飛行、非行、ひこう

作者：酒仙寺

空を飛べ、空を制せ、空を降せ、空を見上げろ、空を見下ろせ、空を仰げ

我ら、翼なき者。

故に勝てぬ。赤き追跡者の軍勢。蒼き捕食者。白き悪夢。黒き疾走。そして空制す王者に

我らは勝てぬか？

否、我らには知恵がある。考える力がある。

考えろ。考えろ。考えろ。考えろ。

赤き追跡者の殲滅を、蒼き捕食者の捕食を、白き悪夢の現実を、黒き疾走の疾走を

我らは目撃するだろう。我らの栄光を、未来を！！

奴らは失墜する。

赤き追跡者の軍勢は炎による小さなを希望を、蒼き捕食者は明日見えぬ絶望の監獄を、白き悪夢は慈悲なき仕打ちを、黒き悪夢は自由なき翼を

あゝ、まだ足りぬ

地を！！空を！！海を！！

そして世界を我がものに！！！

我らは全てを超越する。だが、それでも飽き足らずに我らはもっと遠きを目指す。地を踏みしめ、空より高く、海より深く

神の世界を

そして気付くのだ。我々は気づくのだろう。もう「後戻り」はできぬっと。後悔既に遅く全てが元には戻らぬ。

これは、神の領域を侵害した我々に対する神々の「神罰」なのであろう。

人類よ、我々はもう手遅れだ。我らが言える事は二つのみ。

人類よ、我々と同じ道を辿るでは無い。

人類よ、其方らに後悔なき結末を

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