7-13
実に二か月ぶりの更新
今週あたりから土日休めるようになってきたので執筆を再開したいと思います。
久しぶりの更新でおかしな点があったら申し訳ない。
「頼む!!!」
そう必死に頭をやや下げるゴウゴ。
そう、別に土下座をしているわけではない。
少ししか頭を下げていないにも関わらず
とてもいやそうな顔をしている。
相当に嫌なのだろう。
ただその必死な表情と体現が乖離しているせいか
お嬢の表情にも苦笑がうかがえる。
「ダメ。」
そしてこの一言である。
バッサリとあざけりながは吐き捨てるあたり
お嬢らしさがうかがえる。
「「・・・。」」
こうしてお互いに譲らないため落としどころを見失った両者。
沈黙がとても長く感じる。
「ならば勝負といこうではないか。」
意外にもゴウゴから解決案がでる。
「貴様の一撃をこの身で受けてやろう、
吾輩の膝を地面につけられれば貴様の勝ち。
吾輩が堪え切れれば吾輩の勝ち。
どうだ!?」
ゴウゴらしい解決案。
これには実力主義のお嬢も・・・。
「ダメ。」
ダメでした。
一切妥協しないあたりさすがお嬢。
「そもそもなんであんたに有利な条件で
勝負しなくちゃなんないのよ?」
「っふ、バカめ!力こそすべて!
弱者は強者に従うのが節理であろう。」
ゴウゴに馬鹿呼ばわりされたことによりお嬢のまとう空気が
一気に切り替わる。
「いいわ。この前の借りもあるし。その勝負受けてあげる。
もちろん魔法は使っていいのよね?」
「うむ。ただし体と体がぶつかる肉体攻撃で
かつ、金的はなしだ!。」
もう完全にゴウゴ有利な勝負。
獣人同士の勝負の流儀というものなのだろうが、
お嬢がどれだけ肉体強化してもゴウゴに通用する気が
まったくおきない。
前回の遭遇戦でお嬢もそこはわかっているはず。
それでもうなずくあたり何か秘策があるのだろう。
「いいわ。二言は?」
「ない!!!」
そう言い切るとニコニコしながら呼吸を整えるゴウゴ。
一呼吸ごとに体の筋肉が膨張し
まさしく筋肉の鎧を身にまとった形で仁王立ちをする。
対してお嬢も集中し肉体強化をしているようだが、
ひびお嬢からの打撃に耐える私からしてみれば
あの程度の強化でゴウゴに膝を折らせることができるとは
到底思わない。
対峙する両者の緊張がピークになる。
その時。
「あ、そうそう・・・。」
不意にお嬢が懐から手袋を取り出し着用し始める。
「あんたを殴るのにこの手袋使わせてもらうわよ?
いいわね?」
お嬢の突然の質問に一切隙を見せずうなずくゴウゴ。
「あと、あとで文句を言われるのも癪だから
この手袋がどういったものか説明するけど、
この手袋は力の向きを一定方向に制御してくれるの。
これがどういうことだかわかる?」
「・・・うむ?」
この問いかけ。
お嬢が説明と称してゴウゴに投げかけたこの問いかけにより。
お嬢の攻撃を受けるために体中の筋肉に集中していた
ゴウゴの血が一気に頭に向かう。
無論その隙を見逃さずにゴウゴの懐に踏み込むお嬢。
ゴウゴも咄嗟に守りを固めようとするが
それ動作が完了するよりも早くお嬢の拳が
ゴウゴの体を穿つ。
「・・・ッガ!!!」
体を殴った際に発生するとは思えない異音と
短い断末魔の後ゆっくりと地面に倒れこむゴウゴ。
「あんたがこうなるってことよ。」




