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「なんとか終わったぁ~。」


「そうですね、ですがそろそろ魔力が切れそうです。」


「お疲れ様。」


今回テルはアイ程は飛んでいなかったから魔力はそこまで減っていないが、アイは魔力がテルより少ないのに飛び回っているからもうギリギリだ。



「あ、また階段あるよ。」


部屋の奥にまた階段を発見する。しかし、体力的にも魔力的にも心もとないので、魔力が回復するまで休むことにした。


二人は、少し道を戻り、ゴブリンの血の臭いが少しましになった辺りで座り込むと、しばらくのあいだゆっくりとした時間を過ごした。




「よし、出発しようか。」


魔力が戻り、二人は再び進む。階段を降りると、先ほどまでの階層と同じような道が続いていた。


しかし、これまでとは違い、いくら進んでもゴブリンの声はせず、道も所々が赤く染まっている。


「流石におかしいよね。」


「一体この先で何が起きているのでしょうか?」


そう、血がついているのだ。これまで通ってきた道は自分達がゴブリンを倒した後に通っているので血がついているのが当たり前だったが、この道は既に血が染みついてとれなくなっているのだ。


「なんでここに血が……いや、ここまでの道に血があったのか?かな。」


「どう言うことですか?」


「多分僕たちが来る前、多分この世界に来るよりもかなり前かな、誰かが少なくともここまで来てるんだよ。そして負けた。そのあとしばらくしてまたゴブリンが生まれてうえの階層に補充された。」


そう、テルがこの世界に来る前、おそらくゴブリンが新しく生まれ、戦えるようになるくらい前に誰かがここにきたのだ。


「多分死んだ人の鎧はホブゴブリンナイトが着て、上の階層にあったボロボロの鎧や服はホブゴブリン達も使えなくなったからおいてあったんじゃないかな。」


「なるほど、つまりこの先に強い敵がいる可能性がとても高いのですね。」


あれ?この子意外と脳筋?考え方おかしくない?


「ま、まぁとりあえずやばそうだったらそのときはすぐ逃げよう。」


先ほどの階を逆回りするような道を進んでいくと、また階段をみつけた。


「多分次で六階層目かな?」


「そうですよ。気を付けていきましょう。」


次の階層はどうなっているのだろうか。二人はそれを想像しながら階段を降りていった。

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