表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殺奪  作者: 夏野
転生編
2/311

転生

改稿済みです。

「カイン!目が覚めたのね!」


赤ちゃんじゃないような気がする。


だって普通なら今泣いてるはずだもん。


「どうしたの?ママですよ?」


どう答えようか。


「やっぱりまだ治ってないのね。貴方は高熱で3日前から倒れてたのよ。覚えてる?」


ご親切な説明をありがとうございます。


ん?


よくよく考えてみるとこの人の記憶があるな。


まさかとは思うけど転生でこの人を人格の上書き(殺して)しまったのか?


『違うよ。ほんとはそこでその子は死んでてそこに君を上書

きしたのさ!』


神のお告げだ。


よし、思い出してみよう。


今は5歳かな。


なになに口調は普通系だな。


両親は平民で、農業関連の職業従事者か。


さらに、今日は鑑定の儀とかいうのがありステータスとスキルを調べると。


『そこの君!転生者には有無を言わさずにステータスを偽る、【偽装】というスキルをプレゼント中!初期状態は偽装されてるから安心しなさい!なお、これ以降は話しかけません!』


それは安心だな。


別に隠すようなことでもないけど。


「カイン大丈夫?鑑定の儀だけは出て欲しいんだけどいける?」


「大丈夫ですよ、母さん。」


「母さん!?少し前までママって読んでいたのに、貴方いつのまに……まさか!」


やばい、前世の癖だ。


ばれたか?


まぁバレてもいいけど。


「まさか!もう背伸びしたい時期なのね。時間が経つのは早いわ。」


おい、バカか?


親とはいえバカなのか!?


「違います。今日は母さんの言ってた通り鑑定の儀です。だから話し方を変えようと思いました。」


「なんだそうだったのね。今お父さんを呼んでくるからそしたら行きましょう。」


そう言って部屋から出ていく。


部屋をよくみると木製で綺麗とボロボロの間くらいだな。


本当に異世界なんだな。


記憶を読んだところ母の名はアリナ、父の名はグランというらしい。


ーバタンッー


扉が乱暴に開かれる。


「カイン、起きたというのは本当か!?」


父さんか。


「心配かけました、父さん。」


「そうかそうか。ん?と、父さん!?」


「あ、えーっと鑑定の義に合わせて話し方も大人っぽくしようかな、と。」


「そ、そうなのか。お前も成長したんだな。で、急で悪いんだが鑑定の儀には行けそうか?」


「はい。僕もステータスが気になるので行きたいです!」


「じゃあ、早速行こう。」



ひーまーだー。


鑑定の儀は教会で1日でやるのだが時計もないため昼の鐘がなった時にみんな教会に集まる。


貴族の屋敷とかには時計もあるらしいのだが…。


しかも貴族→騎士など→平民→農民なので待ち時間が長い!


というわけで寝ることにしようと思ったが寝れるわけもない……筈なのに眠気?が襲う。


「久しぶりだね!今はカイン君かな?」


ラカリーだっけ…。


俺の転生の時の神様の声はするが周りは何も見えない。


「あっ、返事されてもわからないから一方的に話すね。」


「君は教会にいるから一時的に話せてるだけだからこの後は世界の崩壊でもない限り話しかけないから。で、スキルなんだけど手違いがあってもう一つ転生特典のスキルがあったよ。この世界の人はこの世界の人はステータスと念じればステータスがわかるんだけど君の魂はこの世界のじゃないから使えない。だからそ代わりにステータスを見れるスキルをプレゼント!おまけにスキルツリーも使えるよ!じゃ、本当にさよなら〜。」


「カイン?大丈夫?神父さんのところに行って水晶に手をかざすのよ。」


「あ……。」


先程の変な空間から戻ってきたらしい。


それにしても特別なスキル?


なんだろ…。


スキルツリーとかチート級の予感!


「わかりました。」


「カイン、前へ。」


神父の人がそう言う。


「はい。」


俺は言われたとおりに手をかざす。


「我の祈りよ、どうかこの新たな命、カインにステータスをお与えください。最高神様に祈りが届きますよう。」


神父の後ろには最高神と呼ばれる神の石像がある。

見上げてみ……る…と?


あの幼女神…もといラカリーに似ている像と他の神数人がある。


中央にはラカリーに似ているがちょっと違う像だ。


ラカリーの像は隅っこだ。


運を司るらしいしそこまで強くはないのだろう。


「カイン、そたなにステータスが宿った。もう戻って良いぞ。」


「すみません、ラカリー様は何の神様何ですか?」


「ふむ、その歳で信仰深いのは良いことじゃ。ラカリー様は運の神様じゃ。」


「………ありがとうございます。」


あいつは地球の神じゃなくてこの世界のだったのか。


「カイン、どうだった?」


「えっと…。」


ステータスと念じても出てこない。


ラカリーの言ってた通りだ。


どうやってみよう。


ステータスよ出ろ…ステータスよ分かれ…ステータスよ見えろ…おっ!


出てきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カイン


年齢 5

性別 男

種族 人

職業 サラリーマン

状態 健康 成長途中


レベル 1


経験値 0/100


HP 120/120

SP 120/120

魔力 90/90

スタミナ 100%

力 40

敏捷 30

耐久 45

器用 70

運 60


[スキル]

成長補正


[エクストラスキル]

偽装


[ユニークスキル]

殺奪

ゲームメニュー


[魔法]

爆発魔法


スキルポイント 10

獲得可能スキル


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おい、サラリーマンって……。


「カイン?どうだったんだ?私に見せてみなさい。」


確かステータスと念じると自分にも相手にもステータスを見れるように出来ると。


その設定は変えられる。


だが、俺はステータスと念じてるのではなくスキルで確認している。


どうしよう!?


「なにか見せられない事情があるのか?」


「…ステータスと念じてもステータスを父さんに見せられないんです。」


「カイン自身は確認出来ているのか?」


「はい…。」


「なら、口頭で説明してくれ。」


「ステータスは敏捷と力、耐久が低いです。他は100前後なのですがその3つだけ50前後です。」


「いや、その歳なら普通は50前後だ。100に行ってる項目があるだけ凄いぞ!す、スキルはどうだった?」


「【成長補正】と…【偽装】でした。」


【偽装】はエクストラスキルだし大丈夫と判断した。


ユニークスキルは流石に言わないほうがいいと思う。


「【偽装】だと!?え、え、エクストラスキルではないか!?これで我が家も安泰だ!まさか先天的にエクストラスキルを持っているとは!」


先天的なエクストラスキルって凄かったのか。


でも、そこそこいる感じの口ぶりだな。


少しは転生に不安もあったけどこの両親なら大丈夫そうだな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ