初戦闘
ようやく士官学校を卒業した。ようやく俺も明日から組織に配属してアイツと一緒に戦える!
辺りを蔓延る血の匂い…………地面のコンクリートは割れ所々に廃車や廃ビルがあり、やはり、壁の中とは違うことが伺える。
(ッ!)
前方から奴が近づいて来るのが分かる。
「Lv1一介天使を確認!これより戦闘に入る!」
真っ白な人型の体に翼の生えた体、だが体毛は生えておらず獣にも鳥にも似て似つかないそいつが、こちらを見つめてきている。
(距離にして、8m、7、6、5…………今だ!)
一気に加速し、間合いを詰め、抜刀する。その勢いのまま剣を振る。
「シャアァァァァァッ!」
当然、奴も間合いを読んで攻撃してくるがもう遅い。
勢いよく振りかざした剣は見事に貫いている。その真っ白な体は一気に赤色に染まり、真っ二つになった。
「対象の討伐を確認!任務完了だ。」
(あの日々からもう7年か………… )
2037年 人類は少しづつ復旧していった。天界と下界を隔てる壁を作ることで制限はあるが以前と同じ生活を取り戻しつつある。
当初、人類は侵略してくる奴らとどう戦うか模索しているうちに、人類にとある|恩恵を受ける者たちが現れた。
「ようやく俺も血の契約者の一員か…………」
彼らは天使たちに対抗するため悪魔と契約し、恩恵を授かることで、天使たちと対抗することができる。
そして今日から俺、天塚、影人も組織の一員なのだ!
「影人君、初任務、ご苦労さま♪これで君も組織の一員だね♪」
と、陽気に話す黒髪の女性が一人。
「椎名先輩ありがとうございます!」
草薙 椎名、俺の上司である。契約者には等級があり、一等契約者から六等契約者までいるのだが、現在の俺は六等契約者、彼女の等級は準2等契約者、今の俺より上だ。
「今の戦闘見てて思ったんだけど、君の実力って三等契約者ぐらいの実力はあると思うんだけど、どうして士官学校を最下位で卒業できるんだい?」
「それは…………言えないというか言いにくいというか…………」
そう、俺は実技ではそこそこ優秀なものの、座学分野などが全く理解できず、結果的に最下位で士官学校を卒業した。だが、あいつが頼み込んでくれたおかげで、こうして、戦えているのである。
頭が悪すぎて最下位だったなんて死んでも言えないので黙っておこう。
「と、とりあえず本部に帰りましょうか!」
「なんか、怪しいなぁ。まぁいいよ。今日は初任務だし、さっさと帰ろうか。」
特になし。いや、文章書くの難しいっスね。