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アイ(大きい状態)は魔法を放ちながらローブを着たゴブリンへと近づいていく。ゴブリンはその行動に少し驚いたようだが、魔法は落ち着いて回避されてしまった。


「マスターの邪魔はさせません!」


そう言い放つと、アイは再度魔法を撃ち始めた。 しかし、ゴブリンも黙ってそれを見ているはずがなく、遠くから放たれた魔法を避けると、大きな火の玉を作り出し、アイめがけて飛ばした。


火の玉はそこまで速くなかったので、アイは魔力の節約のために回避した。そして攻撃に移ろうとしたとき、アイの体が火に包まれた。


「っああぁぁ!?」


アイは体の制御ができなくなり地面に落ち、悶え苦しみながら懸命に魔法を唱え、何とか魔法で水を作り出し鎮火した。


熱かった。なんで?よけたはずなのに。どうやって?


具現化した魔力で構成されているメイド服を再生させている間に相手が何をしたのかを必死に考える。


しかしその思考は相手の再度の魔法により中断される。ゴブリンが次に作り出したのは5本の火の槍だった。


ヤバイ!このゴブリン私より魔法のスキルが高い!


アイのスキルレベルだとまだ槍を作り出すような魔法は使えないことから、ゴブリンが自分よりレベルが高いことを察した。


地力でも負けてるのに私よりも相手の方が魔力が多かったら、このままだと絶対に負けちゃう…何か対策を考えないと!


勢い良く打ち出された槍からアイは飛んで逃げることを選んだ。上へと高く飛び、下を見下ろすと、槍が自分についてきていることと、ゴブリンがなんか良くわからないけどおそらく槍の操作のために必死に腕を動かしているのが見えた。


空中でマスターの記憶の中のゲーム?で操作する戦闘機?が行うような旋回や宙返りをしながら魔法を観察していると、どうやら操作の精度はそこまで良くないようで、途中で2つの槍が当たって小さく爆発を起こしていた。


ならばと飛び方を変え、槍どうしがぶつかるように動き、再度の爆発。最後に残った槍は水の障壁によって受け止められた。


魔力の節約のために地面に降り、ゴブリンへと近づいていくと、ついにゴブリンは怒ったらしく、大きな声でギイギイ言うと、先程よりも多い7本の槍を作り出し飛ばしてきた。


「レパートリーが少ないんですよ!」


アイは勢い良く駆け出すと、槍と槍の間へと走り出した。ゴブリンはその行動を愚かだと思ったのか、ギィギィ笑いながら槍を動かし、アイを火で包み込もうとした。


「詰めが甘いんですよ!【水よ、形を為し、敵を討て ウォーターボール】」


体を小さくしたアイは、火の包囲を抜けきると、自分の体より大きな水の塊を作り出し、ゴブリンの頭にゴポッ!と音を立てながら被せた。


「はあっ、はあっ。これで詠唱も出来ないですよね。そのまま窒息してください。」


ゴブリンは水から頭を抜こうと必死になっているが、水から逃れることはできず窒息し、倒れた。


「……一応とどめを刺しておきますか。【水よ、その刃で敵を切り裂け ウォーターカッター】…マスターのところに行かなきゃ!」


アイは、少し呼吸を整えると大きくなり、まだ戦っているマスターのもとへと走り出した。



初めて評価もらえて嬉しいです。投稿は遅いですけどこれからも頑張って行きます!

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