14話酔っぱらっちゃって
「カリネさん!わたしはー、なんですかー?」
「なにが?」
どうも、今酔っぱらい(サクラ)の相手をしている賢者カリネです。
あれからずーっと暇潰しで相手をしている。サクラは酒をガンガン飲み意味不明な事になっている。
「わたしーカリネさんのーなんなんですかー?あははははは!カリネさんがたくさんいるー!」
バタンッ!
机に倒れてしまった。はあ、しょうがないベットに寝かせてやるか
サクラをお姫さま抱っこでベットまで送った。毛布を掛けてっと、ん?
サクラが寝た状態でも被っている帽子に目向けた。この帽子はサクラが大事にしているが、気になるな。
サクラの帽子を取ろうとすると、
「ダメッ!」
っと言われた。
でも寝ている、無意識で言ったみたいだな。
「ダメ、取らないで…お父さん」
サクラがボソッ呟いて、目から雫がひとすじ流れた
…お父さん、か
泣かせてしまった俺はサクラの頭を撫でてやった。
「大丈夫だ、誰も取らない…だから安心して寝ろ」
サクラは安心したようにぐっすりと寝た。
さてと、外の様子でも見に「コリッ!」・・・コリ?
撫でていたサクラの頭からちょっとした出っ張りがあった。
帽子で見えないが角がある。
…もしかして
「お兄ちゃん!」
「ウォゥオ!?」
後ろにエイラちゃんがいた。
「どうしたの?変な声だして」
「いやちょっとびっくりしただけだ、そっちこそどうしたんだ?」
エイラちゃんは思い出したように手をポンッ!と叩いて焦ったように言った。
「そうそう!ペガくんが変な奴に襲われているんだよ!」
ペガくんって
「どんな奴だ?」
「えっと!角?が生えている人だよ!」
なに!?
「エイラちゃんはサクラとここにいろ、俺はペガの所に行く」
「行ってらっしゃい!」
エイラちゃんは手を振った。
「行ってきます」
俺は賢者のローブを着て外に行った。