プロローグ
初めて書いてるので、かなり読みづらいと思います。
注意や指摘などたくさんしてほしいです。読みやすく書けるように努力していくのでよろしくお願いします。
2030年。東京オリンピックから10年後日本では少子高齢化による人口減少を防ぐ為にある政策が実施された。
「人類創造政策」
その政策は子供を産むではなく、子供を創る。
技術の進歩により人体と同じ環境における胎児の育成が可能な医療機器の開発に成功した。その名を「ゆりかご」。このおかげで、子供が望めない身体を持つ人でも子供を授かることが可能になった。
概要は受精卵を出生までの間特殊なフラスコ型の培養液の中で安全に育てることができ、中絶もなく、障害を持って産まれてくることもなく、その出生率は実に99%以上。精子と卵子さえあればほぼ確実に子供を創る事ができるのである。
まさに革命であった。
この政策と「ゆりかご」の発明により人工は増加傾向になり、優秀な遺伝子を組み合わせて創られた子供は頭が良かったり、運動ができたりと、これからの日本の歴史を大きく変える存在としなるだろう。
とある施設。
薄暗い建物の中、大きな施設内に実に100機以上の「ゆりかご」が並び、その中には無数の胎児達が自分が産まれるまでを過ごしていた。その施設の奥、一部の人間しか入れない特別な部屋に少し形の違う「ゆりかご」が2機。
「暇だな。何も見えない。」
「ねえ。ねえ。」
「何?」
「やっと聞こえた。ずっと話かけてたんだよ?」
「君、喋れるの?」
「この中では喋れないよ。でも、ずっと話しかけてた。」
「何で声が聞こえるんだろう?」
「さあ?僕達は似てるんじゃないかな?」
「どうゆうこと?」
「わからないけど、気持ちが通じてるんだよ!きっと!これで退屈しなくて済むよ。」
「そうだね。僕達、いつまでここにいるんだろう?」
「きっともうすぐ出られるよ。外に出たら何したい?」
「まだわかんないや。外はどんなとこなんだろう?」
「ここに来る人達の話だけじゃわからないよね。」
「出られたらたくさんお話しして、たくさん遊ぼうね!」
「うん!」
ブーッ!ブーッ!
突然鳴り響く警報の音。
「どうしたんだろう?外が騒がしいね。」
「何かあったのかな?」
ガシャンッ!!
隣から大きな物が割れる音がする。
「どうしたの?今の音は何?」
しかし、誰も返事をしてくれない。
「ねえ、返事してよ。どこにいるの?」
すると、頭に小さな声が響く。
「お別れみたい。僕は外に行くんだ。でも、いつかまた会えるよ。」
「本当にまた会える?」
「君が望むなら。それが、運命だと思うから。じゃあ、またね。」
「待って!嫌だよ。1人にしないでよ。ねえ、待ってよ。」
もう声は聞こえなくなっていた。
「被験体No.00がいません。」
白衣を着た男たちが話している。
「まだ遠くには行っていないはずだ。追え!・・・・No.01は無事だったか。」
「この事が公になったら大変な事になる。国家の存続に関わるぞ。」
「ねえ。さっきの子はどうなったの?」
しかし、大人達には声は届かない。
「また1人になっちゃった。早くここから出して。」
遠のく意識の中で小さな命が叫ぶ。
意識が覚醒する。眩しい。声が聞こえてくる。
「可愛い。お母さんですよー。」
「はじめまして。お父さんだよ。」
目は開いているけど、ぼやけてはっきりとは見えない。
「目はあなたに似てるんじやない?」
「口元は君にそっくりだよ。」
誰だろう?あったかい・・・・眠い・・・・
母と呼ばれる人の腕の中で安らかに眠りにつく。
ーーー20年後ーーー
都心のとある保育園。
「はじめまして。私はこの園の理事長です。君の事はよく聞いているよ。今日からここが君の家だ。よろしく。」
ーーーーー運命が動き出すーーーーー
今回プロローグは世界観を中心に書きたかったのと、キャラをぼやかしたかったので、わかりにくくなってしまいました。次話でちゃんと書きますので、それまでご辛抱ください。