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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
80/161

7-11

いつも閲覧ありがとうございます。

聖域へ向かう出発して間もなく。


スラ子とフーシェに移動を任せ

セリから話を聞くことにする。


前回はレガ君から話を聞き出す事に失敗したが。


私は失敗から学ぶ甲殻類。


今回は小道具まで用意して準備万端で臨む。





「な、なんです!?まぶしいです!」



暗くした部屋にてセリに向けてライトを照射する。


レガ君と同じシチュエーションだが。


あからさまに挙動不信になるセリ。


そう!これこそが正しい反応である。



「隠していることあるよね?」


「な、なんの事ですか!?セリわかんないです。」


「じゃあマッキーがなんであんな顔になってるの?」



ライトでマッキーの顔を照らす。


今までで初めて見るマッキーの感情のこもった顔。


苦痛しぼりたて100%って顔をしている。


そんな顔を暗室でライトで照らしているものだから

かなりホラーな見栄えである。



「・・・です。」


「ん?」


「伝言を持ってきただけす。もういいです?」



話を早急に切り上げ逃げようとするセリ。



「いやいや、そこ大事なところだからね?」



すかさずセリを捕まえる。



「きゃ!どこ触ってるです!?穢されるです!

変態に汚されるです!!!」



そう喚きながら暴れだすセリ。


そして私のそばでおやつを食べていたレガ君が

鎧をパージし立ち上がる。



「・・・私が代わりに!」



何の代わりだよ!?


ってか話がそれるから!


座ってようねー。


再びレガ君を座らせるとセリに問いただす。



「誰からの?どんな伝言?」


「・・・。」


「言えないの?」


「・・・。」



完全に黙秘を貫くセリ。


どうやらここから先はそこまで言いたくないらしい。



「別に悪いことをしているわけじゃないなら言えるよね?」


「・・・。」


「説明してくれないとマッキーがどうして

あんな顔になっているわからなくて不安になるでしょ?」




「「・・・。」」



状況は両者のにらみ合いとなる。



「だんまりを続けるなら仕方ないね・・・。」



私は用意しておいた箱を取り出し、

セリに中身が一瞬見えるようにライトを照らす。



「ひぃ!い、今のはなんです?!!!」


「んー。例えるなら悪い妖精さんかな?

ちょっとした箱があってねしまっちゃえるんだ・・・。」



私はそういってさらに空箱と

人型に窪んだプラスチックケースを取り出す。


そう、フィギュアケースである。


押入れの中に数個入っていた。



「セリも隠し事をするような悪い妖精さんなら

しまっちゃおうかなーって。」


「は!はったりです!

セリそんな魔法知らないです!!!」


「おやおや、お忘れですかなセリさん?

私が誰に召喚されてたヤドカリなのかを!」


「・・・元マスター!」



お爺さんと契約したセリなら、

どれほどお爺さんが規格外な存在か知っているはず。


そう踏んだ私はお爺さんの名前を借り、セリを追い詰める。



「は、離すです!手を離すです!!!」



私の手で暴れるセリ。


そこで私はわざとらしくよろけて床に手を付ける。



「あーあ。セリが暴れるから・・・」



そういって地面に置いておいたフィギュアを照らす。



「ほら・・・手が・・・。」



そしてあらかじめ外してあった着脱式の腕をセリに見せる。



「ひぃ!ひぃーーー!!!」



恐怖で完全に力の抜けたセリ。


今は私の手の中でブルブルと震えている。



「話す気になった?」


「だ、誰が話すかです!覚えてろです!

お前なんか女王様に言いつけてやるです!!!」



完全に恐慌状態のはずなのだが頑なに口を割らないセリ。


仕方ない、これでダメならあきらめよう。



「じゃあ・・・しまっちゃおうか。」



そういってプラスチックケースの人型にセリを近づける。



「ぎゃーーー!ぎゃーーー!」



結構な絶叫をあげるセリ。



「あ、そうそう、安心してね?

一人じゃないから・・・。」



そういって別の壁をライトで照らす。


そこには割とそれなりのフィギュアケースが積まれており。


中に入れられていたフィギュア達が一斉に照らし出された。



「ぎゃ・・・・・。」



断末魔の声と共にセリの身動きが止まる。



・・・。



やってしまったかもしれない。


調子に乗っていたことは認めよう。


まさかこんな形で失敗するとは。


セリを持った手に水気を感じながら困惑する私。


室内にはレガ君がおやつを食べる音のみが響いていた。



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