初授業
改稿済みです。
解説11/21
学園の一日の流れです。
9:00授業開始
9:50授業終わり
10分休み時間
10:00授業開始
・
・
12:50四時間目の授業終わり
1時間半昼休憩。昼食以外の行動、外出も可能。
14:20五時間目開始
15:10授業終わり
15:20授業開始
16:10全授業終了
16:10~帰宅、部活、自習等
俺たちは今、二人で学園に向けて登校している
ちょうどの時間なので周りには沢山の学生と思しき人たちが歩いている。
「ミレア……ペースダウン!」
「えー、これでも結構遅いよ?」
「ステータス低下のせいでスタミナの減りも早いんだよ!」
5分程度歩いただけなのに70%まで減っている。
俺はミレアに歩く速度を落としてもらい、なんとか学園まで歩き切った。
「いやー、学生時代を思い出すねー。」
「ミレアは20年前とかだけど、俺は30年前だよ。もうホントに仲が良かったやつしか名前も思い出せない。」
「それは私もそう。小中学生の頃の友達はミリしか覚えてないよ。高校はそこそこ覚えてるけど。」
「若いっていいな。」
「転生後なら私たち同い年だけどね。」
俺たちはそんな会話をしながら教室に向かった。
そして、扉を開けて中に入る。
「一番乗りかぁ。」
「日本人として当然。」
現在時刻は1時間目の授業の開始15分前で、8時45分ぐらいだ。
それから数分後
「おー、二人とも早いね。おはよう。」
三番手はクロムだった。
「おはよう。みんな早いわね。」
四番手はリーシヤ。
五番手は……。
ーキーンコーンカーンコーンー
「おはようございます。今日から授業が始まります……あれ、メラスさんが来てませんね。」
「すみません……遅れまし…た……」
メラスがとても眠そうにしながら入ってきた。
「メラスさん、遅刻ですよ。今日は許しますが、次回からは気をつけてくださいね。」
「ふぁい……。」
「それでは、授業を始めましょう。一時間目は魔法論です。」
先生が簡易的な魔法陣を黒板に描く。
俺たちはそれをノートに書き写していく。
「これが魔法陣の模式図です。〈火魔法〉を使うと仮定して説明していきますね。」
「皆さん、そもそも何故魔法の発動に魔法陣が知っていますか?」
「はい!」
「リーシヤさん。」
「まず、私たちの体にある魔力は無属性です。無属性の魔力では他属性の魔法を使えません。なので、魔力の属性を変える必要があります。大気の魔素を集め、各属性へと変換する仕組みを構築することが、魔法陣の展開、その仕組みを魔法陣と言います。」
「その過程で魔法の術式にあった魔力の配置にすることで魔法を発動できるようにします。ですので、〈無属性魔法〉は魔素を構築する技能が必要なく、基本的に誰でも使えます。また、魔法陣が白色なのは属性を持たないからです。逆に、他の魔法だと魔法陣がその属性にあった色になります。」
「は、はい、正解です。私が話そうと思ってたことを全部言われてしまいましたね……。私が話したかったのは、リーシヤさんが言ってくれたことだけです。魔法陣が必要な理由は…」
先生が黒板に「属性を変える」、「魔法の術式にあった魔力の配置にする」、「魔法を安定させる」と書いた。
「この三つです。そして、魔法陣の特徴は…」
また、黒板に「魔素でできている」、「魔素は属性によって色が違う。普段は無色透明」、「高難易度の魔法程魔法陣が細かく、複雑になる」、「イメージ力に直結する」と書いた。
「例外としては、魔力に属性を持つ人はその属性に限り魔法陣が必要なくなります。もちろん、魔法陣無しで魔法を使うのは膨大なイメージを必要としますので、難しいですが。」
「魔法陣が魔法を安定させるのは、イメージを強固にするからです。魔法を発動する際にイメージをして術式を組ます。属性を変える必要がなく、イメージ出来るなら魔法陣は必要ありません。で、魔法陣を構築する際ですが、その時にも魔法と同じイメージをして魔法陣を展開しています。また、魔法を発動する際にもイメージをしています。簡単に言うと、魔法陣がなければ一回のイメージのみ、魔法陣があれば二回のイメージということです。」
「一回のイメージの方が、魔法陣が無い分無駄な魔力を使う必要がなく、過程も短いので、素早く、魔力を節約して魔法を使えます。魔法陣があると、手間はかかりますが、安定したイメージで魔法を使えるので、高威力かつ安定して魔法を使えます。」
「はい!」
「ミレアさん、どうぞ。」
「何で〈無属性魔法〉は魔法陣が必要なんですか?私たちの魔力は無属性なんですよね?」
「いい質問ですね。」
「私たちの魔力が属性を持たないことは事実です。〈無属性魔法〉が無属性ではないのです。属性の中で最も強いものを知ってますか?」
「え?時空間属性ですか?それとも神聖属性?」
「いいえ。神属性です。万物万象を操る属性です。そこから派生して生まれた属性が時間属性、空間属性、無属性です。ですので、〈無属性魔法〉の指す無属性とは、神属性の混じった属性なのです。なので、純粋な無ではないため、属性を変える必要があります。」
「な、なるほど。」
「これは4年でやる範囲なので覚えなくていいですよ。」
「わかりました。」
「では、次に魔法陣の構造の違いについて、軽く話します。これは一年の範囲ですが、より詳しく二年でやります。」
先生が先程の魔法陣の隣に赤と青の魔法陣を描いた。
「これの違い、わかりますか?」
色が違う……すなわち、属性が違うということだ。
また、赤は火属性、青は水属性だろう。」
「そう、属性の違いです。先程述べた通り、色が違うと属性が違います。赤は〈火魔法〉、青は〈水魔法〉の魔法陣です。」
「次に、魔法陣の術式を見てください。〈火魔法〉の方が細かいでしょう?魔法陣が細かく、巨大なほど、強力な魔法だと推測できます。」
と、いった具合に授業が進んでいった。
ーキーンコーンカーンコーンー
「今日はここまでです。次の授業は武術指導ですので第二グラウンドに行ってください。特に荷物は要りません。」
「カイン、移動教室だよ。行こ?」
「あぁ……俺、HP1しかないんだけど。木刀でも掠っただけで死ぬかもしれないんだけど。」
「ま、まぁ、何とかなるよ。〈支援魔法〉かけたらマシにならない?」
「〈支援魔法〉のバフはステータスの固定増加じゃなくて、倍率で増加なんだよ。1に100かけても100にしかならない。」
「あー。うん、頑張れ!」
俺たちはそんな会話をしながら教室を出た。
ーキーンコーンカーンコーンー
そして、二時間目の始まる時間となった。
「よぉ、俺がソレードだ。Sクラスの武術指導を担当する。職業は〈剣聖〉、〈剣王〉だ。」
職業の二つ持ち!?
「早速だが、お前達の実力をみたい。ここにある武器から自分に合うと思ったものを選べ。」
無論、全て木製だ。
クロムは片手剣、メラスは短剣、ミレアは双剣、リーシヤは弓、で、俺は……。
「先生。」
「なんだ?」
「実は、昨日少々事故がありまして。」
「おぅ。」
「ステータスがオール1で、スキルも使用不可能です。」
「ほぅ?」
「なので、武器をまともに振れません。」
「ふむ……。嘘をついている可能性は?」
「ないです。ここにいるみんなが証人です。」
「そんな呪いや魔法は聞いたことないが……信じてみるか。先に他の奴らの指導をするからちょっと待ってろ。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
先生はそう言って、みんなにそれぞれの武器の利点や使い方を説明していく。
そして、練習用の木製の等身大人形に向けて、攻撃を放ち練習をしていろと言った。
「よし……名前は何だ?」
そういえば言ってなかった。
「カインです。」
「カイン、お前の武器は今出せるか?」
「え?だ、出せます。」
嫌な予感しかしない。
「出してみろ。」
もし、予感が当たっているなら。
ヒタトでは勝算がない。
俺はミミックを出して見せる。
「鑑定するぞ。」
「どうぞ。お返しに、先生の剣を鑑定させていただいても?」
「構わん。」
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豪虎
種類 魔法剣、大剣
階級 神話級
[スキル]
ステータス増加(力+1000、HP+1000)
剛力
スタミナ軽減
[エクストラスキル]
ステータス大幅増加(力+10,000、HP+10,000、敏捷+5000、耐久+5000)
絶対切断
破壊不可
[固有スキル]
白虎召喚
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まぁ、まぁ、まぁ。
ミミックの敵じゃあない。
……勝てる気しないんですけど。
「この剣、やばいな。」
「どうも。」
「お前のステータスの減少の原因はこの魔剣だな?」
「?、いいえ。原因はわかってるんですけど、すぐに解決しない問題なんです。」
「興味深いが……解決にはならないな。授業をしないわけにもいかん。【白虎召喚】!」
上空に白色の魔法陣が描かれる。
〈無属性魔法〉……いや、〈空間魔法〉の類か?
『ソレード、久しいな。何用だ?』
「俺とお前の仲じゃないか。そうかっかすんなよ。ちょっとお前に頼みたいことがあってな。」
『我はお前にそこまでの貸しはないぞ。あの時、我は軽い看病をしてもらい、りんごを貰っただけなのに……なんで我がここまでの扱いを受けなければいけないのだ!』
「お前が俺にこの剣をくれたから。」
『お前がせがったからだろ!』
白虎の声は鼓膜で聞くというより、直接脳に響いてくる。
〈無属性魔法〉の〈念話〉みたいなものかな。
「で、俺が頼みたいのはこいつの弱体化を解いてほしいんだ。」
『ふむ。少年よ、こちらに来い。』
「は、はい。」
「視させてもらうぞ。」
「どうぞ。」
『………すまない、わからない。』
「ですよね。」
白虎と言えば四神だが、放たれている覇気がミオさん達よりかも弱々しい。
ミオさん達は魔力と覇気が完全に消されていたが、底知れないオーラがあった。
白虎からは圧倒的な力は感じるが、ミオさん達には及ばない雰囲気がある。
なら、ミオさん達でお手上げのものを白虎がわかるはずない。
『だが、一時的に弱体化を弱めることは出来る。』
「本当ですか!?」
『あぁ。我がいる時に限るが。我のスキルで弱体化の原因の源との繋がりを弱められる。断ち切れはしないが、十分に戦えるようになるはずだ。』
「ぜひお願いします!」
『わかった。一応言っておくが、我がいる時にしか効果がないからな?』
「はい、大丈夫です。毎回先生に呼んでもらうので。」
『!?』
「もちろんだ。愛しの生徒のためだ、いくらでも呼んでやろう。」
『………。』
「どうしました?早くお願いします。」
図々しいかもしれないが、俺の授業がかかっているんだ、仕方ない。せ
先生なら白虎を説得してくれるだろう。
「グルオォォ!」
白虎が雄叫びを上げると、俺の体が軽くなった。
ステータスを確認すると、ミミックの入手時まで戻っている。
無論、スキルも使える。
「よし、カインは俺と模擬戦するぞ。」




