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モンスター ベイビーズ  作者: 虎木龍太
11/17

第10話 暗躍する組織

東京支部の仲間が全員揃ったので次の話に進めたいと思います。

警視庁 特殊犯罪対策室

五芒星 東京本部



会議室のテーブルを囲む4人に時雨が話しかける。

「みなさん。急な招集に集まっていただき、感謝します。」

(なんか、凄い光景。)

弥生が思うのも無理はない。大きなテーブルに着く4人のうち3人は赤ん坊。それに話しかけているのも赤ん坊というかなりシュールな光景である。

(可愛いけど(笑))

弥生が思っていると、

「全員集めたからには、それなりの話なんだろうな?」

炎真がぶっきらぼうに言う。

「ええ。先日の鬼との戦闘で報告にあった、今までと姿の違う鬼についてです。全国に散っている構成員達からも報告が来ていまして、ここ最近になって鬼の姿や能力が変化しているみたいなんです。」

「それはどういうことなんですか?」

水騎が質問する。

「姿は動物や昆虫の形態になり、その動物特有の生態も兼ね備えている鬼が出てきています。従来の鬼よりも大きく、力も数倍あり、群れをなしてその鬼が下級の鬼を統率しているという報告も受けています。」

「厄介だな。」

叉羅が考えながら言う。

「どうしてですか?」

弥生がわからず質問する。

「本来鬼というのは細胞が暴走して自我を失った人間の姿だ。突発的に変化するから単独で現れることがほとんどだった。だが、一般人の生活圏に紛れながら集団で行動したら、被害は今の比じゃなくなる。」

深刻な表情で叉羅が続ける。

「鬼も進化しているという事です。今以上に力を持った鬼が出てくる可能性があります。」

「そんなん全部ぶっ倒せばいいじゃねえか!」

時雨の言葉に炎真が口を挟む。

「本当にあなたは何も考えてませんね。」

水騎が言う。

「あ?水騎てめぇ喧嘩売ってんのか?」

炎真が水騎を睨む。

「2人ともやめなさい。私が話してる時に喧嘩した場合は、わかってますね?」

笑顔で時雨が凄む。黙る2人。

炎真と水騎も時雨は怖いらしい。

(なんだろう?時雨さんのこの絶対権力感は。みんな何かされたのかな?)

弥生は違う事を考えていた。

「この件に関しては、五芒星でも調べています。この鬼の急激な進化とも呼べる成長にはある組織が関わっているようです。」

「ある組織?」

叉羅が尋ねる。

「組織名『鬼霊団』(きりょうだん)。詳しい事は不明ですが、鬼が集まってできた組織のようです。」

「それってかなりマズイんじゃないか?」

叉羅がある事に気づく。

「何がですか?」

まだわかっていない弥生。

「少しは考えろ。組織を作るって事は、リーダーが必要って事だ。そのリーダーをやるには、統率力やそれなりの知性も必要になる。」

「まさか、そのリーダーについてる鬼って。」

「少なくとも人間と同等の知性を持ってるって事になる。」

「おいおい。そんなの聞いたこともねえぞ。」

「本当に鬼なんですか?」

話す4人に時雨が確信をつくように言う。

「知性と力を持った鬼か、もしくは鬼を押さえつけ、統率する程の力を持った人間。つまり異能者が関わっていると私は読んでます。」

「!?」

時雨の言葉に耳を疑う一同。

「どうするんです?」

叉羅の問いかけに時雨は続ける。

「鬼霊団に関しては、こちらで調査を続けます。炎真と水騎は引き続きこちらで鬼の処理を。叉羅と弥生さんには残った全支部の構成員を集めてきて欲しいです。」

「全員ですか?」

「はい。鬼霊団側も何かしらの準備をしていると見て間違いはなさそうです。こちらも戦力が多いのに越したことはありません。恐らく、これから先狙われるのは人口も多い東京近辺が多くなると思われます。至急お願いしますね。」

「わかった。おい。行くぞ。」

「あっ!ちょっと待ってくださいよー!」

その時弥生以外の4人が反応する。

「・・・・」

「あ?」

「!」

「おや?・・・皆さん。仕事みたいですので、全員で行ってさっさと片してきてもらえます。」

笑顔で言う時雨を背にもう4人は歩き始めていた。




ーーー都内 某野球場前ーーー



「出てきたわいいけど、全然見当たらねえじゃねえかよ!」

イライラしながら炎真が言う。

「喋る暇があるなら真面目に探してください。」

冷めた様子で水騎が言う。

「何でてめぇに指図されなきゃいけねえんだよ!」

「貴方みたいな単細胞は誰か指示してくれる人がいなきゃ役に立たないじゃないですか!」

徐々にヒートアップして行く2人。

「てめぇ!言わしておけば、このシスコンが!」

ビキッ

炎真の言った一言で水騎の額に怒りの血管が走る。

「炎真。地雷踏みましたね?」

静かに怒りの表情を露わにする水騎。

「今日こそ決着つけたるわー!!!」

「火が水に勝てると思ってるんですか?」

「お前なんか異能使わなくても充分だ!」

「貴方程度素手で充分です!」

とうとう取っ組み合いの喧嘩が始まる。

「さ、叉羅。いいんですか?」

あまりの激しい喧嘩に若干引きながら叉羅に弥生が尋ねる。

「いつもあんな感じだ。面倒だからほっとけ。」

どうでもいい様子で叉羅が言った。

(無関心!?)

叉羅の素っ気なさにビビる弥生。

「それよりもお前、感知はできないのか?」

「何ですかそれ?」

「異能者はそれぞれ自分以外の生物の気を感知することができる。人によって個人差はあるがな。」

「どうやってやるんですか?」

「目を閉じろ。」

言われた通り目を閉じる弥生。

「耳をすませて周りの生き物の声を聴くイメージだ。俺たちみたいな異能者は生命力がある荒々しい炎のようなイメージ。一般人は小さな炎、鬼なんかはドス黒い禍々しい炎のイメージだな。」

「そんな事言われても急にできるわけ・・・」

ゾワッ

その時弥生の背筋に今まで感じだ事のないような悪寒が走る。

バッ!

突如顔を上げる弥生。その顔には大量の冷や汗が。

「!?どうした?」

突然の事に叉羅も驚いて弥生に問いかける。

「今、物凄い寒気がして。あっちの方から。」

弥生が指をさした方の景色が歪んで見える。

「?なんだ?」

「!うっ!」

突如弥生がうずくまる。

それに気づいた炎真と水騎が喧嘩をやめてよってきた。

「弥生ちゃんどうした?」

慌てて炎真が聞く。

「き、来ます!とても大きくて、何か怖いものが!」

「何ですか?一体何が?」

怯える弥生を見て構える水騎。

「お前ら構えろ。来るぞ。」

叉羅も気づいたようで、炎真と水騎に声をかける。

その時景色の歪みがひどくなり、空間が大きく裂け始める。

空間の裂け目から出て来たのは、体長20メートルはあろうかという超巨大な鬼だった。


チラ

一瞬叉羅たちを見た鬼。

そのあと、凄まじい叫び声を上げ始める。

その叫びは轟音と凄まじい振動となって叉羅たちを襲う。全員耳を塞いで身動きすら取れない。

「何つー大声だ!」

「くっ!」


(こんな大きな鬼相手にどうすれば?)

恐怖に弥生は青ざめ、その場に立ち尽くすことしかできなかった。



人数が増えたので、会話がどうしてもゴチャゴチャしてしまいます。誰が喋ってるか、うまく区別できるように気をつけます。

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