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屋上庭園中央の建物に近づくにつれて
そこに設置されたイスと、そこに座る人物が見えてくる。
「皆さん!あの方ですよ!女王様ーーー!」
そういうと勢い良く飛んでゆくセリ。
どうやら女王様を起こして何か話をしている・・・。
と、思いきや突然全速力でこちらに飛んでくる。
「ハイ!皆さん止まってくださいです。」
「「???」」
「女王様はお色直しが必要なため少々おまt」
セリがそういう最中、
こちらに確実に近づいてきている女王様。
もうこの距離なら私でも視認出来る。
特徴的な緑の天然パーマ。
妖精が着るようなファンタジーな衣装に
小太り中年の体系を押し込んだ。
そんな何かがこちらへだんだん近づいてくる。
あ。
確かに寝起きで顔をこすったのか化粧が崩れて・・・。
もうすでに身の危険を感じる私。
自然とお嬢の後ろに隠れ始める。
そしてそのお嬢も表情は崩さないながらも
既に臨戦態勢へと移行している。
そんな私たちの視線に気が付いたのだろうか。
セリが後ろを振り返えったその瞬間。
「ハヴィお兄たま?」
モンスターからそんな言葉が発せられる。
お嬢やゴウゴが『誰?』となりつつも。
今ここにいる全員。
そうセリや、庭園の草木に至るまでが
得体の知れない恐怖で震える。
特にはモンスターにそう呼ばれたであろう
宿殻空間内のマッキー?
私のお腹にびりびり来るぐらい叫んでいるようで
音が微妙に空間の外にまで漏れてきています。
「お兄たまぁ~~~~。」
私たちから数十メートルの地点から女の子走りで
ゆっくりとかけてくるモンスター。
そしてお嬢はすでに魔法の詠唱を開始している。
え!?やめて!?
何やってんのお嬢!!!
「な!邪魔すんじゃないわよ!!!」
まだ何もされてないのに攻撃仕掛けるとか、
問題になるから!大問題になるから!!!
必死にお嬢から杖を取り上げようとするが
力でお嬢に中うはずもなく数発殴られる私。
そんな中、いつの間にか私たちの前に現れるレガ君。
私たちに背を向け。
「・・・カニ太郎。」
そうつぶやきながら親指を立てる。
まさか?
レガ君はこうなることを予期して昨日あんなことを?
混沌とした状況に現れる救世主。
正直やるときはやるレガ君。
こちらへ着実に近づいているモンスターに向き直ると。
「・・・パティ、あのね?」
そう話しかけるレガ君。
すると驚くことに。
止まっている!モンスターが止まっている!!!
これは・・・!
と思った次の瞬間。
「こん!アバズレ精霊がぁーーー!!!」
それは鬼。
まさしく鬼の形相。
また、中年のような体系が一気に引き締まり
筋肉の装甲がモンスターに付与される。
そしてそこからは一瞬だった。
スプリンターのようなフォームで
一気にレガ君の前まで距離を詰めると。
跳躍。
レガ君の頭へかかと落しを繰り出すモンスター。
無論、レガ君も防御するのだが
石畳や下の木材を突き抜けその全身がめり込んでしまう。
だが、奴の行動はそれだけではなかった。
「ッ破!!!」
レガ君がめり込んだ先に掌底を打ち込み気合を込める。
するとあたりから対象のツタが現れそのめり込みを
包み込んでしまったのだ。




