハ!」
「来たぞ、賢者様がな!」
盗賊を一人股を蹴り上げた。
「ゲババババババババババ!!」
また一つ星を作り上げた。
「誰だテメェ!」
「だから賢者様だって」
今の内にサクラに少女を助けてださした。
「もしかしてコイツ!!」
「知ってるのか!?」
「今王国で指名手配されている賢者じゃあねぇか!!」
「つうことは!コイツを王国に連れていきゃあ俺達大金持ちだぜ!」
「残念ですが、現実はそんな甘くありません!」
次々に蹴り上げて星にしてやった。
「もういないな、サクラ大丈夫か?」
「はーい!大丈夫です」
サクラが少女をちゃんと安全な所に逃がしていたみたいだな。
「大丈夫かな?」
俺はちょっと屈み少女と同じ高さにした
「あ、ありがとう…ございます」
「馬車は大丈夫かい?」
「おとうさん!!」
倒れた馬車に少女が近寄った。
中から少女のおとうさんが頭を支えながら出てきた。
「おとうさん!大丈夫?」
「おお、エイラ無事だったか!よかった」
泣き出している。感動的だ。
「そちらの方は?」
「おとうさん!この人達は助けてくれたんだよ!!」
「そうだったのか!?娘を助けてくださってありがとうございます!」
「いえ、助かってよかったです」
「お名前を教えて下さいませんか?」
「カリネです。こちらは仲間のサクラです」
「ではカリネさん助けてくれたお礼をさしてください。」
「そうですね、宿を探しているのですが?」
「私の家が宿屋を営んでいます!でしたらそこで!!」
「えっと料金は?」
「娘の命恩人にお金など貰えません!」
「いいのか?」
「はい!無料でご馳走もサービスで!」
「そうか、行くぞ宿に!」
「ありがとうございます」
馬車を直したあと村に向かった。