赤い奴(上)
「うわぁああああ!!! 誰か止めてくれェええええ!!!!」
「あははは!! レドルの奴またやってるぞ!」
「ここまでいくと、ある意味才能だなぁ」
「本当だよ」
モンスターを無事に捕獲してからというもの、城の外にあるモンスター舎前の広場ではダークエルフ達が連日モンスターを乗りこなすための訓練に励んでいた。
今もレドルを始め数人のダークエルフがモンスターへと跨り、何とか乗りこなそうと訓練している。とはいえ、その姿は振り落とされないようにしがみ付いているだけで、とても乗りこなすとは言い難いものだ。
「あ、落ちた」
「何でレドルを乗せるとモンスターは暴れるんだろうな?」
「さあなぁ?」
「いつつぅ〜」
レドルは腰を押さえながら仲間たちの元へと歩いて行く。
「ご苦労さん。相変わらずお前はよく落ちるなぁ」
「う、うるさいな!」
この四人の中で年長のダークエルフであるレガシがレドルを茶化すようにそう言うと、レドルは痛む腰を押さえながらそのダークエルフを睨み付けた。
「まっ、そうは言っても俺らも対して変わらんがな! あっはっは!」
「確かにねぇ。むしろ何で他のみんなが乗れるのか不思議だよねぇ。にひひ〜」
その後に続いて一番大柄なカデュと小柄なルドゥの二人が、その光景を見ながら笑っている。
実のところ今ここにいる四人は、モンスターに乗るのが下手なため自主訓練をしにここに集まっていたのだ。だが現状ではその訓練はなかなか身を結ばず、先ほどから乗るたびに振り落とされる始末だ。
「そもそもあのトリトンって奴の説明が悪いんだよ!」
レドルはそう言って初めての訓練を思い出す。
『皆さん! モンスターとはいえ、彼等は生きています! そんな彼等を乗りこなすのに最も必要な事! それは……愛です! もふり魂です!』
トリトンは初めにそれだけを叫び、あとはあの時のヒヨコのシャモを抱え、ポチに乗りながら「あぁ! もふりに挟まれている! 理想郷はここにあった!!」と叫びながら涎を垂らしていた。
幾らエリスリーゼの知り合いと言っても、べんけいやミリーゼと違い、あそこまで怪しい人物へ話し掛ける勇者は現れず、訓練は殆どが独学で行われた。
とはいえ独学でやってうまくいく者などそうそういないため、多くの者が乗れずにいた。
「いや~、でもミリーゼ様はすごかったな」
「そうだねぇ」
そしてその混乱を極めていた訓練場の様子を、タイミングよく《花園》から戻ってきたミリーゼが目撃し、トリトンに代わり騎乗の訓練を付けてくれた。
その時にミリーゼの小柄な体躯からは想像もできないほどの騎乗テクニックを披露し、多くの兵たちの尊敬を集めた。
「その時のコツでほとんど乗れたのにな~。なんで俺達だけ乗れないのかね?」
「知るか」
「「「「はぁ~」」」」
四人は地面に座り込んだまま溜息をついた。
「……こうなったらあれを捕まえるしかないな」
レガシは何かを決意したように空を仰ぎ見た。
「あれ?」
「なにぃ?」
「なんだよ?」
三人はレガシが何のことを言っているのか分からずに首を傾げた。
「これを見ろ。昨日の訓練中に見つけた物だ」
それは銀色に輝くベルだった。
「「「あ!」」」
ただ、それを見た三人はレガシが何を捕まえると言っているのかを理解した。そいつは一年の内、5日間だけどこからともなく現れる。その出現の前触れとして、ベルをあちこちへと落していく。
そしてそいつを捕まえた者やパーティーは、自分達が望むスキルを一つだけもらうことができると言われている。
「「「《赤い妖精》か!」」」
「そうだ! そして奴を捕まえて騎乗スキルを貰えば……」
そこから先は言わずとも全員に伝わった。
四人は拳を突出し、明日の夜に全てを掛けることを誓い合った。
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・
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今日は朝から会議を行っていた。
主な議題はミリーゼの作成しているモンスター用の戦車についてや、トリトンに任せている騎乗訓練についてと、最近の町中での他国の間者の動向などだ。
「それでは戦車の方は概ね予定数が完成しているのですね?」
「うん。お姉さんの手にかかれば簡単なことだからね~」
ミリーゼは得意げな表情で胸を逸らせた。
彼女の方は特に問題もないようで、《花園》の改造の合間に行ってい貰っていた戦車の作成はほぼ完了しているようだ。
「そうですか。《花園》の方もあるのに無理を言ってしまいましたね」
「気にしないで~。この程度は全然余裕だから。あと《花園》の方もほぼ改造が終わっているから、農作業いつでも始められるよ~」
ミリーゼはそう言って笑顔で手をパタパタと振ってくれる。
「速いな。あれだけの規模だから、私はもっと時間が掛かると思っていたのだが……」
彼女の言葉に会議のためにやってきていたクライスがわずかに驚きの表情に出した。
「前も言ったけど、元々植物を育てる場所だからね~。どんなに広くてもそこまで掛からないよ~」
「そうか。それなら私の方からもいくつか報告しよう。前に《花園》の規模を確認した後で、こちらでどういった作物を育てている農民がいいか考えたのだが、あれだけ広大で安全な場所なら主食となる小麦がいいと考えた」
クライスの説明によると、小麦は主食のパンの原料であるにも関わらず大規模な小麦畑は作れないそうだ。そのため安定した小麦の供給はかなり難しいのだという。
「なぜ大規模な畑を作らないのです?」
当然そこが気になってしまった私は、クライスに尋ねた。
「簡単だ。安全が保障できないからだ」
モンスターが跋扈している大陸で、大規模な畑を開発するとなると、畑を守るための兵力が足りないらしい。そして当然のことだが、安全の保障が一切ない場所で作業をしようなどという奇特な考えを持つ者などいないため、今までは大規模な畑を作り小麦の供給を安定させることはできなかった。
だが《花園》は四方を防壁に囲われ、その防壁には一級品のエンチャントまで付与されているため、《人形の庭》に次いで防御力を有する。
「なるほど、そこでなら大規模な畑を作り小麦の供給を安定させることができると言いたいのですね?」
「そうだ。だがこれはあくまで私の考えだ。エリスリーゼ様が他の物を望むなら、そちらを優先しよう。ただ……民を思うなら小麦畑を作ってもらいたい」
そう言ってクライスは真摯な瞳でこちらを見つめてくる。
その瞳には私欲の色などは見られず、本当に民のことを思っているのがよく伝わってきた。
「……いいでしょう。小麦畑を優先させることを約束します」
私がそう宣言すると、クライスは安心した表情で席に着いた。
「それでは次はべんけいの方からお願いします」
私は次はべんけいの方へと視線を向けた。
「了解。とはいえ、今回は特に何もしていない。エリスリーゼに言われた通り、街中に入り込んでいた間諜は基本的に放置しているし、街の巡回でもこれといった問題はない。それと、これは別件なんだが地下牢の半魔の奴らは、俺が引き取ってもいいか?」
べんけいに言われて、そういえば地下牢にそんな存在がいることを思い出した。
「そういえばいましたね。でも、どうして今さらそんなことを?」
「ん~、今までちょこちょこと通って、少しずつ説得してたんだよ。この国には間諜みたいな連中がいないから、全員を引き込めないかと思ってな。それでようやく全員を説得し終えたんだ。大変だったぞ。最初は死のうとしている奴ばっかりで……、それに元々ヘルマンに家族を人質に取られたりして、無理矢理従わされてたらしい」
私の知らないところでそんなことになっていたことにも驚いたが、それよりもこの男のまめさの方に驚かされた。
私の方は存在を忘れ去っていた半魔達の所におもむき、一人一人話しをしながら説得していたのだ。
「クライスの方はいいのですか?」
元々の所属である国の国王に聞いてみる。
「……残念だが、私の国では半魔に対する嫌悪感を持つものが多い。その上、彼らは元はヘルマンの部下だ。例え本人たちが自分の意思で動いていたのではないとしても、再び迎え入れるのは無理だ。それとべんけいに頼まれて調べたが、彼らの家族は全員ヘルマンに殺されていた」
私は考える。
彼ら半魔を引き込んだ場合のメリットとしては、訓練された特殊部隊のようなものが丸々手に入り、さらに私の国に足りなかった諜報訓練などを受けた人材が一気にそろう。
対してデメリットだが、これは特に思いつかない。強いてあげるとすれば、半魔を受け入れたとして半魔を嫌っている者達から嫌な目で見られる程度だ。
(ですが、そんな小物が何を思おうと関係ないですね)
結論として私は彼らを受け入れることにした。
「わかりました。それではべんけいが彼らの直属の上司となってください。後のことはお任せします」
「了解。ありがとうな」
べんけいは私に礼を言って席に着いた。
「次はルナリアとローレ。お願いします」
「はい。私からご報告いたします。現在の《人形の庭》ですが、まず住人がまったく足りません。そのせいで経済は完全に停止しています。普通の国なら、この状態では一月ともちません」
「まあ、そうでしょうね」
ルナリアの言葉に私は素直にうなずく。
この街はゲーム時代にはNPCを含めておよそ200万の住人がいた。それほどの規模がある街に対して、現状の住人は3000人ほどしかいない。これでは経済もなにもあったものではない。
そんな状態なのだから、普通の国ではすぐに行き詰ってしまう。
ただし、それはあくまでも普通の国ならばである。
《人形の庭》では家などの必需品は、元から建てられている物を無償で提供している上に、その家は普通の物と違い劣化することがない。
「とりあえずはある程度住人が増えるまでは税などは免除しましょう。それと、商人以外の職人のために、前から打診のあったギルドの設営も視野に入れます。現状は不足している物資などは、私の方でお金を出しますのでクライスとルナリアの方で商会と交渉してください」
そして現状の住民の多くは赤字覚悟の大手商会が多く、税さえ免除してしまえばそこまで住むのに負担はかからなくなる。さらに、不足している食料などの物資は私が元から所持している大量のコル金貨の山を少し崩し、商会を経由して少し高めの値で購入している。
そうすることで商会の方の赤字は微々たるものに抑えている。
「分かりました。商会とは私とお兄様の方で交渉しておきます。それとギルドの件ですが、さすがにエリスリーゼ様を抜きでは……」
商会との交渉は快く承諾してくれたルナリアだが、ギルドとの打ち合わせについては少し困ったような表情を浮かべている。
ギルドとはゲーム時代から続いているシステムであるが、その業務はこの1000年で大きく変わることなく存続していた。
その内容はNPCが依頼を申込み報酬を支払い、ギルドに所属している者がその依頼をこなし報酬を受け取るというシステムだ。
ただそういった在り方のため、ギルドを運営している大元の種族はどの国にも属さず、あくまで中立を保っている。そのため国内にギルドを設営するときは、どうしてもその国の代表が必要になるとのことだ。
「それでは後日、私を含めて会談いたしましょう」
「承りました。ギルドの者にもそのように伝えておきます」
「ん……次は妾」
ルナリアの報告が終わるとローレが立ち上がった。
「いろいろな国から外交の申し入れがある。特に強く望んでいるのが、竜人と竜の国と獣人と魚人の国から」
「ああ、なるほどな」
「あはは~、というかあそこは名前そのままだね~」
「僕は《ドラゴニア》嫌いです! もふもふが少ないですから!」
ローレの説明を聞いてべんけい、ミリーゼ、トリトンがそれぞれ反応した。
「三人は二国をしっているのか?」
三人の反応が気になったのか、クライスが尋ねた。
「ミリーゼとトリトンは私と共にあの二国の魔王と領土をめぐって戦ったこともありますから」
クライスの質問に私が答えた。
《ドラゴニア》と《ローゼリア》は私以外の魔王の治める国で、領土を広げるための戦争で何度か戦ったことがある。
その時の戦いにはミリーゼとトリトンももちろん参戦していた。
「なるほど。1000年前にあったと言われている魔王戦役は、実際にあったことなのか。これはすごい史実を聞いた。歴史家の中にはその戦いは後世の者が勝手に考えた空想だという者もいるからな」
クライスの言葉に私達の方が驚いた。
「空想ですか?」
「ああ。魔王というのは壮絶な力を持った存在だと伝えられ、もしもその魔王達がぶつかったのならこの大陸が無事なわけがないという声が多い」
そう言われて私達は納得した。
確かに今のように運営も何もない状態ならば、三人の魔王が激突してしまうと大陸にかなりのダメージを与えたままになってしまう。
だがゲーム時代は大陸に与えられたダメージは、戦争が過ぎると運営の方で修正が入り傷跡はほぼ修復されてしまう。そのせいで、今の世界では空想と語られているのだろう。
「これはいくつか1000年前のことを調べてみるのも面白いかもしれませんね」
ゲーム時代のことがどの程度伝わっているのかを調べると思わぬ発見があるかもしれない。
「そういえば、べんけいは二国とどういう関係ですか? あなたは確か中立国の出身だったはずですが?」
「ん? ああ。俺は《ローゼリア》によく勧誘されてたからな。その関係で《ローゼリア》にはそこそこ知り合いがいたんだ」
「確かにあそこは獣人のプレイヤーをよく勧誘していましたね。納得しました」
「……それで、どうする?」
話が逸れてしまったせいか、ローレがほんの少し困ったような表情になっているように見えた。
「そうですね……おそらくその二国は私に自国の魔王の行方を聞きたいのでしょうが、残念ながら私も知りません。それにいずれは支配する国ですから拒否して構いません」
「ん……分かった。あと国に所属していない小さな村や集落から、受け入れを希望している声が来てる」
「人数はどれくらいですか?」
「合計で1000に満たない」
「ならそのまま受け入れて構いません。会議が終わったら伝えてください」
「ん……分かった」
少しずつ住人の数を増やせるのなら断る理由もないため、私はローレにそう伝えた。それに小さな村や集落なら食料はほとんどが自給自足のはず。
農作業のいろはを持っていても不思議ではない。そんな彼らを先行して《花園》で作物を育ててもらい、そのノウハウを後から来る多くの農民に伝えて貰えば作業の効率も上がるだろう。
「あと、傘下に入りたいっている小国もいくつか来てる」
「そちらは私が直接会って条件を伝えましょう。戦わずに服従を誓うか、戦って服従を誓うかの二択ですが……」
「分かった。終わり」
ローレはそう言って席に着いた。
「最後は……トリトンですか」
「はい! ほとんどのみんながモンスターに乗れるようになりました! なのでもふもふも増やして……」
コンコン
トリトンからの報告が始まろうとしたその時、会議室のドアを叩く音が聞こえた。
「入りなさい」
「失礼いたします」
ドアから入ってきたのはロンダルだった。
「ロンダルですか。どうかしましたか?」
「はい。どうやら私の息子を含めた兵士の4人が、実戦用の装備を持ち出して外へと向かってしまったようなのです」
「? 何か問題でもありますか? まさか無断なのですか?」
「いえ、許可は取っているようですが……」
私はロンダルの言葉に首を傾げた。
実戦用の武器は国が兵士に貸し出していることになっているため、売却などは禁止しているが申請さえすれば外へと持ち出すことも許可している。
無断で持ち出したなら問題だが、申請をしているなら問題はない。
「ならばどうしたのですか? あなたが会議中に入ってくるなどよほどのことですよ?」
「それが……その4人は《赤い妖精》を捕まえに行くと言っていたそうで」
「「「「《赤い妖精》!!?」」」」
私を含めたプレイヤー組が驚きの声を上げた。
《赤い妖精》は元々運営がクリスマスイベントとして、現実世界で12/25~12/30までの5日間行っていたイベントに登場するサンタをモチーフにしたイベントモンスターだ。
「なぜあれが存在しているのですか!?」
「てか、なんで今の季節にいるんだよ?」
「うっわ~、それはまずいな~」
「ク、クリスマスの悪夢が!」
私達の反応があまりにも激しかったため、クライス達が首を傾げている。
唯一事情を知っているロンダルも、室内に入ってきたときは気が付かなかったが、よく見ると表情には焦りの色が浮かんでいた。
「あの、私はその《赤い妖精》というのは名前しか聞いたことが無いのですが……、確か捕まえた者に好きなスキルを授けてくれるのですよね?」
「あれはそんな生易しいものじゃないぞ。それと正確には捕まえるじゃなくて、あいつの持ってる袋から〈白紙のスキル書〉を取ればいいだけだ。ただ、《赤い妖精》はとんでもなくめんどくさいんだ」
べんけいが《赤い妖精》について間違いを正し。
「そうですね。物理防御も魔法防御も高く、HPも高いですからなかなか倒せません。それなのに袋に触れると敵と認識され、あちらが死ぬかこちらが死なない限り戦闘を仕掛けてきます」
私が《赤い妖精》の能力について語る。
「おまけに~、最初はゴブリンサイズなのに戦闘状態になると30m以上の巨人に変身するし、城にまで攻めてくるからね~」
そしてミリーゼは《赤い妖精》の特徴を述べ。
「《赤い妖精》のせいで、僕のもふもふは一度全滅しかけました! クリスマスにもふもふの死体に囲まれて、絶望のクリスマスでした!」
最後にトリトンが怒りを露わにして、かつて起こった《赤い妖精》による悲劇を語り出した。
「というか運営がいないのに存在しているのですね」
本来ならば冬に出現するモンスターのはずが、全然違う季節に現れたことに私たちは疑問を抱いた。
「季節も違うが……どうなってんだ?」
「なんでだろ~?」
季節も違うのに出現していることも気になるが、今ここでは答えが出る訳もなくもやもやが残る形となった。
「それよりも! 僕は出て行った4人を連れ戻した方がいいと思うよ!」
考え込んでいた私達に、トリトンは声を上げてそう主張した。
彼にしてはかなりまともな意見だ。
「確かにそうですね。今の状態であの巨体を相手にはしたくありません。急いで彼らを連れ戻しましょう」
私はそう宣言して立ち上がった。
それに続いてミリーゼ、べんけい、トリトンも立ち上がる。
「それでは今日の会議はここまでです。私達はこれからモンスター舎へ行き、そのまま彼らを捜索しに行きます。ロンダルは万が一に備え、街の住人を避難させてください」
「承りました」
「クライスは兵の訓練をしているガルドと合流し、兵たちに警戒態勢を取らせて下さい」
「ああ、分かった」
「ルナリアとローレは城内の《働く妖精》を集め、城の防御に不備がないか調べさせてください」
「はい」
「ん……分かった」
私は矢継ぎ早に指示を出しながら会議室を後にした。
クリスマスネタ。
サンタは待つものではく、自ら捕まえにいくものだ!
次回 エリスリーゼ達VSサンタ
ちなみにヒヨコの名前はシャモにしました。
軍鶏から持ってきました。




