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第3話

なんとか無事に窮地を脱した俺()は、先程襲われた泉の場所へ戻ってきた。


「はぁ~…疲れた…。」


(しかし…スキルが発動しなければ、確実にあの時にやられてた…危なかった…。)





……───────────





「クリエイトゴーレムッ!!」


そう唱えた瞬間、目の前が光り輝き、気付けば、土で出来た顔のない()()が棍棒を防いでいた。


そこからはあっという間だった。


突然現れたゴーレムは、混乱している化け物に対して、間髪入れずに襲いかかり、見事に倒してしまったのだ。


「…勝ったのか?」


先程まで化け物に襲いかかっていたゴーレムは、次の命令でも待つかのように、俺のかたわらで突っ立っている。


「なんとかなったみたいだな…。危なかったぁ…今のは本当に死ぬかと思ったぞ…それにしても、なんで今更発動出来たんだ?」


森林に入る前に散々試した時は全然発動しなかったのに…


「ピンチの時しか発動しないとかか?もう一度試してみるか…クリエイトゴーレム!!」


手を翳してみるも、試した時と同じで何も起こらず、先に出現したゴーレムは変わらず、命令を待つように立っている。


「結局なんで発動出来たのか分からないままじゃないか…」


一先ずはスキルが使えるようになったことに安堵し、先程倒した化け物の棍棒を手に、安息を求めて一度泉に戻ることにした。





─────────……




(よく見ると顔が無くて怖いな…泉に戻ろうとすると付いてきたし、護衛みたいな感じかな。さっきの化け物みたいなのがまだいるかもしれないって思うと、戦力として頼れそうだ…。)



「あ、そういえばさっきの化け物が持ってた棍棒、念の為持ってきちゃったけど、ゴーレムは武器持ったりできるのかな?」


問いかけるとゴーレムが近付いてきたので、棍棒を渡してみた。具合を確かめるように何度か振って、そのまま護衛についてくれるようなので、装備させたままにしておく。



「武器を持たせた分、さっきより強くなったのかな?とはいえ、あの化け物みたいなのがうじゃうじゃいたら大変だし…街を探しに行くよりは、スキルの発動の条件を調べたり、周りの木や石で武器を作ったりして、一度戦力を整えた方が良いかもしれないな…。何故かこの泉の周りには化け物や獣が寄ってこないし、ここを一旦拠点にして、食糧や資材を集めて、森から抜けるのを目標にするか!」


そう宣言すると、ゴーレムは理解ができたのか、資材集めをし始めた。それと同時に俺は食糧を集める為、木の実だけでなく、小動物用の簡易な罠を作って設置してみた。


「これで何か掛かれば良いんだけど…。」


そうこうしている内に陽は沈み、ゴーレムの取ってきた資材を使って野営をした。と言っても焚き火くらいしかない。泉で捕らえた魚や、小動物の肉を焼いて食べた。そういえばゴーレムは食糧とか燃料は要らないのかな?


ゴーレムに暗闇は関係ないようで、黙々と枯れた枝や石を集めてくれている。寝床にしている枯れ草もゴーレムのお陰だ。明日には小さな小屋くらい作れそうな程には資源がある。1人だとこうはいかなかっただろうから、スキルの恩恵は凄いな。



「今日はとにかく大変だったな…。」


自分が何者なのか、なんであんな所で寝ていたのか、どうして記憶喪失になったのか、この指輪は何なのか、気になることが多過ぎるけど、今日はこんなとこにして、ゴーレムに見張りを任せて寝るか…。


「明日は集まった資材で小屋とか道具作りたいなぁ…あとは明日こそスキルの発動の条件を確かめ…た…い……Zzz」


初日という不安や緊張、疲労からか、すぐに睡魔が襲ってきた。

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