唐突な戦争話
改善点
「」の文の中でセリフや強調させたい単語にかぎかっこをつける時は『』に、『』内なら「」にします。(語彙力欠損)本文にその箇所があるので見ていただければ分かります。
雑談現在、多忙(勉強、アニメ、某動画視聴サイト)のため執筆が進まない問題。社会人の方の苦労がわかった気がします。そんな中、執筆している社会人の方々は改めてすごいなって思いました。
俺はシューラさんから唐突に王城の応接間に呼び出されていた。
「今日は勇者様に頼みがあってな。」
「国王様直々に何ですか?」
「何ですか?じゃないわ!お前のせいでグーデニア帝国の後始末が大変なんだぞ!?」
「あ、え、その申し訳ありません。」
「まぁ、それはいい。で、グーデニアの皇帝は助けられたか?」
あ、そんな話あったね。
「完全に悪魔と融合してました。なんとかサタンとルシファーのうちサタンだけは討伐したのですが……」
俺は詳しいことをシューラさんに説明した。
「なるほど。私の方でも調べは掛けておく。で、私が頼みたいことだったな。なんだと思う?」
『戦争ですね。』
「戦争、ですか?」
「あぁ。よく分かったな。色々あり我が国、ザーベストとヌーズニッグが戦争することになった。」
「あの、色々って…。どんな経緯があったらそうなるんですか?」
「ヌーズニッグがな、ザーベストがグーデニアを裏から支配しようとしてるといちゃもん付けてきたんだ。我が国ではトップのいなくなったグーデニアの宰相や大臣の政治の手伝いをサポートしてるだけなんだが。」
「それって十分国を支配しようとしてるんじゃ…。」
「そうか?」
「政治に疎い俺でも分かりますよ。」
「だが実権はグーデニアの政治家たちが握ってるから問題無いと思うんだがな。」
「けどまぁいちゃもん付けられたからには戦争しなくちゃ、ってことですか。」
「そうだ。またしてもヌーズニッグのトップが乗っ取られている可能性もある。」
「で、俺に戦争に出てほしいと?」
「あぁ。冒険者でも学園生でもなく勇者としてな。」
「分かりました。……ん?今、学園生でもなくって言いました?」
「ん?その事か。国立の学園は1番上のクラスの生徒は戦争に出陣するという決まりがあるのだ。」
まぁ人権はないわな。
各学園のSクラスなら即戦力になるだろう。
「まぁそういうわけだ。バハムスのSクラスも参加するようにドームスにも伝えてある。先ほど言った通り君 カインは勇者の方で参加してくれ。……その反応、まだドームスから知らされてないのか。」
「はい。国立だけとはいえSクラスなら即戦力になりますからね。」
「学友が心配か?クロムもいるから私も心配ではあるが…。」
「あ、クロム出さなかったら差別でアウトって事ですか。ブラックな世の中ですね。」
「ま、まぁな。カインから見てクロムは生き残れそうか?」
「はい。余裕ですよ。団長クラス…人にもよりますが普通のSランク冒険者レベルの団長ならクロムでも余裕で勝てます。」
「冒険者の戦争参加は自由だ。SやZのランクも参戦するかもしれない。余裕があったらクロムとリーシヤを庇ってやってほしい。」
「俺も友達ですからね。守るのは当たり前ですよ。」
「話は以上だ。詳しいことは後日お前の城に直接手紙を送る。」
「分かりました。」
俺が立とうとした時…
「…っと、言い忘れていた。戦争のことはくれぐれも口外禁止だ。」
「了解です。では、また。〈転移〉!」
◇◇◇
翌日
「では、授業を始めます…っと、言い忘れていました。皆さんには戦争に参加してもらいます。」
「ザーベスト対ヌーズニッグです。皆さんの実力なら心配することもありませんが気をつけて下さいね。詳しいことはまた後日説明します。」
「カイン君はシューラから別行動の件、聞いてますよね?」
「はい。」
「え、カイン別行動なの?」
「あぁ。俺のスキルで俺もミレアもお互いに生死を確認できるしすぐに〈転移〉出来るし。」
「まぁ、そうだけど心配じゃん。」
「はい、そこ。イチャイチャしない!」
「し、してないし!滅多なこと言うなよ!」
「そうだよ!リーシヤがそんなこと言うなら私もからかい返すよ!?」
「なー!人がせっかく〈死亡転移〉って魔法作ってあげたのに!」
「効果は?」
「死亡したら任意の場所に転移&蘇生。」
「強っ!あ、でも私くらいの魔力じゃ足りない?」
「ミレアなら余裕よ。そうね、一般の剣士くらいの魔力があれば発動するわよ。」
転生者でもないのにリーシヤがチートで革命起こそうとしてるよ。
「へ、へぇ。なら安心…かな。」
ミレアも若干引いてる。
「とにかくそういうわけです。授業を始めますよー!」
◇
俺はガース領の方の佐藤さんの寿司屋で寿司をつまみながら大将こと佐藤さんと話をしていた。
「そうかー、戦争かぁ。」
「うーん、ここの店も危ないかもな。」
「この店にも思い出はあるし名残惜しいが最悪、ミール島の方があるから生きてく分には問題ねぇ。」
「寿司屋にはいつも助けられてます。」
「お互い様だ。…もっと日本酒もどき出すか?」
「頼む。」
昼間から飲酒とか戦争口外禁止とかなんのことか分からないな。
飲酒は法律で未成年だめとかないし。
俺はシューラさんから直々に口外禁止と言われたが学園のみんなは言われてない。
つまり情報が流出しても俺かどうか判断できないわけだ。
「あ、そうそう。ミール島が国になるかもしれないからその時は国として大々的にこの寿司屋を宣伝するから。」
「は?そんな話まで出てるのか…。」
「俺もこう見えて真面目に働いてるんだよ。」
大将とはこの数年で結構親しくなった。
俺の前世も詳しく話したし大将の日本の生活もよく聞いたりしている。
もちろん俺が貸し切ってるときにだが。
今も貸し切ってる。
お金ならあるのさ。
マネー、イズ、パワー。
「そういえば冒険者の方はどうだ?お前さんは一応Sランクパーティーなんだろ?」
「まぁぼちぼちやってるよ。数日前もDランクの人たちと一緒に活動したし。…まぁその時にめっちゃ強敵に出くわすは急に戦争って言われるはで災難続きだけどな。」
「お前さんは相変わらず運がねぇなぁ。」
「よし、そういうならじゃんけんしよう。」
「おぅ…「〈神威運向上〉!」、な!?汚ねぇぞ!」
最近知ったんだが〈運向上〉はステータスの〈運〉だけではなく現実的な運も上がるらしい。
そりゃあ祝福って名前だしね、それくらいしてくれなきゃ。
「最初はグー!」
「クソッ…。」
「「じゃーんけーん…ぽいっ!」
俺はパー。
大将はチョキ。
………。
「なぁ、なんでそこまでして負けるんだよ。前に自分で言ってたじゃねぇか。『俺は大きな不幸は呼び寄せるが小さな不幸にはあんまり遭わない変わった体質だ。』ってな。」
「はは…覚えてないな……。」
おかしい。
パーって確率上、一番負けにくいんだよ。
それなのにパーどころかじゃんけんで勝つ回数なんて両手の指で足りるくらいしかないのホントにおかしい!
「なんか悪かったな…。大トロ二貫奢るから、な?」
「分かったよ…分かりましたよ!もう一生じゃんけんで負ける運命を背負っていればいいんだろ!?」
「違うって!ほら!大大大サービスで今日の食事代タダにするから!」
「よし!その言葉を待ってた!!」
「あ!?はめやがったな!」
「もう口約束とはいえ俺の新魔法、〈口声契約〉がある限り約束は絶対だ。」
「汚ねぇ!…もう言っちまったもんはいいよ!好きなだけ食え!好きなだけ頼め!!」
「日本酒2本、ウニといくら一貫ずつ。」
「はいよ!」
次は明々後日(3日後)です。