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お待たせしました。
継続して閲覧していただいている方々ありがとうございます。
お嬢の決断により女王との謁見が決まった。
だが、肝心の案内役のセリが発狂の後に気絶したため
訪問は日をまたぐことになった。
起きて最初に目にするのがお嬢。
なんてことになるのは危ないので、
今は宿殻空間内でタオルをベット代わりにして
眠っておられます。
可愛そうに・・・めっちゃうなされて。
きっと今も自分の頭が360度回転する
悪夢にさいなまれているのだろう。
だってうわごとに鬼気迫るものを聞き取れる。
あまり見聞きするのも可愛そうだし
だんだんこっちが痛々しくなるので
ひとまず起きた時の為に飲み水や着替えの
準備を整えて宿殻空間内の小屋の外へ出る。
今日の夜空は雲が一切なく、綺麗な星空が広がっている。
「はぁ・・・。」
視界に入った壮大な光景に心が奪われる。
お嬢もこんな景色にゆっくりと感動できる。
そんな落ち着きを持ってほしいものだ。
何かわけのわからない悟りを開いた気分で
ゆっくり星空を眺めている私。
そしてその私の肩を不意に誰かが掴んでくる。
「っひぁ!!!」
予想外過ぎてすっとんきょな声が出てしまう。
何事かと思い振り向くが、
掴んだ本人の顔がすでに顔先数センチのところにある。
そう、誰ということも無いレガ君だ。
「な!なに!?」
「・・・。」
突如無言で現れ私の肩をつかみ、さらに黙り込む。
正直気心が知れてなければお化けとそう変わらないレガ君。
いや、場合にもよるだろうが不用意にこちらから
絡んでいかない限り実害のないお化けの方がましだろう。
何故なら。
「・・・お願い。」
ほら来た!
基本的に自ら行動することのないレガ君。
もちろん何日も同じ場所でじっとしているわけでは
ないのだけれども。
レガ君が動いたとき、さらに言えば私に絡んできたときは
大概ろくなことではない。
「・・・私頑張るから。」
「うん?」
「・・・私頑張るから。町に戻ったらご褒美欲しい。」
「うん?何を頑張るの?」
「・・・いいよね?」
有無を言わさず肩に力をレガ君。
「い゛、い゛だだだ!」
「・・・おね、・・・がい?」
「い!痛いわ馬鹿!!!」
振りほどこうとするがびくともしない。
「・・・おね」
「ちょ!?レガ君!?
それお願いと違うからね!脅迫だからね!!!」
「・・・きょう、・・・はく?」
「う゛ーー!そうだから!手!手!!!」
「・・・カニ太郎にきょうはく?」
しないでー!しないでください!!!
ってか無理!そろそろ腕の感覚が。
「わかった!わかったから手を離して!お願い!」
「・・・いいの?」
「いいから!いいから!!!」
「・・・っふっふ。」
何やら嬉しそうに微笑みながら手を離すレガ君。
・・・どうしよう。
咄嗟のことでまたわけのわからない
危険極まりない約束してしまった・・・。
「それでお願いって一体何?」
「・・・町に戻れたらお願いする。」
何やらもじもじするレガ君。
そこはかとなくろくでもない気がしないでもない。
しかしレガ君がタイミングを指定した以上、
それ以上のことを聞き出す方法は私は知らない。
下手に聞き出そうとしてだんまりを決められる前に
ここはもう一つの疑問点を聞いておく。
「うん?ってかそもそも何を頑張るの?」
「・・・パティとお話。」
「ごめん。その人は誰?」
「・・・管理している人。」
どうしよう・・・。
思いのほか深刻なことに直面しているのでは?
「えっと?・・・どこの?」
「・・・森?」
嫌な予感しかしない。
森の女王と会うことが決まってからこの話。
しかも相手は管理している人というのだから、
もう誰と話すかという予想を外す方が難しい。
で、あるならば。
レガ君がわけのわからない失礼をする前に
心の準備と対策は取っておくべきだろう。
「へ、へー。そうなんだ。
ちなみになんのお話するのかな?」
「・・・ごめんなさいって。」
あちゃー。
どうやら既にやらかした後だったらしい。
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