第6話 目覚ましレベルのうるさい声
翌日、俺はいつも通り学校へと向かっていた。駅を出て、歩いているいるときだった。目の前には茶色がかったショートヘアーで後ろからでもうるさそうオーラが漂ってくるあいつが居た。そうだあいつだ、朱里が俺の前をあるいていたのだ。
「あ!網代だ!!」
げ、気づかれた。俺は逃げようとするが無駄に運動神経の良い朱里に追いつかれてしまった。
「なんで逃げようとするの!!」
うるさいな、俺の目覚ましレベルだよ。
結局、俺は教室まで朱里とともにすることになった。
「おはようございます!!」
朱里が教室の扉を思いっきり開けて大声で挨拶をした。このクラスの連中は朱里にもう慣れているのか普通に挨拶を返すだけだ。
俺は朱里の横を通り抜け、自席へと座った。
「おはよう、萩原くん」
後ろから名前を呼ばれて振り返ると、そこには中村の姿があった。
「おはよう中村、あれ?会長は今日、休みなのか?」
いつもなら誰よりも早く学校に来て、机で自習している会長の姿がそこにはなかった。
「私に話し開けられたのに別の女の話なんていい度胸ね。会長なら今日は休みみたいよ」
あの会長が、珍しいな。俺は中村に礼をつげ、前を向いて1時間目の準備を初めた。…そう言えば、中村はなんで会長が休みだと言うことを知っていたのだろう。まぁいいか。
「お前ら席につけ、ホームルームを始めるぞ」
担任の先生の一言でみんな一斉に席へとついた。…担任の一言で全員が一斉に座るなんて結構民度高いんだなうちのクラス。




