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殺奪  作者: 夏野
学園生活編

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文化祭準備のまとめ

ブクマ、いいね、評価ありがとうございます。


カインをちゃんと書くのが久々すぎて大変だった…。

それと6〜30日を一気に詰め込んでしまった。

理由?…文化祭の後を温泉回にする予定だから早く書きたいんです!


修正点

装備作成 クロム編で〈転移〉を〈転移(ワープ)〉に、〈燃える剣(ファイヤーブレード)〉を〈火の剣(ファイヤーブレード)〉に変更しました。

や、やっと準備が終わった!


長く苦しい戦いだった。


遡ると約1ヶ月前になる。


◇◇◇


俺は実体験してもらったリーシヤの意見を元にクラスのみんなで意見を参考に世界を改変していった。


文化祭の準備を始めた初めの方は俺が大雑把な世界を創って俺のみで改変していったが今ではちゃんとみんなで話し合ってる。


流石にやり過ぎたと反省してる…自重します。


世界の方は大体15日くらいで完成した。


16日目以降はパンフレットやベットの作成をしている。


あ、ベットは体験中に寝かせておくためだ。


リーシヤとは違い一律で10分×15名の予定。


場所は自分たちの教室。


授業の時は俺が〈空間収納〉…ではなく〈無限収納(インベントリ)〉に入れている。


一応厄介ごと防止のためにスキルではなく〈空間収納〉の魔法ということにしてる。


ベットはもちろん素材なんか買わずに俺とリーシヤが〈創造魔法〉で創っている。


リーシヤはゲームの中で色々な魔法を覚えたらしくゲームないの魔法は現実でも使えるようになったらしい。


パンフレットのイラストや文はミレアにやってもらった。


その時に知ったけどミレアの前世の大学は美術大学だったらしい。


国語も得意だったとか。


そんなわけで俺とリーシヤはそれを正確にコピーしていく作業やベットの作成、それ以外の必要な物のチェックと作成を担当していた。


一方他のみんなは。


一応王子様とはいえ男で力があるのでクロムと影で色々作れて物を運べるメラスが俺たちの作ったものを配置していく。


残ったミレアとミーアは先生に脅…ゲフンゲフン、頼まれていた冒険者での資金稼ぎやパンフレットのついでにリーシヤが作ったポスターの貼り付けなど幅広く雑用をこなしていた。


とはいえゲームの方ではミーアとリーシヤの魔法知識を借りて演出に使ったりもしてる。


ミレア…あ、ミレアにもちゃんと大仕事を手伝ってもらってた!


本番に参加者の精神保護を頼んでる。


うん、急に物騒になったよね。


俺の〈独裁世界(ゲームワールド)〉もサータも万能ではない…万能な気もするけど。


だから安全第一にサータは自身の権能である〈仮想世界〉を〈独裁世界(ゲームワールド)》をリンクさせて正確な情報をとっているらしい。


そしてヤサカニで〈独裁世界(ゲームワールド)〉の事象にアクセスして情報の閲覧と多少の干渉が出来るらしい。


そこでミレアには俺のヤサカニを貸し出してヤサカニから世界の異変の監視、非常時の〈回復魔法〉に専念してもらうことにした。


あ、世界の異変で体が壊れる場合は〈回復魔法〉で直せる。


精神の方は本番リーシヤに任せる。


俺も世界の管理があるからその場にはいるけど一応ね。


つまりミレア→体の回復、リーシヤ→精神の回復役となる。


ちなみにクロム、ミーア、メラスには会計や案内役をやってもらう予定。


そんなこんなで1ヶ月弱が終わった。


◇◇◇


今日は文化祭の初日。


たまにある集会のために学年ごとに体育館に呼ばれて学園長の話を聞いた。


学園長は要するに折角ほ文化祭だから楽しむこと、またはしゃぎすぎずにちゃんと仕事を全うすること。


文化祭は午前と午後に分かれて三日間続く。


この三日間は部活が全て中止で昼休みを境にして午前と午後で同じ時間となる。


一時間目に注意事項の説明を担任から聞く、学園長の話なので文化祭は二時間目からとなる。


165分ずつ前半と後半になり昼休みは交代のための活動に当ててもよし、暇なら出店しててもよしらしい。


あ、保護者はもちろん部外者も来る。


全くその認識がないんだけどこの学園は有名な学園なので興味を持っている…というか自分の子供を入学させたい人でいっぱいなのだ。


そのため平民や農民、貴族に関係なく参加してくる。


入場料は無料、子供の出し物なのでそれぞれのお店の値段も高くない。


身分の低い人たちからすればお祭りみたいなもんだ。


身元確認もあるんだけど何せ農民と平民も来る。


そのため身元が不十分な人が多すぎるのだ。


だから身元確認というよりは凶器を持ってたりしないかの確認がメインだ。


もちろん冒険者や貴族などで本人確認できる物があれば出す必要があるけど。


文化祭が始まった。


あ、俺に遊ぶ暇はないです。


だって非常時に対応できるのが俺だけなんだもん。


誰だよ、これやるとか言ったやつ。


そのため俺以外のみんなは前半ミレア、クロム、ミーア。


後半リーシヤ、メラスとなった。


何故かって?


決まってるだろ、ミレアが〈精神魔法〉を獲得出来てしまったんだよ!


最悪サータに任せて最終日くらい俺も遊ぶ予定だけど。


というわけで教室内でミレアとヤサカニに映し出されているゲームワールドをぼーっと見ています。


お客はまだ来ていない。


パンフレットの効果もあって興味のある人は多いみたいだけど恐怖が勝つらしい。


そりゃあ当たり前だ。


因みに値段は100ビーケ。


銀貨1枚。


ワンコインはいいぞ。


あ、ミレアとリーシヤには会計の担当についてもらって暇な時にヤサカニの映像を俺の〈幻影魔法〉で映し出したものを見てもらう予定だ。



クロム、ミーア視点


『それでは、文化祭を開始します!』


放送部による文化祭開始の合図が出た。


クロムは執事服を、ミーアはメイド服を着ていた。


何故そうなったというとカインとミレアが絶対に執事、メイド服じゃないとダメ、と言ったのが発端だ。


そんなわけで渋々クロムとミーアは承諾した。


後半で案内と会計をやるメラスとリーシヤも勿論メイド服だ。


2人は意外とノリノリで着ていた。


カインは発案者なのに嫌がった。


裏方だから渋々着なくてもすむこととなった。


クロムとミーアは教室の前に出た。


そして誰もいない…わけではなくすごい人集りができて相当混雑していた。


「おい、やっと開いたぞ!」


「まじか、早くやりてぇ!!」


「1年とはいえSクラスの出し物だ、興味深いな。」


などとクロムとミーアが教室の扉を開けて呼び込みをしようとした瞬間騒がしくなった。


「2人とも、早く客の整備を始めて下さいね。私がこの人集りを抑えていたんですから。」


どうやらドームスが生徒をなだめていたため静かだったらしい。


「先生、ありがとうございました。ミーア、取り敢えず一度に入場できる最大人数が15人だから3列で並んでおいてもらおう。」


「分かった。」


「ミーアは大声出すの得意じゃないよね?」


「ん。」


「僕が整列させておくから15人入れて開始しておいてもらってもいい?」


「了解。」


「皆さん!前の方から3列で並んでください!!」


クロムがそう言って列を整え始めると段々と形になっていき前の方はちゃんとした列となった。


「前から15人入場して。先頭の人から中に入って。中にはベットがあるから奥の方から適当に座っていって。」


横に1、2、3、4、5列目と進んでいった。


「ここまで。終わるまで15分くらいだから待ってて。」


ミーア教室の中に戻り客の様子をみた。


指示なんてないため全員ベットに腰をかけて待っている状態だ。


「荷物は隣のあるカゴに、用意ができたらベットで横になっていて。ミレア、あとはよろしく。」


ベットまで誘導したらその次は〈精神魔法〉を使えるミレアかリーシヤの出番となる。


そこで〈精神昏睡(スピリットダウン)〉という昏睡状態になる魔法を使い寝かせる。


そしてカインの作った頭ごと被せるようなヘルメットを被せる。


カインとミレアいわくVRMMOのゴーグルだとか。


そしたらカインのスキルが発動して体験スタートとなる。


精神昏睡(スピリットダウン)〉は15分で切れるように設定してありそれに合わせて体験…ゲームクリアの時間が同じにしてある。


15分よりかも時間が大幅に変わる場合は時間加速、時間減速をその人のみ変えてぴったり終わるようにするとカインは言っていた。


〈精神魔法〉は自動で切れるので魔法をかけ終わったらミレアかリーシヤは会計係にまわりカインの言っていた監視役もするらしい。


ミレアはその間に案内の紙を描きカインに渡し15枚にしてもらい次の人たちに配った。



カイン視点


やっと1人目が来たか。


やっとと言うけど人がいなかったわけではなく混みすぎてたらしい。


ゲームの調整はサータに任せてるし大丈夫だろう。


さて、1組目の感想はどんなかな。

次は明後日です。

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