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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
81/161

7-12

投稿遅れて申し訳ない。

また、久しぶりで文体やキャラクター像がぶれているかもしれません。

全体改稿の際は通しで修正するので気になった箇所があれば指摘してもらえると助かります。

宿殻内の部屋の隅っこ。


マッキーのアイデンティティともいえるその位置に今

新たな仲間が加わっている。


正直気持ちがわからないわけでもないが、

非がないわけではないので同情はしない。


それよりもそこにいられるとお掃除ができない。


仕方ないので少し声をかけて元気づけることにする。


そっと近づきぼっそっとつぶやく。



「元気出せよ・・・セミ・・・。」


「む”------!!!」



ふくれっ面になりながら私に殴りかかってくるセリ。


お嬢に殴られ慣れている私にとっては

この程度の攻撃はどうってことはない。


ひとしきり私を殴ると疲れてまた部屋の隅っこへ戻ってゆく。



この状態が昨日セリから情報を聞き出そうと

全力を尽くした結果。


演出が想定以上の効果を発揮してしまい、

情報ではないものが漏れてしまったわけだ。


そして私もやりすぎたということであれ以降セリが

何を隠しているのか聞き出せていない。


これが試合に負けて勝負に勝ったという事なのか?


・・・むなしい勝利だ。


などとくだらない物思いにふけりながらマッキーの

渋みのました顔を拭いていると。



「な”-----!!!」



宿殻の外からスラ子の怒った声が聞こえてくる。


嫌な予感がする。


いや、スラ子が怒っている時点で奴関連しかありえない


掃除を中断して急いで宿殻の外に出る。




ちょ!?



宿殻の外は360度回転するコーヒーカップ状態。


そして宿殻にしがみつき、楽しんでいる者が一人。



「落ち着け、敵ではないぞ!吾輩だ!ゴウゴだ!!!」


「な”----!!!」



知ってるよ?!


お前だからスラ子が暴れてるんだからね?!!!


そんな突っ込みを思っている最中も回転が続く。


やば。


朝ごはんが・・・。





私が汚いスプリンクラーに化そうとしたその時。



(ドゥン!!!)



宿殻の外にある小屋から突然爆発が起き、

地面にめり込む形で飛行と回転が止まる。




・・・このパターン多くない?


ボロボロになった体を起こし背中の小屋を確認する。


うあ。なんか紫色の煙が出てる。


そしてあの中にはお嬢がいるはず。


どうしよう?


お嬢はあの回転にさらされたうえ

謎の爆発が起こったわけだ。


あの小屋の中、間違いなくろくなことになっていない。


まさかお嬢がミックスジュースになっている。


なんてことはないだろうが、

怪我をしているか、ブチ切れているか二つに一つ。


無事でいて欲しい。


そう思う反面、お嬢が無傷の場合

私が何かしらの怪我をするという不条理。



「ふむ、なかなか面白い乗り心地であった。」



私の不安をよそに清々しい笑顔を浮かべるゴウゴ。


お前捕まってなかったの?


結構な人数に追われていたはずだが、どうやら

それらを振り切り私たちに追いついたらしい。


正直ゾッとする身体能力である。


敵じゃなくてよかったと思う気もする。


だが、その身体能力でトンデモをやらすあたり

味方にいて安心出来ない。


そんな感想を抱く中、小屋の扉がゆっくり開かれ

中からガスマスクをしたお嬢が現れる。



「お、無事であったか!何より何より。」



気さくにお嬢に話しかけるゴウゴ。


怖いもの知らずにもほどがある。


通常言葉より先に拳が出てくるお嬢。


だが今ここに至るまでお嬢は動かない。


確実に怒っているはずなのにこの対応。


本当にお嬢なのか?



ゆっくりマスクを外しながらお嬢が問いかける。



「なんであんたがここにいるのよ?」


「ふむ!吾輩が案内するといったであろう。」



さも当たり前のように言い切りゴウゴ。



「なんであんたが案内するのよ?」



確実にお嬢の声の威圧が上がっている。


そしてわかった気がする。


ギアチェンジ。


そう、お嬢は今感情を調整し力をためている。


激情にかられず自分のベストと相手の隙を

見極めている。


ヤル気だ。


お嬢はここでヤル気だ!!!



「ふむ!此度の任務よくわからんが重要と見た!

ならば吾輩が出ぬわけにはいかぬであろう!!!」



自信満々に何の根拠も存在しない理由を宣言するゴウゴ。


この伝わらなさ。


何やらレガ君に通じるものを感じる。



「ちょっとした様子見をしてくるだけよ?」


「うむ・・・。」


「お願いだから邪魔しないで。」



冷静なトーンで言い放つお嬢。


恐らくこれが最後通告だろう。


真剣なお嬢の声に、ゴウゴも笑顔を消して答える。



「・・・実を言うとな、先の勇者との戦いで

失態をしてしまってな。」


「は?」


「此度の失態を払拭する機会が欲しいのだ。」





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