第7話 以外なカンケイ
全員が席につくと、先生が口を開いた。
「みんなおはよう、出席は…会長以外全員いるな」
ほんと適当だなこの先生、結婚できない理由の1つがこれなのかもな。
「今日の本題だが、来週は鎌倉への校外学習がある」
そう言えばそんなものあったな。どうでも良すぎて忘れていた。校外学習っていいながら真面目に学習して帰って来るやつなんて居ないよな。大抵、旅行気分で行って帰って来るというのがオチだ。
「本当は先週から用意を進めなくてはならなかったんだが、私が完全に忘れてしまっていったんだ。班は こっちで決めてあるから、あと一週間でルートを決めてくれ」
あらやだ、なんて適当な。しかも自分のミスなのにこっちに丸投げかよ。やっぱり最初に言った「常識がある」っていう先生のいいところは取り消したほうが良さそうだな。
「ではこれにてホームルームを終了する。あ、そうだ、最近風邪が流行っているみたいだから気をつけろよ。」
先生が話し終わると、日直が号令をかけてホームルームは終了した。どうやら、最後の一文から会長は体調不良で欠席していると考えるのが妥当だろう。
そう言えば、中村はなんで会長が休みということを知っていたのだろう。そんなのメールで聞いたのだと思うだろう。だけど、会長は極度の機械音痴でメールの送信すらままならないのだ。
「なぁ中村?なんで会長が休みって知ってたんだ?」
俺がそうきくと中村は微笑みながら「なんでだと思う」と聞いてきた。俺はじっくり考えたがわからず、中村に答えを言ってもらうことにした。
「私って、実は会長の住んでるマンションの隣の部屋なのよ。だからいつも一緒に登校しているのだけれど、今日行ったら体調を崩したって言ってたの、ただそれだけよ。」
何だそんなことか。でも、会長と中村の仲が良いって以外だな。こいつらの共通点なんてドSなことぐらいなんだけどな。
俺は中村と別れ、水上のところへと向かった。
あとがきです。早いものでもう七話です。(こういうのって10話区切りのちょうどいいところでいうんじゃ…)
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