状況把握
改稿済みです。
修正点11/18
「目覚め」でスキルレベルがダウンと書いてありますが、特に下がることなくそのままのレベルということにしました。【殺奪】のスキルレベルが10、【ゲームメニュー】が10以上のままです。
俺たちはみんなで歩いてギルドに来た。
そして、ギードが緊急時に備えて待機していた冒険者たちに解決したと伝え、後日謝礼金を渡すと言い放った。
そして、ギルドに併設されている酒場を貸切にした。
無論、級友はみんな残っている。
俺たちがギルドに戻った時は本気で心配された。
今はみんなで席に着いている。
料理待ちだ。
そして、シンヤさん、ミオさんは武器を白色の魔法陣に収納した。
〈空間魔法〉だろう。
俺とミレアは【ポーチ】に武器を仕舞う。
とりあえず魔剣とその服は倉庫番だ。
「カイン君、どうやって武器を仕舞ったの?さっき、スキルも魔法も使えなくなったって言ってなかったっけ。」
「あ、はい。そうなんですけど、【ゲームメニュー】っていうまだ使えるスキルが残ってまして。」
「【ゲームメニュー】は古の勇者のユニークスキルだ。」
シンヤさんがそう答えた。
「あー、あったわね。たしか…なんかの神を封印した勇者だっけ。」
「確実な情報はない。何億年、何兆も昔の話だ。」
「そんな文献なら見たことあるな。シャーインよりも昔の勇者だろ?」
ギードも意外と物知りらしく、シンヤさんの話に相槌を打った。
「あぁ。カイン、君はどうやってそのスキルを獲得した?」
「えっとですね…。〈防音結界〉。」
俺はこっそりと魔法を発動し、ミレアを除く級友と、俺たちを結界で区切る。
これは〈幻影魔法〉と〈結界魔法〉の合成魔法なので、ただ音を消す効果しかない。
ミレアにはこの話を聞いてもらって問題ない。
「ふむ、防音の〈結界魔法〉か。」
と、ギードが。
「〈幻影魔法〉も混じってる。」
と、シンヤさんが言った。
『ミレア、転生者って言いたいんだけどミレアはバレて問題ある?』
【ゲームメニュー】の【意思疎通】、通常念話でミレアに問う。
『問題ないよー。』
「実は俺、転生者なんです。」
「ほう。ミレアには魔法の効果を及ぼしていないからには、ミレアも転生者みたいだな。」
「ギードさん、よくわかりましたね。メリーさんを解呪したのも私の転生特典のユニークスキルの効果です。」
「そうだったのか。その節は助かった。」
「ギード、メリーに何かあったの?」
「ん?あぁ、ミオたちには言ってなかったか。まぁ、色々あったんだがカインとミレアに解決してもらったんだ。詳しくは今度話すよ。」
「わかった。それで、ミレアちゃんが解呪かその類の属性に特化したユニークスキルが転生特典で、カイン君は【ゲームメニュー】が転生特典だったってこと?」
「そうです。」
「じゃあ【殺奪】は自力で獲得したってこと?」
「え?い、いや、【殺奪】も特典でもらいました。【殺奪】について話したことありましたっけ?」
「いや、ないよ。カイン君を蝕んでいた魔剣はミミックって言って、【殺奪】と因縁深い魔剣なの。」
「それで推測したってことですか?」
「えぇ。」
「……ミオさんの印象に残ってるということは、それだけミミックも【殺奪】もやばいものってことですよね?」
「まぁ、そうね。」
「それらのスキルはユニークながらもゴットスキルにも匹敵する最上位のスキルだ。」
「ふむ……そういうシンヤさんとミオさんはゴットスキルとやらを持ってるんですか?」
Sランク冒険者らしいし、どれくらいの実力なのか気になる。
「もちろん獲得している。」
「私ももちろん持ってる。そもそも、あの時のカイン君、ゴットスキルのない人ならまともに相手できないよ?」
「え、ギードさんもゴットスキル持ってるんですか?」
「馬鹿にしてんのか。俺だってそれくらい持ってるって。まぁ、精神系だから二人と比べたら見劣りするがな。」
「ギードさん、そんな卑下しないでください。カインを一人で抑えこんでるの、凄かったです!」
「おぉ、ミレア。嬉しいこと言ってくれるな!」
「ミレアちゃん、ミレアちゃん。私も凄かったよね?」
「俺の方がギードより活躍した。」
「こいつら……。」
「二人ともす、凄かったです!」
ミレアがミオさんとシンヤさんに褒め言葉を言わされている。
まぁ、ミレアに尊敬されたい気持ちはわかる。
「そういえばカイン君から質問とかはないの?私たちもそれなりの実力者だからカイン君の今の問題の解決のアドバイスくらいならできるかもしれないけど。」
「もちろん、ミミックという魔剣と、俺の弱体化について話せるだけ教えてください。」
「そうねぇ。ミミックについてはギードの方が詳しかったよね?」
「ん?まぁ、この三人の中ならな。カイン、こいつらは日本って国からの転移者だから、俺の方がこの世界の歴が長い。俺から説明するぞ。」
「やっぱりお二人は日本人だったんですか。俺もミレアも日本の転生者ですよ。」
「スマホってどんな感じなの?今でも携帯ってある?」
「スカイツリーは無事に作られたか?」
「あれ?お二人とも同じぐらいの歳に産まれたんですか?」
ミレアが尋ねている。
『サータ、どういうこと?』
反応がない……って、使えなくなってるんだった。
はぁ……自力で思い出そう。
スマホが普及したの……2010年とかだっけ。
で、スカイツリーもそんくらいか。
あー、そういうことか。
「あ、言ってなかったっけ。私たち、幼馴染だよ。」
「あぁ。幼稚園からの近所付き合いだ。」
「そうだったんですね。…通りで仲が良いんですね。」
「私たち、そんな関係じゃないよ?」
「お互い恋心のかけらも抱いてない。」
「ふーん?」
「あー、そろそろ話してもいいか?」
「ごめんね。どうぞ、存分に話して。」
「すまん。」
「すみません。」
「ギードさん、ちょっと待ってください。先に結界解除しますね。転生しか聞かれちゃまずいことないので。」
俺は〈魔法解除〉という〈無属性魔法〉を使う。
この魔法は発動中の魔法を強制停止させる基本の魔法だ。
「すみません、それでは、お願いします。」
「カイン、料理が来てるよ。」
クロムだ。
「わかった、今貰う。」
俺たちは各自注文した商品を貰う。
「……よし、今度こそ話すぞ。」
ギードはそう言いつつ辺りをきょろきょろと見回す。
……また邪魔されないか不安なのだろう。
「ミミックっていうのは天罪武具と呼ばれるものの一つだ。」
「てんざい武具…ですか?」
「あぁ。転生者なら聞いたことくらいないか?七つの大罪について。」
「あります。」
「天罪ってのは大罪が生まれる元となった概念だ。そんな天罪の一つがお前の持つ【殺奪】とミミックだ。」
「天罪は全部で何個あるんですか?」
「絶望を頂点にして、渇無、奪擬、神滅の4つが天罪だ。」
「じゃあ俺は天罪の半分を持ってるっていうことですか?」
「いいや、違う。絶望を除く天罪は遥か昔にスキルと武具に別れた。お前の持つ【殺奪】とミミックは合わせて一つ、奪擬の天罪だったものだ。」
「難しいですね。」
「大罪スキルが強力だってのは知ってるか?」
「はい、前世の知識ですけど。」
「それを上回る力を持つのが天罪だ。それほどの力をお前は生まれ持ってきた。武具に関しては…まぁ、運がよかったな。まさかそこら辺のSランクダンジョン程度にあるとは思ってなかった。これで天罪の解説はざっくりだが終わりだ。弱体化に関してはシンヤとミオの方が詳しいからそっちに訊いてくれ。」
「さて、俺の担当も終わったとだし…。ミオ、シンヤ。悪いが俺も忙しい身でな、今日はもう失礼する。会計は俺の方でやっとくから安心してくれ。」
?わかったわ。」
「俺はすぐそこの執務室にいるから、何かあったら来てくれ。じゃあな、二人とも、また今度依頼でな。




