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第23話 会長宅にて

「会長…ここって…どこです?」

「私の家です」

 そこには立派なタワーマンションが建っていた。それにしても凄いな。やっぱり金持ちだったか。

「で…なんでまた急に?」

 そうだ、会長がなぜ俺をここに連れてきたのか。そこが重要だ。

「とりあえず、中に入りますよ」

 会長は、パスワードを打ち込んでエントランスのドアを開けた。

 理由を話さないところがとても怖い、何をされるのか…


 俺達はエレベーターへと乗り、17階にある会長宅へと向かった。

 それにしてもこのエレベーター、騒音もなくて静かだな、うちの家にもこれ欲しいわ。2階建て一軒家だけど。

「ここが私の家です」

 会長はそう言って部屋のドアを開けた。部屋の中には沢山の部屋があり、壁にはお高そうな絵が飾られている。

「…お邪魔します」

 未だに警戒の解けきれていない俺は、辺りをキョロキョロしながら中へと入る。

 …すげぇ高そうだなほんと…いくらするんだろこの部屋。会長に対する警戒よりも部屋の金額の方が気になる…いかんいかん、相手はあの会長だ緊張を緩めては…

「ここに座ってください。あ、お茶を入れてくるので少し待っててください」

「いや、お茶はいいからなんで俺をここに連れてきたんだ?」

 俺はすかさずそう返す。ここまでの数十分の間、俺は何も聞かされずにずっとついてきたのだ。理由もわからずついていくとか思ってたよりやばいな俺。

「そうですか…じゃあ早速本題へと移りましょう」

「その前に、別に俺に対して敬語とか使わなくていいから。何なら俺が使わなきゃいけないぐらいだし」

 自分よりも全てが上の人に敬語なんて使われるとむず痒いんだよな。

「そう言えばいつの間にか私に対してタメ口で話してますね?許可した覚えはないんですが…じゃあとりあえずもう敬語はやめますね。あ、やめるね?ん?」

 どうやら会長は話す人みんなに敬語で接してきたらしいからタメ口というものが分からないらしい。

「もう敬語でいいから早く用件を言ってくれ」

 俺がそう言うと、会長は「あなたから言い出したんじゃないですか」と言って少しキレ気味になる。

「それで、本題ですが…副会長、泉さんについてです」

 副会長?なんで俺に?多分、あいつに関してはあなたの方が詳しいですよ?

 俺がわかる副会長のことなんて…

「私、見たんですよ。校外学習のときにあなたのことを泉さんが鬼のような形相で詰め寄っているところを。何かあったんですか?」

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