8-10
更新の間隔があいてしまい申し訳ありません。
今週末で8章決着させたい意気込み。
今まで見たことのなかった宿殻の奥。
いつもだったらすでにあの空間の中に
入っていていいはずなのに。
どういうことなんだスラ子?
「な!なーな!」
何か必死に伝えようとしてくれるが
残念ながら私にはわからない。
翻訳してくれるレガ君もフーシェもいないのだから。
「とにかくカニ太郎!いったん退くわよ?」
お嬢・・・あのね?
「・・・フーシェちゃんがいない?どういうことよ!?」
それは私も知りたいです。
私の触覚をこれでもかというぐらい引っ張り
問いただしてくるお嬢。
ちょ!
ちょっと!
お嬢!!!
別にそれを引っ張ったからといって
フーシェが出てくるわけじゃないからね!?
それを見かねたセレブが提案してくれる。
「ではこうするでちゅ?」
セレブの提案はこうである。
お嬢が女王様の足止めをしてくれれば
レガ君の救出を手伝ってくれるという。
もちろんその後この森からの脱出手段においても
セレブから提示してくれた。
「・・・やけに素直じゃない?」
「中途半端な戦力はかえって邪魔になるでちゅ。
君たちが仲間を助けるために動いてくれるなら
その分戦力が割かれて助かるでちゅ。」
「随分投げやりね?・・・勝算は?」
「ないでちゅ。・・・そうでちゅね。
理由を含めこのあたりの情報共有はしておくでちゅ。」
セレブの話によると先ほど私たちが戦っていた女王様は
女王様本体ではなくあくまで分身らしい。
分身というのは高位の存在が行動しやすくするため
依代に自分の魂を憑依させて動かすものらしい。
身近な存在でいうならばレガ君がまさにそれだ。
なのでいくら分身を倒しても依代があれば
代わりはいくらでも現れるし、
最悪本体が動きだす場合もある。
そこでセレブたちの当初の作戦は
私たちが女王様に会う前にコンタクトを取り
協力を取り付けたうえで私をおとりに
封印術式におびき出し封印するというものだったらしい。
こうすれば分身に魂を閉じ込めておけるので
比較的楽に本体を滅することが出来るらしい。
ただ私たちが空を飛んできたことや
セリの妨害工作もあったため事前にコンタクトが取れず。
挙句の果てにセレブが戦力の要として想定していた
レガ君が捕まってしまう始末。
そこはかとない段取りの悪さを感じてしまう。
何だろうこの情報にムラのある感じは?
私たちのことは知っていたのに肝心なところが抜けている。
お嬢もそれは気になっていたのだろう、
その点についてセレブに聞いてみると。
「『・・・今度来るから』としか聞いてなかったちゅ。」
あぁ・・・その言い回しは・・・。
そのセリフで大体原因が分かった。
そう奴である。
レガ君である。
前回の巨大化の一件後、事前説明の重要性を
きちんと説いたはずだったが。
雑!
雑過ぎんだろあいつ!!!
どうしてくれようか、
このやり場のない突っ込み衝動を。
向けるべき相手は捕まってますし。
助けたらもう一度ちゃんと話し合おう・・・。
ちなみにお嬢も納得がいったらしく
それ以上聞くことはしなかった。
あのお嬢であってもこのように割り切る。
それがこの世界の精霊という存在なのだろう。
とにかくセレブの提案に乗ることにしたお嬢。
私たちは今回の作戦の段取りを確認すると
それぞれ実行へ向けて動き出した。
このあたりの会話のやり取りでどれだけの情報を出して整理するかは改善のしどころだと思ってます。
宿殻空間の喪失もセレブから説明させようかと思ったんですがお嬢には秘密のため見送り。
宿殻空間の設定はちゃんとあるのですが、お話上説明する機会があるかはこれ以降不明。
行けなくなった原因は宿殻から樹が抜かれたことが原因。
女王様はこのあたりの仕組みを知っているので空間に入れなかった時点で強硬手段として・・・。
みたいな感じになってます。




