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「じゃあ皆目をつむって」


 僕らは寛人の声に従い、その場で目をつむった。これから行われる盛大な八百長の為に。

 まずここでペア決めを行う。計画通りここで達雄と小春がペアになる。


「はい、じゃあ女性陣。ペアになりたい人、なってもいいと思う人を皆指差して」


 やり方は単純で、フィーリングカップル方式だ。女子側がペアになりたいと思う男子を指さす。

 ここで小春が達雄を指差してくれる事になっている。志乃が手を回した部分もあるだろうが小春がそれを受け入れてくれたという事は、小春もやはりまんざらじゃないのだろう。となれば、達雄の恋が実る可能性は高いと言える。

 

「オッケー。じゃあ目を開けて」


 そして志乃の口からペアが発表される。難なく達雄と小春はペアになる。二人の顔には照れと嬉しさが入り混じった微笑ましいものだった。

 しかし正直に言って、達雄の恋路がどうなろうが知ったことではない。僕は僕の事で精一杯だった。

 

「しっかりエスコートしてよね、まさまさ」


 計画通り。

 この計画は、悪いが達雄達の為のものじゃない。

 僕達の為のものだ。


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