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殺奪  作者: 夏野
学生編

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昼食タイム

解説?11/25

例えば、


「こんにちは。」


「おはようございます。」


カインとミレアが同時にそう言った。


という文があったら一つ目の文がカインが言ったセリフで、後者の文がミレアの言ったセリフです。

本文でこういう書き方をしているところがあるので注意してください。

ウチとある場合は私の意味のウチで、うちとある場合は我が家や、集団を意味するうちです。


改稿済みです。

「カイン、カイン外に食べに行こっ。」


ミレアが後ろから肩を叩いてそう言ってきた。


「冒険者で稼げなくなった以上、自炊して安上がりに済ませたいんだけど。」


「えー、いいじゃん。私がカインの分も働くし。」


「一日でAランクの魔物10体よろしく。魔石だけは売らずに回収して。」


「……どこに食べに行く?」


誤魔化された。


「そこらへんに串焼きの店なかったっけ。最近、無性に焼き鳥が食べたくて。」


「女の子と一緒に行くんだからもっとムードのあるところにしてよ。」


「はいはい、喫茶店でよろしゅうございますか?」


「うむ、苦しゅうない。」



うー、どこも混んでる。


「前世の昼休憩の時に、どこの店も行列で、並ぶのが大変だった嫌な思い出が蘇ってきた。」


「大学のも、高校のも学食は結構混んでたよ。なんかしみじみしてきた。懐かしいなぁ。」


「ハンバーガーに寿司、カレー……。あー、再現できてないのが食べたくなってきた。」


そんな時、一軒の店が目に入った。


【寿司屋 ジャパン】。


行列もなく、昼時なのにガラガラだ。


「これってもしかしなくても日本人が経営してるよね。」


「うん。看板の文字もどことなく漢字に似て書かれてるし。」


「ここにするか?」


「いいんじゃない?」


ーガラガラガラー


「いらっしゃい。」


中に入ると、カウンター席の前の厨房にザ・寿司職人と言えるような男性が立ち、何かを捌いていた。


壁には鮪、鯖、鯛などの木でできたお品書きが吊るされている。


カウンター席は異世界に不似合いな木製で、ネタは全てガラスケースの中だ。


その光景は、前世の回らない寿司屋と遜色なかった。


「大将、大トロと金目鯛といくらと鯖とウニを一貫ずつ下さい!」


「はいよ。」


俺が注文するや否や、大将はガラスケースの中から注文したネタを取り出し、握っていく。


「お待ち。」


「おぉ!」


なんと、醤油もついていた。


「私はあの舟盛りってやつをお願いします。」


ミレアが木札を指差しながら注文する。


「はいよ。」


「寿司屋なのに寿司頼まなくていいの?」


「後で頼むよ。久しぶりに新鮮な生のお魚が食べたい。」


「あー、なるほど。」


俺は手を合わせる。


「いただきます。」


それでは、一口……!


「うっまぁ!」


前世は基本的に回転寿司で、本物の味を知らなかったけど、こういうのを言うのか!


口に入れると、大トロが溶けた。


山葵(わさび)もきいている。


醤油は関東圏のもので、甘くはない。


やっぱ和食は神。


「お待ち。」


「わぁ、すごい。」


ミレアの前に舟盛りの刺身が出された。


昼食だけで何ビーケかかるかな……。


「中トロと真鯛とのどぐろを一貫ずつお願いします。」


今度は、大将は返事をせず、黙々と握っていく。


「はいよ。」


俺の前に追加の寿司が差し出された。


「私は大トロ、中トロと真鯛といくらとウニを一貫ずつお願いします。」


「食事を楽しんでもらっているところ悪いが、ちょっと話してもいいか?」


「いいですけど、何ですか?」


「お刺身最高です。何でも訊いてください。」


俺とミレアが同時に答える。


「あんた達、日本からの転生者か?」


「えぇ、そうです。」


「そうですよ。日本の転生、転移者って多いらしいですね。」


またもミレアと俺が同時に答える。


「おー、やっぱりか。」


「俺は舟盛りの小下さい。」


「私は鯖とイカとタコを一貫ずつお願いします。」


「なんか反応薄くないか?」


「もう転移者に会っているので。」


「ミオさんとシンヤさんにあってます。」


「おー、あいつらか。」


「知ってるんですか?」


「うちのリピーターだからな。転移者も転生者も日本人が何故か多いんだが、それでもこの国に普段からいる奴らは少ししかいないからな。かく言うあの二人も遠征が多いからたまにきて、まとめ買いして行くんだが。て、多いとはいっても異世界人の半分強は外国人だから、寿司屋に来るメインの客は日本からの転生、転移者に限られるから毎日カツカツなんだよ。そんな中ここに住んでると思われる日本人が来てくれたら期待しかない!うちはもう倒産寸前なんだよ!」


「め、めっちゃ早口ですね。行きたいのは山々ですけど、金銭的な問題が……。」


「カイン、私が毎日沢山稼ぐから毎日ここに来よう。朝昼晩ここで食べよう、そうしよう!」


「マジか!?」


「い、いや、体に悪いし…。何と言うか…、お金があっても頭おかしいと思う。」


「うっ……。」


「み、味噌汁をサービスする!サラダもつける、どうだ?」


「カイン、それならいいでしょ!?」


「どうだじゃないです。いいでしょじゃない。うちのミレアを落し入れないでください。お金があろうが、無駄遣いはダメ。節約。」


「えー……。」


「せ、せめて寄付、寄付を!株を買うと思ってさぁ!」


「何円買ったら寿司を割引してもらえますか?」


「え?」


「配当金はいらないので、一定金額納める代わりに全ての商品を格安で売ってください。」


「……月10万で0.5割引。」


配当金は投資した分の2%とかだっけ。


えーっと、一食1万として、9500円になって、10万÷500=……200か。


月に200食食べろと?


「2割引。」


「……1.5割。」


「2割。」


10万÷2000=50。


昼と夜行けば釣り合いは取れる。


俺もこの店には潰れてほしくない。


めっちゃ美味しいし、日本の話もしたい。


ミオさんとシンヤさんもよく来るらしいし、存続させた方がいいと思う。


「それで手を打とう。なぁ、配当分の採算は取れてると思うが、売買の利益分の得はないがいいのか?自分で頼んでおいて何だが。」


「俺もこの店には残ってほしいですから。無駄な投資もいいじゃないですか。株じゃなくて、投資すると思えば。ミレアもこの店に無駄な投資してもいいか?」


「無駄な投資って……。実際そうだけど。」


「いいよー。だけど、3割引きかな。これが条件。」


10万÷3000=……33食。


「2.5割。これが最大だ。」


40食相当か。


「まぁ、いいかな。俺も潰れてほしくないし。」


実際、これは俺らにデメリットしかない投資だろう。


毎日来れるかと訊かれたら、土日などの休日や、お弁当を作る日は来れない。


それに、毎食1万も食べない。


俺一人なら数千円がいいところだろう。


株の売買も出来ないし、配当もない、償還(しょうかん)もされない。


割引と多少の優遇しかされない、あまりにも得のない投資だ。


でもまぁ、金に余裕はあるし、こんな店を潰すのは惜しい。


「では、月に10万払います。代わりに、2.5割引、混んでる時も俺たちを優遇してくれること、味噌汁とサラダのサービスをするってことでいいですか?」


「異議なーし。」


「さりげなく優遇を付け加えてるな…。味噌汁とサラダまで……。いいよ、それで。投資してくれるだけで儲けもんだからな。これからお前達は【ジャパン】のお得意様だ。改めて、俺はここのオーナーをしてる、佐藤 大輝(さとう だいき)だ、これからよろしく頼む。」


「俺はカインです。前世では普通の会社員してました。よろしくお願いします。」


「ミレアです。前世は大学卒業間際で死に、就活中でした。よろしくお願いします。」


「よろしくな。」


そういえば、結構話し込んじゃったけど、今何時だ?


「ミレア、もう昼休み終わる!」


「え!?」


ミレアが残っていた寿司を急いで(しょく)してく。


「大将、お会計お願いします!」


「はいよ……っと、13000ビーケだ。」


「これで。」


大金貨1枚と金貨3枚を出す。


「確かに。」


「ミレア、行くぞ!【転移】するから急げ!あと2分しかない!」


「う、うん!」


「大将、夜また来ます!」


「わかった。」


「ミレア、先行ってる。【転移】!」


「ま、待ってー!」

雑談11/25

改稿していると、昔と今ではずいぶん書き方が違うなぁと思いました。少なからず、私も進歩してるみたいです。


雑談兼お願い11/26

お金の話って結構シビアだと思うので、間違いとかあったら遠慮なく教えてくださると、助かります。一応調べてやってはいますが、ミスとかあると思うので。意外と受験勉強にもなって一石二鳥でした。株も高校受験の範囲で、改めて時代を感じました。数年前は株なんて教えてなかったのに…。

余談ですが、最新話では話しているのですが、私は現役中学三年のため、受験期間は投稿ペースが下がると思います。今後もテストなどの際は投稿ペースが下がることをご了承ください。(今年度は特に下がる予定なし)また、社会に疎い面もございますので、未成年のできない行為に関してはアドバイスいただけると助かります。

※今更ながらプロローグに現役学生との記載をしました。(あらすじには書いてありました)

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