部活
修正点11/26
「魔物狩り」のドラゴンロードの加護を変更しました。光系統攻撃
「大掃除」の〈再生〉を〈状態復元〉にしました。〈再生〉は完全なミスです。
ーキーンコーンカーンコーンー
寿司屋から学園へと戻るや否や、5時間目が始まった。
「五時間目は、委員会と部活を決めます。委員会も部活も強制ではありませんが、9割方加入しているので、入るのをお勧めします。」
そう言って先生はプリントを配った。
プリントには委員会と部活の活動場所、時間、内容、が書かれていた。
また、下の方が切り取れるようになっており、そこには加入希望部活、委員会を記入する欄があった。
部活は剣術、格闘、魔法科学、自然科学、文学等。
委員会は生徒会、風紀委員会、運営委員会、美化委員会等だ。
「今から各自自由に活動場所に行ってもらって構いません。多学年は今日は四時間で授業が終わり、部活や委員会をしているので。今日と明日は五六時間目から仮入部、仮体験となってますので、興味のあるところに行ってみてください。」
「一日に行ける数は限られてませんので、時間の許す限り行ってみてください。また、来週の金曜まで仮入部、仮体験期間ですが、五六時間目も行けるのは今日と明日だけです。加入の希望届も来週の金までに私まで提出してください。仮入部、仮体験が終わり次第帰宅してもらって構いません。それでは、各自行ってみてください。」
◇
部活かぁ。
25年ぶりくらいか。
「楽しみね。」
俺とリーシヤは魔法部の活動場所に向けて歩いていた。
「カインは何で魔法部にしたの?」
「んー、剣とかを極める気はないし、それだったら魔法が面白いかなって。」
「何の魔法が得意?最大魔力値は?魔法を使えるようになったのは何歳?」
「え、えーっと…あえていえば〈火魔法〉が得意かな。最大値は覚えてないけど数十万。歳は…5歳。」
「すごっ!レベルはどれくらいなの?」
「500くらい。」
「え?500でそれっぽっちなの?」
「そうなの?前に戦った魔物は999レベだけどステータス数十万だったよ?」
「本当?999なら数億くらいまでは行くはずなんだけど。」
億って……。
たしかあの時のドラゴンは加護に成長阻害ってのはあったけど……。
けど、【超速成長】のあった俺が弱い理由にはならない。
「何でだろ。」
「さぁ?そういうのはミオさん達の方が詳しいんじゃない?」
「それもそうか。今度ギードさんに訊いてみるよ。」
そんなことを話していたら、活動場所についた。
見た目は理科室に近い。
ーコンコンコンー
「失礼します。一年、Sクラスのリーシヤ・クロードと。」
「カインです。」
「仮入部に来ました。」
「「よろしくお願いします。」」
「ぶちょー、仮入の子来ましたよ。」
ドアの近くにいた部員と思われる人がそう言う。
「はいはい、今行くわ。」
ーガタッ、バンッー
何かが落ちる音がする。
「ごめんごめん、お待たせ。魔法部部長のフィーラよ。」
この、メガネの黒髪の人が部長らしい。
黒髪って珍しいな。
俺も父さんも銀髪だし、母さんとミレアとリーシヤは金髪。
メラスは茶髪でクロムは黒髪か。
「リーシヤ、まさか王家が黒髪だったりする?」
俺は小声で尋ねる。
「いや?普通に人によるよ。」
「そうなのか。」
「んー、どうかした?」
「いえ、黒髪って、珍しいなと。」
「まぁ、確かにね。案内するからついてきて。」
「「はい!」」
そして、部屋の真ん中あたりに連れて行かれた。
「みんなー、入部希望生よ!」
「「「おーー!」」」
人数は数十人と言ったところだ。
「じゃ、とりあえずは見学だから適当に歩き回ってていいよ。あそこの奥は触ったらぼんってなるやつがあるから、あっちには行かないで。」
怖っ。
何でそんなのあるんだよ。
部長はそう言ってその危険物のある場所に行き、実験を始めた。
「じゃ、俺はこっちを見てるよ。」
「じゃあ私は向こうを。」
俺は一番近くの机で、活動していた人たちの下に行った。
「すみません、見てもいいですか?」
「構わないよ。」
一人が代表して答えてくれた。
「これは何の実験ですか?」
「えっとね……。ダニエル先輩、頼みました!」
「しょうがないな。この実験は魔力回路の上で人為的に合成魔法が作れるかっておとを検証しているんだ。」
「魔力回路?」
「魔法道具にも組み込まれてる魔力導線っていうのがあるんだけど、知ってる?」
「はい。魔水晶を薄く加工したものですよね?」
「おぉ、知ってるなら話が早いよ。魔力動線は魔導率が高いから、魔法陣や杖と同じ役割を果たせるから魔法道具に組み込まれてるんだよ。だから、それで魔力導線で描いた魔法陣、魔力回路を上手く使えば合成魔法を改良できると思ってね。」
「それって、でも、普通に合成魔法を使って、少しずつ魔法陣を組み替えていけばいいだけじゃないんですか?」
「それができたら苦労しないんだよ。合成魔法は相性の有無に関わらず無理やり一つの魔法にしてるわけだから、例えば、〈火魔法〉と〈水魔法〉の合成魔法なんてすぐに放たないと、魔法陣が乱れて、魔法が暴発しちゃうよ。」
「あー、確かに。だから、魔法陣が暴走することのない、固定された魔法陣の魔力回路で実験するってことですか?」
「その通り。魔力回路なら魔力を注いでいる間も、魔法陣を弄れるからね。」
「なるほど、面白い実験ですね。ところで、今は何の合成魔法を試しているんですか?」
「〈破壊魔法〉と〈虚無魔法〉を混ぜてる。」
〈破壊魔法〉はもっているが、〈虚無魔法〉は初耳だ。
「〈虚無魔法〉とは何ですか?」
「難しい質問だなぁ。そこら辺はそのうち授業でやるはずだから、先生に訊いてもらってもいいかな。ただ、一言で言うなら魔法を蝕む魔法だ。」
「な、なるほど?」
「君、君、私たちの班も見てかない?」
突如、後ろから呼ばれた。
「ぜひ体験してくるといいよ。僕たちの班は危ないから見せることしかできないけど、向こうの班は体験できる実験をしてたはずだから。」
「あ、はい、やってきてみます。先輩方、見せていただき、ありがとうございました。」
◇
「二人とも、魔法部はどうだった?」
「とても楽しかったです!特に魔法を無理矢理暴走させて、魔法を強化して、それを魔力で押さえ込んで新たな魔法に昇華させるのは凄かったです!」
「僕もすごい興味をそそられました。魔力導線を使って合成魔法を創り出すってのは驚きました。」
「そう、それはよかったわ。今日はもうすぐ最終下校時刻になるから、また明日来たかったり来てね。歓迎するわ。うちの部活もいいけど、魔法を活用したことをしたいなら、魔導科学部もおすすめよ。」
「じゃあ明日はそっちに行ってみます。」
リーシヤがそう言った。
「あそこはあそこで、魔法を研究してるから、私たちのとこと比べても一長一短だから、よくみてくるといいよ。まぁ、私としてはうちに入ってはもらいたいけどね。」
「私は多分決断は揺らがないと思うので、ここの部活にします。」
「僕もここの部活に入ると思います。」
「そう言ってくれると嬉しいわ。じゃあ、またそのうち。ばいばーい。」




