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食べちゃうってセレブ。
それは性的な意味で?
正直自分でぼけておいていうのも間抜けだが
私の想像力がマッキーに絡みつく女王様を
私の脳裏に作り出す。
正直このヤドカリの体になってから長いこと経つが、
これだけの体の異変と発見には今までになかった。
(ブクブクブクブク)
私の口から圧倒的な量の泡が作り出される。
何これ?
私気持ち悪くなるとこんなことになるんですか?
どうでもいい生命の神秘を感じている中
お嬢とセレブの問答は続いている。
「まぁ食べられちゃうならしょうがないんじゃない?」
「な!なんてこというんでちゅか!?」
「とにかく私には関係ないでしょ?」
「大ありでちゅ!女王様の魔素分散も限界の上、
人間共の魔窟も限界でちゅ。
そうなったら誰が土地を浄化するんでちゅか?」
「世界の!話を!してるでちゅ!!!
まさかわからないんでちゅか!?」
「知らないわよ!ってかわかるように説明しなさいよ!」
ということで要約しますと。
世界樹の役割の一つに魔素制御というものあるらしい。
これは魔素が一点に集約しないよう分散することと
魔素の不活性化に使われていた。
こうすることによって生態系から逸脱した
モンスターの誕生を防ぎ生き物が正しく循環できる
環境を作り上げていたのだが。
ある時人間がこの特性に目をつけて森に侵略。
詳細はわからないが当代の世界樹は消失し、
マッキーも行方知れずとなったらしい。
「人間たちは世界樹様の体を核とした魔道具を作り
自分たちだけの領土を広げていったでちゅ。」
「・・・。もしかしてあんたの言っている魔窟って
地下に人が作った『ダンジョン』とか呼ばれてる?」
「君たち人間が何て呼んでるかは知らないでちゅ。
ただ魔素の安定を役割としているならそれでちゅ。」
しばしお嬢が考え込む。
「まぁ、違うかも知れないし。問題になってからで。」
「そうなってからじゃ遅いんでちゅ!!!」
「世の中やってやれないことはないっていうじゃない?
それに問題になってからじゃないと依頼にならないし。」
おっと。
おっと、おっと。
さらっと最後に本音を出したお嬢。
もしかして大事になってから解決した方が
お得だとお考えで?
「あきれたでちゅ!こんな時にも自分の事しか考えない!
やはり人間なんて信用できないでちゅ!」
「あなたの言う通りよ。人間なんてこんなもんよ。」
そうどこか悲し気につぶやくお嬢をあきらめ、
今度は私にセレブが話しかけてくる。
「戦士様!戦士様ならお分かりになりまちゅよね?
この森の悲鳴が!大地の苦しみが!!!」
せ、戦士様って。
なんか過分な評価をいただいているみたいだ。
でもごめんね。
今の私に聞こえるのは揚勝さんのうめき声ぐらいしか。
私の視線の先に気が付いたセレブ。
「あ、揚勝!いつまで寝てるでちゅか!?
一緒に頼むでちゅ!!!」
そうしてセレブが揚勝さんを起こす間
お嬢に説得を試みてみる。
『お嬢』
私が文字を書こうとするのを遮るお嬢。
「ダメよ?あんたがお人良しすぎるのは知ってるし
いつもつるんでるあの子を助けたいのはわかるけど、
これは完全にクーデターよ?
情報が足りない中であいつの話信じて
あんな化け物と敵対するなんて自殺行為だからね?」
意外にも冷徹で守銭奴だと思っていたお嬢だが
ちゃんと考えはあるようだ。
「カニ太郎。私ね・・・冒険者なんてやってるけど
自分の命は惜しいし夢だってあるの・・・。」
夢か・・・。
普段強気なお嬢にここまでの事を言われたら
『助けたい』とは説得できない。
レガ君とマッキーには悪いがちょっとだけ待ってもらおう。
お嬢を安全なところまで届けたら
後は私が気合で何とかするしかない。
改めてここが力がものを言う世界だということを実感する。
いつもお嬢たちとわいわいしながら
好きな土いじりして、料理作って。
こんな事になるんだったらもっと強くなっておけば。
いつも手詰まりになってから公開するが仕方がない。
始終宿殻の上でじっとしていたスラ子を呼んで。
飛行で森からの脱出を頼む。
「・・・なな。」
え?
正直スラ子のこの反応は予想していなかった。
めったに見ないがこれは『否定』の反応だ。
どういうことなの?スラ子?
私の問いかけにスラ子は私の宿殻の中を指し示す。
どういうことか不思議に思いながら中を確認する私。
あれ?
宿殻空間がない?
現時点ですべて主人公視点で来ているため設定が不明瞭な点が多々・・・。
要望があれば設定情報回を作ってみようかと。




