二話
ここは日本。この前の大量殺人が起こった場所の中で一番早く“明後日”を迎える場所だ。
今日の日本は異常なほど静まりかえっている。学校も休校措置をとるところが多く、ほとんどの人が家の中にいた。しかしそれは空港をのぞいての話だった。外国からどんどん帰国してくる人でいっぱいだった。
午後2時、テレビに臨時ニュースが流れた。
「13人が殺されているところが発見されました。いずれも手口は同じで例の大量殺人犯によるものと思われます。」
(やはり日本での“明後日”だったのか。)
唐田はため息と共に立ち上がった。そして桑端に話しかけた。
「捜査本部員全員の招集をしてくれ。君が中心となり会議を開いてくれ。内容は『これ以上の殺人防止』についてだ。」
「部長はどちらに?」
「増員を掛け合ってくる。」
その後、殺人は日本で行われなかった。しかし外国では合計131人が殺害された。アメリカでの殺人は行われていない。
そして日本での“明後日”は終わった。
今現在の被害者は144人、200人には届いていなかった。
しかし唐田は疑問に思っていた。こんなはずではないと……。
「嫌な予感がするな……。“明後日”は終わったはずなのに……。」
そしてその予感は的中してしまうのであった。
臨時ニュースが再び流れた。
「アメリカで殺人。確認されているだけで日本人43人が殺されていて、やはり例の大量殺人犯によるものと思われます。」
「やはりな……。」
唐田は何故かそんなことを呟いた。まるで予想していたかのように……。
「桑端、至急全員を集合させろ!“明後日”はそれぞれの国での“明後日”だったんだ!」
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