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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
95/161

8-7

閲覧ありがとうございます。

目の前で見得を披露するネズミさん。


やんや、やんや!


と揚勝さんと匠さん、さらにはゴウゴも交じって

盛大に盛り上がるその場。


正直私も小っちゃな可愛さの中に光る

カッコよさに思わず拍手喝采である。


ただそんな雰囲気の中において

異彩を放つお方が一名。





(ッチ!)



っちょ!まずいって!


舌打ちしちゃまずいって!


お嬢の態度に気が付くネズミさん。



「なんでちゅか?」


「なんでもないわ。それより話をすすめましょ?」



あー。


お嬢はどうやら一刻も早く事態を把握して

対応を定めたいご様子です。


ただその態度に。



「き、貴様!花守様が名乗りをあげて

くださったというのに!何だその態度は!?」



とキレ始める揚勝さん。


まぁ、すごい偉い人みたいだしかなり

サービスをしてくれているのだろう。



「花守様?『セレブ』って名前じゃないの?」



揚勝さんを華麗にスルーして自分の疑問を口にするお嬢。



「ちゅぷぷ!そんな名前あるわけないでちゅ。」


「あ゛!?」


「おバカさんでちゅね。『セレブ』は僕の愛称でちゅ。

ちなみに「花守」は役職名でちゅ。」



この説明に青筋が浮かび始めたお嬢。


正直普段ならすでに切れていてもおかしくはないが

ちゃんと命の恩人であることと、

切れたら話がややこしくなることはわかっているので

寸でのところで押しとどまってはいるらしい。



「仕方ないでちゅ。大サービスでちゅ!」



ネズミさんがそういうと。


匠さんがまたツケ板で音を刻もうと・・・。


したその手をお嬢が掴む。



「匠さん?今、私たちあいつら隠れているんだよね?

そういう音の出るのやめようか?」



なるほど、そういわれればそうである。


今私たちのいる場はあの女王様やセリたちから

身を隠すための隠れ家のような場所にきている。


こんな響く音を出したら

敵に居場所を知らせるようなものだ。


そんなこんなで、しばし見つめあうお嬢と匠さん。


昆虫の顔からは表情は読み取れないが

あからさまに匠さんの口の動きが威嚇的だ。



「やめようか?」



そしてそれに一切動じずに言い切るお嬢。


凄い。


いったいどんだけ肝が据わってるのだろうか?




底の知れないお嬢の気迫に押し切られた匠さんが

静かに口を閉じてツケ板をしまう。



「で?」



勝ち誇ったような笑みを浮かべネズミさんに

『言ってみろや』と無言の挑発を送る。



「・・・。」


「あれぇ?いえないんでちゅかー?」



ノリを崩されて躊躇しているネズミさんに対して

攻勢に出るお嬢。


サクサク話を進めたい割にはこういうこともする、

まぁ可愛く言えばお茶目である。



「・・・いいでちゅ。僕の名は忠左衛門でちゅ。」


「セレブ!こんな無礼者に・・・!」



思いのほかお嬢の挑発を受け流すネズミさん。


お嬢も生意気なネズミぐらいにしか

思っていなかったのだろう。


予想外の対応に少々驚いている。



「今回の件は僕の力不足でちゅからね。

この世界のためにもこの程度の小事で

ダメにするつもりはないでちゅ。」


「なんと!なんと気高い志!!!

この揚勝!一生セレブについてきますぞ!」



そういってむせび泣く揚勝さん。


そして感動の拍手を送る匠さん。



「うぉおぉおおぉ!セ・レ・ブ!セ・レ・ブ!」



勝つ揚さんのセレブコールが始まり。


ネズミさんが私たちの前に踊りでる。



「あ!僕こそは!そう僕こそはーーーー!」



(カン!カン!カン!カン!ッカカン!)



「セェ!レーーーブ!なぁーーーーりぃーーーー!」



やんや、やんや!!!



先ほどよりも盛大な拍手喝采巻き起こる。


これが!


これがセレブというものなのか!


私達の中に渦巻く感動の嵐!


そして鉄拳の雨、あられ・・・。






まぁ、そうですよね。


もれなく全員お嬢の鉄拳制裁を受けることとなる。



「いい?静かに。そして話をすすめましょうか?」



泣きながらうなずくセレブ。


どうやらこの場においての上下関係が確定したようだ。


このあたりのやり取りはもっと丁寧に書きたいのですが、

悩んでると先に進まないためひとまずこんな感じで。



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