7-15
あけましておめでとうございます。
またゆっくりと投稿再開。
ブランクのせいで執筆量が減っていますが、年始のお休みで回数を上げて
調子を取り戻していきたいです。
「がっはっは!さぁ!!!行くのだカニ太郎!」
私の宿殻の小屋の上でハイテンションなゴウゴ。
『騒いだら殺す』というお嬢の厳命もすでに忘れている。
この調子でいったら依頼を達成し終わるころには
誰かの命が終わってしまう。
そんなデスマッチを予感させつつも目的地へ向かう私たち。
景色は草原から林、
濃い緑の森へ移り替わっている。
ここはもう妖精の森なのかな?
地図があるわけでも、標識があるわけでもないため
どこに向かって飛んでいるのか私にはわからない。
なので残念ながら
目的地を知っているというレガ君達を頼るほかない。
そう本当に残念ながら頼りがレガ君たちしかいない。
別に悪意があるわけではないし、掲げた目的に対して
まったく関係のないことをすることはない。
むしろ目的の達成だけを見るなら
常に結果を出している気がする。
しかし私が心配しているのは目的達成の成否ではない。
目的を達成する間にいろいろなことを失ってゆくもの。
そう恥だったり、外聞だったりそういったものが・・・。
私がそんな不安に考えを巡らせていると
突如私の右目に何かがぶつかった。
「来たですね!変態ヤドカリ!!!」
そう、それは怒りに満ち満ちて元気そうなセリさん。
突如私の目の前に現れたかと思うと
私の右目に的確な膝蹴りを決めてくる。
「くそ!この変態!変態め!!!」
何か一心不乱に攻撃してくるセリ。
元気になってくれたのはうれしい気もしないでもないが。
いつまでの攻撃を受けていては私の目が危ない。
スラ子達にお願いして一度着陸し、セリを引きはがす。
着陸したことに気が付いたお嬢が顔をのぞかせる。
「はぁ、はぁ・・・、み、皆さんお待ちしてましたです!」
お嬢を目視するとすかさず猫を被るセリ。
私の知っているファンタジーな妖精とは
一線を画す人間臭さを感じる。
もっと妖精って陽気でふわふわしたものだと思ってた。
こんな怒りと憎悪を抱え、ごますりをする妖精・・・。
っふっふ・・・現実って厳しいな。
そう思うだろ?スラ子。
「なー。」
隣でぷにょぷにょしているスラ子が気の抜けた返事をくれる。
その愛らしさに思わすスラ子を抱きしめる私。
うぅ、スラ子。
良い子や、ホントスラ子は良い子や。
こうして情緒不安定なヤドカリを交え、
突如現れたセリから話を聞くこととなる。




