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デスの章

おまけのような・・・本題のような・・・

ここは空。単に空といっても宇宙と空の中間地点。そこに漂う船の中。飛行機ではない。つまりは宇宙船。取り敢えずそこから地上を見ているものがいた。人間たち、だけではなく、地球の生き物がどんな動きをしているのか観察するために。意味?意味は特にはない。なぜ?なぜなら暇だからだ。特別、ワレワレの部隊は地球を侵略するということには根本的に興味がない。理由は、別にそんなことをしなくても生きることはできる。でも、地球上の生物を捕まえていろいろ実験することは面白い。人間を遺伝子操作して超人のようにしたやつらがいたらしいが(あかきとキッピーが戦ったあの人型宇宙人のこと)、なかなか面白そうだ。

「総長、総長。」

デスの一人が総長と呼ばれるデスに話しかけた。2人とも無表情だ。そう見えるだけで微妙には表情があるのだが、よくわからない。2人には相手の感情はわかってるよ。当然。

「なんだ?」

総長がめんどくさそうに答える。総長といってもそれは呼び名なだけで特にデスたちの間には上下関係はない。言うなら、毎日交代で総長になってもいいし、好きならずっとなればいいのだ。やりたいやつがやれ。それがデスたちの特徴なのだ。だから、地球を占領しようとしたのも、誰かが住みたい星を探してみようと言い出したからなのだ。誰もがそれに賛同したのはめんどくさかったから。そんな奴らなのだ。

「総長、暇ですねー」

これは特に敬語などではない。このデスの単なる好きなしゃべり方だ。この船のデスたちは大体2~3人で行動している。そしてその大抵が、暇している。大半のものはあのアッシュのように地球のことを研究したり、地球のテレビを見たり、本を読んだりしていた。

デスたちの寿命は大体30年。人間と比べれば短く感じるが、その代わり、ひたすらに頭の回転が速い。それでも、当然といっちゃ当然なのだが、地球の歴史はデスたちの一生を使ってもすべてを見ることはできなかった。まあ、その点に関しては人間も一緒だが、デスたちには人間以上の好奇心があった。なので、奴らに退屈はあまりないのだ。

デスたちの日課は、動物なども適当に捕まえては適当に実験し、適当に地上に戻して様子を見ている。でもデスの作った生き物はほとんど1週間しか生きないので、作っては観察し、作っては観察を繰り返している。繁殖させるつもりはないらしい。(ちなみに、あかきたちが会った人型宇宙人は生まれてもう4日経っていた。あそこで、あのタイミングで出会ったことはかなりの不運だったが、やはり何かの縁があったらしい。あいつがいなければ、あかきにキジン化は有り得なかったのだから)

「しかし、今度は何しますか?」

 このデスたちには、本当に何もする気もなかった。別段、地上に攻撃もせず、共存するわけでもなく、暇しかしていなかった。こいつらの星にも当然文化はあった。簡単に言えば飯を食う。寝る。生きる。仕事らしい仕事はなく、みんなで同じことをやっていた。それは宇宙船を作ったり、それはタイムマシーンを作ったり、いろいろ。

でも基本的には武器は作っていなかった。食べ物はそこらへんに生えているもの。味や栄養は機械で混ぜれば出来るものが各家庭にあり、もはや誰も農業的なことはしていなかった。まあ、ある意味で地球人と似た生活を送っていた。

人口は地球のそれとは異なり、かなり少なかったし、国という概念もなかった。戦争なんて当然ない。戦いという概念がなかった。歴史は存在したが、あまり何もなく、学ぶべくこともなかった。何十年前も、何百年前も同じような生活を送っていたのだから。あの日までは。

奴らは突然やってきた。そう、地球の時と一緒だ。あまりにも唐突にやってきた。言っておくと、デスたちのやり方は単なるこいつらのマネ。デスたちの星もあっという間に別の星から来たやつらに乗っ取られ、その人口はすぐに一握りになってしまった。地球より人口が少ない分、実にあっけない。しかし、地球人同様、デスたちも簡単にはあきらめなかった。


読んでくれた人、本気でありがとう。次もよろしく!!

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