3話「妬みと罰」
更新まっこと遅れてすいやせん^^;;;
ちょっくら数学Bと格闘してやした><;
では3話いきましょー!
~SIDE 健太~
3人で下校する。
それはいつもと変わらない俺らで作り上げた風景だ。
だけど俺は少し後悔している
俺と遥は生まれたときからの幼馴染だ。
半分はもう兄妹として育ってきた。
けど俺は昔から遥が好きだった。
だが今問題がある。
雅哉が最近遥に対して好意を抱いている。
それに遥も・・・・。
まさか雅哉が遥に好意を抱くとは思わなかった。
そう考えると雅哉を同じ高校に連れてきたのは間違いだったと思い始めた。
・・・・・調子に乗りやがって。
雅哉「どうした?顔色悪いぞ?」
健太「あ、ああ。大丈夫だ。なんでもない。」
チッ。お前のことで悩んでんだよ。
・・・まぁいい、そのうち何とかしてやるさ
実にいい事を聞いてしまった。
今日の放課後に雅哉が遥を呼び出したのだ。
これはチャンスかもしれない。
俺は今日の放課後に作戦を実行することにした。
放課後のために雅哉に恨みを持つ8人を呼び出した。
だが決して雅哉を倒すためではない。
その逆にやられるためだ。
いつらは8人なら雅哉に勝てると思っているかもしれない。
だがあいつはそんなに弱くない。恐らく負ける。
そこを逆手に取るのだ。
俺もそれなりのケガをするだろうがそんなことどうでもいい。
問題は雅哉と遥の仲を崩すことにある。
そのためには遥には少し席をはずしてもらう必要があるな。
そこは遥の友人に頼もうか。
のんきに机の上で寝ている雅哉を見る。
ふふ、お前のその余裕も今日までだ。
今俺は遥と2人で雅哉の家に向かっている。
雅哉が学校に荷物を忘れたまま帰ったらしいのだ。
昨日の作戦は成功に終わった。
それだけで俺には充分だったのだが今日遥が追撃をしてくれたようだ。
これは想定意外だったがうれしい誤算だろう。
そしてこれから完全に中を引き裂いてやる。
そうしている間に雅哉の家に着く。
健太「しこし雅哉と話がしたい。仲直りもできたらしたい。」
・・・まぁ嘘だけどな。
遥「わかった。でも気をつけてね。」
これで雅哉を挑発して決定打を打たせてやる。
雅哉の家のチャイムを鳴らす。
5回目のチャイムで雅哉が顔を出した。
雅哉の顔は驚きに包まれていた。
荷物を届けに来たと伝え荷物を渡す。
その際に雅哉に挑発する。
その言葉に雅哉は反応してくれた。
俺を殴ろうとした瞬間に張るかが声を上げた。
その声に雅哉が目に見えて青ざめていく。
そして張るかが最も強烈な言葉を浴びせた。
遥「2度と私達に近づかないで!」
その言葉に雅哉は動きを失った。
同時に俺の作戦が成功したといえるものでもあった。
ふふ・・・雅哉、お前の負けだ。
あれから8日が経った。
噂によると雅哉は中学の頃と同様に暴れまわっているらしい。
ふふ、そうだよ、お前には不良が似合っている。
さてと、遥を誘って帰るしかないのか。
鈴木「菅野、ちょっといいか?」
鈴木先生か・・・・・なんだろうか。
健太「どうしました?」
鈴木「なに、時間はとらない。それに横須賀もいる。」
何だと?
健太「どういうことです?」
鈴木「まぁ来てもらえればわかるさ。」
何だ?何があるって言うんだ?
隣の教室に移る。
そこには・・・・。
俺はその光景を見て冷や汗をかいた。
遥「健太・・・・。」
そこには遥だけではなく・・・。
男子A「・・・菅野・・。」
もしやと思ったが・・・・。
こいつはあの8人の中の1人だ。
遥「健太・・・。彼が言ったことは・・・本当なの?」
健太「な・・・何が?」
遥「健太が雅哉を落とし入れたって・・・嘘でしょ?」
健太「・・・・・・・。」
遥「ねえ、健太!!」
・・・・さすがに・・・ここからじゃ状況は返せないな・・・。
健太「・・・・本当だ。」
遥「・・・・どうして・・・。」
健太「俺は・・・・焦っていたんだ。」
遥「いったい何に・・・。」
健太「・・・・あいつがお前に好意を持っていたことにだよ。」
遥「え・・・?」
健太「お前もそれを多少受け入れていただろう?」
健太「それが俺には耐えられなかったんだ。」
遥「どういう・・こと?」
健太「俺はお前が好きだ。」
遥「!?」
健太「だが俺はお前までも利用してしまった。それは許されたことじゃない。」
健太「それに・・・お前の気持ちも知っている・・・。」
遥「え・・?」
俺は自分の左足で右足の靴紐をほどく。
健太「行ってやれ。俺が靴紐を直してる間に。」
そう言い俺は目線を靴紐にむける。
健太「あいつは今頃・・・・駅前にいるだろう。」
遥「で・・・でも。」
健太「早く!」
遥「!」
靴紐に手を掛けると同時に駆ける音が聞こえた。
顔を上げるとそこにはすでに遥はいなかった。
健太「・・・・・。」
鈴木「・・・・行ったな。」
健太「・・・・ええ。」
鈴木「よかったのか?どうせなら最後まで悪役で通せばよかったじゃないか。」
健太「中途半端なんですよ、自分は。」
鈴木「ふ、我が教え子ながらかっこいいじゃないか。」
健太「うるさいですよ。」
鈴木「はは、まぁ今日は俺のおごりで飲みに行こう!」
健太「未成年ですよこっちは。」
鈴木「ははは、冗談だ。気をつけて帰ってくれな。くれぐれも誤るなよ?」
健太「そこまで自分は弱い人間ではないですよ。」
鈴木「そうか・・。」
健太「はい・・。では。」
~~SIDE 雅哉~~
不良A「ここに久保田が戻ってきたって聞いたんだがよ。」
不良B「俺らは3年前あいつに借りがあんだよ。」
不良C「大人しいうちに出したほうがいいぜ?」
仲間A「雅哉さん!また刺客が・・・。」
雅哉「ああ・・・・今行く。」
またか・・・・、ここ最近は毎日だな。
まぁいいか、体も底なしに欲してるからな。
今日も荒れそうだな。
~~SIDE 遥~~
遥「はぁ・・・はぁ・・・。」
夜の街を走る。
雅哉が私に好意を抱いていたことは薄々気付いていた。
そして私もそれに乗り気だった。
だから私からもアプローチを掛けたりした。
そんなある日彼から私を呼び出してくれた。
やっと結ばれるのかとそう思った。
ただ私が友人から頼まれた仕事をして戻るとそこには倒れた人たちと今にも雅哉に殴られそうな健太だった。
信じたくなかった。
雅哉が3年前のようになってしまうことが何より嫌だったのに・・・。
3年前の雅哉は何事も暴力で解決していた。
遥「く・・、家にはいないのね・・・。」
家にいないのなら・・・駅前!
3年前の雅哉ならいつも通っていた場所だ。
その時、遥は雨が降り始めたことに気が付く。
長居はできない。本降りになる前に・・・・。
遥「お願い・・・見つかって・・・。」
~~SIDE 雅哉~~
雅哉は大雨の中、ようやく雨が降っていることに気が付いた。
不良「うぅ・・・。」
目の前に倒れている不良達。
そんな奴らも俺を倒すという、行ってみれば生きがいを持っている。
俺にやられて悲惨な顔でもこいつらは輝いて見えた。
ふとその時脳裏にあの笑顔が浮かび上がった。
雅哉「ふ・・、何だよ・・・今更じゃねぇか・・。」
その時この大降りの雨でこの汚れきった心を洗い流してくれと思った。
だが雨は手に付いた相手の血を流すのみだった。
雅哉「はは・・・、何考えてんだ俺・・・。バカかよ・・。」
ふとその時後ろから誰かが俺のことを呼んだ。
今回は健太君視点がメイン
ん~、雅哉がかわいそうやでぇ><;
次回もお楽しみに!