「生徒会長ウラオモテ」
今日は鈴木先生の高校時代
鈴木「ハァ~~....。」
脇田「あん?どうしたそんなため息ついて。」
鈴木「そりゃため息もつきたくなりますよ。」
脇田「何がだ?」
鈴木「裏表の切り替えですよ。」
脇田「わっはは、若いうちは悩んでおけ!」
鈴木「能天気ですねリョウさんは。」
脇田「む、相当深刻のようだな。」
鈴木「ストレスがハンパないですよ。」
脇田「んじゃ今からパァっと行くか!?」
パンチの素振りをしてジェスチャーをしてくるリョウさん。
鈴木「...そうですね。やっぱりそれに限ります。」
俺達は夜の街へとくりだした。
―――――――生徒会室。
役員A「知ってるか?最近ウチの学生の奴らが駅前で暴れてるそうだぜ..。」
耳が自然と反応する。
役員B「聞いた聞いた。しかも他校のあの結構有名な不良の奴とやってんだべ?あの金髪ピアスの...わ、わ、脇何とかだったような。」
役員B「ったく、うちのブランドを汚すなよな。」
役員A「ウチは清楚で偏差値が高い進学校として有名なのによぉ、と言うかそんな奴がよくこの学校入れたよな。」
役員B「腐っても県1位の学力だしな。」
役員A「会長はどう思います~~?」
鈴木「き、気にすることないと思うぞ。ハ、ハハハハ。」
役員B「会長、顔が怖いっす...。」
鈴木「ともかく、そんな奴はほっといていいから!」
役員A・B「ま、そーっすよねー。」
ったくよぉ、いらねぇ情報持ってきやがって...。
ちなみに俺はこの清樟高校の生徒会長をやっている高校2年の鈴木だ、以後よろしく。
役員A「あ、会長、ここの認証よろしくお願いします。」
鈴木「あいよ、貸してみ。」
役員B「あ~、会長のような完璧人間になりてーなー。」
役員A「ああ、しかも女にモテモテだしな。」
鈴木「ハハ、俺の何処が完璧さ。」
役員A「完璧じゃないっすか。運動抜群頭脳明晰、くぅ~羨ましい。」
役員B「本当本当。駅前で暴れ回ってる"バカ"とは大違いだよな。」
み、耳が痛い...。
鈴木「おしゃべりはそこまでにしとけ。仕事だ仕事。」
役員A「はぁい。」
役員B「抜け目もないっすね会長。」
うるせータコ。話を逸らしたかっただけだバカ。
役員A「ああ~~、でも本当に学校やめてくんねぇかな。そのバカ。」
役員B「まったくだぜ。」
..........................。
脇田「おいーす、ジュン。ってうおあ!?」
鈴木「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ。」
脇田「ジュ、ジュンが金網に話しかけてる...。おいジュン。」
鈴木「あ、リョウさんじゃないっすか。どうしたんですかー?こんなところで~~。」
脇田「こんな所っていつもの俺らの待ち合わせ場所じゃねぇか。」
鈴木「あれー、そうでしたっけ。」
脇田「ど、どうしたよジュン。」
鈴木「ふ、ふふふ。いいんです僕はもう。いいんです。」
脇田「わかった!わかったから!気晴らしに行こう!な!?」
鈴木「そうしましょう。ふふふ...今日はスタンガンを持ってきたんですよ...。」
脇田「ちょ!?危ない危ない!」
女生徒「す、鈴木センパイ!」
鈴木「ん?やぁ、どうした?」
女生徒「え、えと。これ受け取ってください!!」
女生徒は手紙を渡してくると走り去っていった。
中を見るとそれは確実にラブレターだった。
鈴木「ははは、困ったな。」
その場で読んでみる。
「鈴木センパイへ
センパイのことが好きです
その完璧な能力を持ちながら私達にも優しくしてくれる所にすごい惹かれました。」
いやぁ、別に完璧じゃないし。優しくするのは当たり前だよ。
読み進めていく。
「それにセンパイは絶対暴力とかしなさそうでしそこにも惹かれました。」
...................。
脇田「いよぉ~~うジュン!ってぐわぁ!?」
鈴木「こらぁダメでしょマー君。勝手に動いたらぁ。」
脇田「ジュ、ジュンがナメクジと遊んでる!」
鈴木「おやぁ?脇田さんじゃないですかぁ、どうしましたぁ?一緒に遊びますぅ?」
脇田「遊ばん!というか正気に戻れ!口調からイカれてるぞ!」
鈴木「えへへ~~。」
脇田「だ~、気晴らしに行こう!な!?」
鈴木「そうしましょう。ふふふ....マー君も一緒に遊ぶそうです。」
脇田「ナメクジは置いていけ!というかよく素手で触れるな。ってこっちに近づけるな!」
―――――鈴木さんの学生時代は常にストレスと共に歩んでいたらしい。
お疲れっす