12話面倒を掛けないで
「早くしろよ」
「待ってください!」
ただいま準備中、宿から出て馬車に急いで荷物を積んでいる。でか過ぎて入りきらないがもったいないのでなんとかして馬車にいれようとしている。
「全く、エイラちゃんは早く準備を終わらせて馬車に詰め込んでるぞ」
「仕方ないですよ!食べ物をできるだけ取って来いって言ったのはあなたですよ!?」
「食べ物は大事だし、食べ物に罪はない、よってお前に問題がある」
「なんでですか!?」
早くしないとな・・・あっ。
「俺魔法で収納できるんだった」
サクラガクッと倒れた
「先に気づいてください!今までの私の苦労はいったい!
?」
「まぁまぁ、落ち着け早く乗れ」
「私の苦労は…」
荷物を魔法で収納したあとサクラを馬車に乗せ出発した。
「皆…行ってきます」
「エイラちゃん…私がいるから寂しくありませんよ!元気を出して下さい!」
「サクラお姉ちゃん…ありがとう!」
元気なったようだな・・・俺は何もしていないが
「サクラ、エイラちゃん、次に行くところはサムナイヨ町だ、一日掛かるから俺の魔法の部屋に居て寝ていろ。疲れているだろ?」
「私は眠くありません」
「そうか、「寝ろ」」
「だからかぁー」
無理やり魔法で眠らした。
「お兄ちゃん…」
「安心して下さい、眠らせましたよ!」
「全然安心じゃないよ!」
「エイラちゃん、さあ魔法の部屋に入りなさい」
俺は馬車の中で魔法の空間を作った。
「あ、あとサクラを運んどいて」
「お兄ちゃん!色々面倒を掛けないで下さい!!」
そう言ってエイラちゃんはサクラと一緒に魔法の部屋に入った。
あいつ、サクラに似てきたな…
そして賢者一行はサムナイヨ町に向かったのである。