二国間大戦①
ちょい短めです。
雑談?8/5
戦争が極端に増えたのはネタ切れだからではないです。
そ、そう!何を隠そうとてつもない理由が…!!
……無いです。はい、ネタ切れが半分くらい、残り半分は考えているネタの消費です。
それと誤解防止のため前書き、後書きには日付を入れることにしました。
「勇者様、ヌーズニッグの軍が迫って来ています。もうすぐ開戦になると思われます!」
「ありがとう。」
俺は今、砦の上にいる。
戦争が開戦となるなら【備蓄魔力】で貯めておいた魔力で魔法を使うためだ。
「みんな、僕がついているから安心してほしい!今からみんなを守るための大魔法を使う!この魔法があれば死んだ後に生き返ることができる!」
疑惑の声や歓喜の声が聞こえる。
『サータ、ミレアから【生命之王】を借りてくれ。』
『…完了しました。』
「我は望む。神よ、願いを聞き入れたまえ。一つの生命も欠けることなく争いよ終われ。全ての命に加護があらんことを。〈慈愛ノ聖域〉!!」
この戦場一帯を金色の神々しい巨大な魔法陣が覆った。
その魔法陣は消えることなく浮かび続ける。
この〈神天魔法〉と〈結界魔法〉と〈無属性魔法〉の合成魔法、〈慈愛ノ聖域〉はこの領域内で死んだモノの魂を保護し時間が経つと自動で蘇生する魔法だ。
だから死ぬ→生き返る→リスポーンした瞬間にキルされるとかはない。
俺は〈声量拡大〉を使う。
「この魔法がある限り死んだら皆は生き返ることができる!僕も強敵とは戦うから安心してほしい!」
「特に学生でこの戦場に立っている人たち!もちろん不安もあると思う、だけどこの魔法陣の中なら安全だから安心してくれ!」
俺はムラマサとカオスを握り〈限界超越〉を使う。
「では、僕は早速やばそうな奴と戦ってくる!」
ちなみに戦争開始の日時は事前に話し合っており今、この時刻からだ。
なので不意打ちにはならない。
俺は〈神駆〉してヌーズニッグの軍に突撃していく。
俺は〈災禍の妖刀〉で刀を液状化させ横薙ぎに振るう。
「「「ぐわぁぁぁ!」」」
どんどん〈怨み〉が溜まっていく。
が、この人たちの魂は〈慈愛ノ聖域〉で守られいずれ蘇生される。
……決して〈怨み〉を量産しようとしているわけではないからな?
本当に違うから!
ただ単に敵軍の人も死んでもらいたくないだけだから。
とは言ってもそれじゃあ自軍が負けてしまうのでリスポーンまでの時間は3倍近くまで長くしてある。
俺は液状のムラマサを振るい敵軍を薙ぎ倒していく。
【万物感知】と〈広域探査〉の示した国王のいる一夜城に向かう。
すると一夜城の前に全身鎧を着た薙刀使いがいた。
見た目は日本の戦国武将のようだ。
すぐさま鑑定するも妨害判定。
「俺は陛下に使える武士だ。勇者よ、貴殿の名前を聞いておこう。」
「ブレイブだ。」
「失礼ながら俺は名乗れるほどの名を持っていないため名乗りは許してほしい。では早速、参る!」
本物の武士みたいだ…とか思ってる場合じゃねぇ!
俺は咄嗟にしゃがみ薙刀を躱したが俺の首の位置に薙刀の刃がある。
こ、こぇぇ。
俺は液状のムラマサを突き出す。
武士は薙刀を棒高跳びのように使いムラマサを躱す。
そのまま空中で一回転し薙刀を俺に振るってくる。
そして俺に10連撃を喰らわせる。
俺は〈万能障壁〉で防ごうとするが二撃目であっさりと砕け散る。
続けて〈災禍の妖刀〉でムラマサの壁を作り薙刀を防ぐ。
俺は薙刀の連撃が終わるやいなや液状のムラマサで武士を横に一刀両断する。
武士は薙刀を器用に使いムラマサを防ぐ。
クソ…これがミオさんに匹敵するって奴か。
俺は〈閃光〉で武士の目潰しをする。
俺は目を瞑ったが武士は間に合わず目が見えなくなる。
「ぐ…っ!」
それでも武士は第六感とでも言うべき何かで俺を捉え薙刀を振るってくる。
その上すぐに目が治り目を開けた。
俺は〈圧縮火炎地獄〉を3つ放つ。
武士はそれを斬ってのける。
うぅ…打つ手なし。
とりあえず飛行で空に退却する。
「てあぁぁっ!!」
武士は薙刀を巨大化させ振るい俺に攻撃を当てようとしてくる。
俺はそれを躱しながら〈聖炎球〉を連発する。
空中に10の金の魔法陣が描かれそこから白の炎の球が連発される。
「ぬぅ……。」
武士は薙刀を上に掲げ回転させ武士の真上から降ってくる球のみを防ぐ。
他はどうでもいいらしい。
これくらいの魔力消費なら回復が上回る。
俺は〈聖炎球〉の魔法陣を増やし100門を敵陣の頭上に描く。
そこから〈聖炎球〉を連発する。
もちろん戦場は阿鼻叫喚の地獄絵図になる。
武士は相変わら…ず?
武士は自分に降りかかる炎を気にせず一つのテントに向かい疾走している。
ふむふむ。
全力で【万物感知】でテントの中を探ると一つの生命反応がある。
これが王ってことか。
で、この武士はそれを守ろうとしてると。
ふふふ……。
俺は戦場に振らせていた火球の軌道を変え全てを一つのテントに集中させる。
そう、もちろん王様のテントだ。
無数の白の火球がテントに向けて放たれる。
「間ぁにぃぃ合ぁぁぁぁえぇぇぇぇぇ!!」
武士が跳んだ。
そして薙刀を巨大化させテントを守るように回転させる。
要するに先程と同じように火球を防いでいる。
が、先程は多少の火の粉が武士に降り掛かっていたが今は一ミリの炎ですら回転する薙刀を抜けていかない。
ふむ。
俺は火球を消し、〈|圧縮火炎地獄{バースト・インフェルノ》〉を真上から放つ。
「ぬおぉぉぉ!」
武士は巨大化した薙刀を振るい炎を振り払う。
打つ手なしとか言ったけど勝てそうだわ。
〈圧縮火炎地獄〉の制御はサータに任せ俺は上方で〈火炎地獄〉を圧縮する。
「死ぬがいいっ!」
武士が一気に跳躍し俺に迫り薙刀を振るおうとする。
俺はそこで溜めに溜めた〈圧縮火炎地獄〉を武士に向けて放つ。
サータ考案の魔法を圧縮する方法は圧縮すれば圧縮するだけ威力が増加する。
全てを呑み込む勢いで地獄の業火が荒れ狂う。
「ぐあぁぁぁ…!」
そんな炎を薙刀で防げるはずがなく武士はHPを大幅に減少させ大火傷を負い地面に落下する。
俺はカオスの〈聖剣覚醒〉を使い〈聖牙破断〉を使い武士との距離を一気に縮める。
そしてカオスが武士の心臓に突き刺さった。
「ぐはっ………つ、つかまえ………た…ぞ……!」
武士の魂から菖蒲色の炎が湧き上がる。
「俺…は……日本か…ら……の転生者…だ。転生…特典……は…【亡霊の死炎】。死んだ……時にの…み……使える…必殺技だ………。」
どんどん炎が湧き上がる。
カオスを引き抜こうにも武士がカオスを掴み離さない。
クソ!
俺も負けじとカオスを持つ左手に〈羅纏〉で〈圧縮火炎地獄〉を纏う。
その炎はカオスにまで纏わり菖蒲色の炎とぶつかりあう。
俺は【滅殺の邪眼】で菖蒲色の炎を睨みつける。
流石は大罪の悪魔の魔眼。
いとも簡単に菖蒲色の炎が霧散した。
これ、〈羅纏〉いらないな。
俺は〈羅纏〉を解除する。
「な……ん…だ……その………眼………。」
武士は息絶えたらしい。
ミオさん並のを潰せたのは美味しい。
『【亡霊の死炎】は〈法則操作〉に統合しますか?他の武術系スキルは【武闘術】に、他のユニークスキルは〈法則操作〉に統合しました。』
『【亡霊の死炎】は一応〈法則操作〉に統合しておいてくれ。』
『畏まりました。』
俺は自分に〈支援魔法〉をかける。
何故かって?
決まってるだろ。
どうせ王様がボスでめっちゃ強いんだよ。
さらに俺は〈災禍の妖刀〉で10本のムラマサを俺の周りに浮遊させる。
で、自動追尾してくれるようにする。
ムラマサを再び液状化させる。
【万物感知】をフル稼働させいつ異常が起きても大丈夫なように備える。
そして俺は王様のいるテントに歩いて向かった。
次は明々後日(3日後)です。