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閲覧ありがとうございます。
お嬢が食事を終えるとイスイさんは
私たちに案内役との待ち合わせ場所を教え
諸々の手配に向かった。
私たちはというと。
衣食は万全なのでこれといって準備するものはなく。
早速イスイさんに教えてもらった場所へ行き
案内人を待つこととなる。
そんなわけで宿殻内のまだ敷きっぱなしの布団の上で
返却してもらった銀プレートを眺めていた。
確かに従魔証のプレートは統一されたものではない。
大事なのはプレートに刻印されている文字で
それ以外には特に規格が決まっているものではない。
ゴロゴロしながらプレートを見ていると、
レガ君の姿が視界に入る。
・・・え?
アイスを食べるかの如く壊れたおもちゃの剣を
口にほおばっているレガ君。
レガ君はホント貴金属なら何でも食べるな・・・。
若干引きながら見ているとレガ君もこちらに気が付く。
「・・・ほがほおうが?」
「口に物を入れながらしゃべらないの。」
おもちゃの剣を口から取り出し改めてしゃべりだす。
「・・・お腹空いた?」
違うよ?
別に物欲しそうに見ていたわけじゃないからね?
そういうレガ君の手に握られたおもちゃの剣は、
鈍く虹色に光る液体を滴らせている。
「・・・って落ちてるよ!」
床に謎の液体が落ちてしまっている。
急いで雑巾を引っ張り出して床を拭く私。
何だろうか?
若干手がひりひりする?
「食事をするときはちゃんと食卓でしてね?」
「・・・?」
私の忠告に首をかしげるレガ君。
自分の手に持ったおもちゃの剣を見つめると。
「・・・違う。・・・なおしていた。」
おもむろに液まみれになった剣を突き出すレガ君。
「いった!!!」
レガ君が突き出したおもちゃの剣についていた液が
私の顔に付着すると同時に結構な刺激が肌にはしる。
ホントレガ君は自然な流れで私にダメージを与えてくる。
何なの?
もしかして狙ってやってる?
そうイライラしつつもレガ君の手に握られた
おもちゃの剣を確認してみる。
確かにひび割れていた部分がなくなっている。
「へー、こんなことできるんだ。」
食べるばかりだと思っていたレガ君の特技を
シンプルに褒めてしまった私。
「・・・ふふ。」
表情がほぼ変わらないのでわかりずらいが
褒められて喜んでいるご様子。
この感じなら割とぺらぺらしゃべるのではないだろうか?
そう思い試しに手に持っていた銀プレートに
ついて尋ねてみることにした。
「レガ君はこのプレートが何なのか知っている?」
そう聞いてうなずくレガ君。
「・・・外からきたやつ。」
「外?」
相変わらず具体性に欠ける返答。
「外って?」
「・・・カニ太郎、難しいことを聞く。」
お前は何について聞かれてたと思ったん?
なんだかフリーズしてしまっているので
質問を変えることにする。
「これって何か使い方あるの?」
そう私が言うと私の手からプレートを取り
何やら力を籠めるレガ君。
(イ”・・・イ”イイ”イ・・・イ)
プレートからスキル検知をした際のような音が
異音として発生される。
「っちょ!?大丈夫なの!!!?」
私が突っ込みを入れたその時。
(イッケンデス。)
はい?
(デンゴンガ、イッケンデス)
ちょっと想定外の反応にびっくりする私。
それはスマホか何かですか?
レガ君からプレートを受け取り表面を見る。
そこには先ほどは書かれていなかった文字で。
『【重要】認証更新失敗による制限解除について』
と見出しが出ている。
???
なんのことを指しているのかさっぱりなのだが、
スマホ感覚でその文字に触れてみる。
(あ・・・。
音声取れてる?
ホント?
ホント???
コホン!
わたくし女神代行をさせていただいている者なのですが、
伝言の件につきまして至急お伝えしたいことがあります。
お手数ではありますが、第三統制管理室までお越しください。)
・・・。
色々と突っ込みたいが地味に指摘が多くて困るな。
ひとまずこれが神託・・・。
いや、さすがにこれを神託として受け取らないだろう。
え?受け取ってないよね?
獣人たちの価値観がわからず困惑している最中
レガ君がぼさっとつぶやく。
「・・・さっちゃんだ。」
え?知り合い!?
うなずくレガ君。
(かーーん、かーーん)
またいろいろとレガ君から聞き出したいところだが、
お嬢が私を呼んでいる。
しばらく粒度が荒くなりますが9月頭で7章が終わるように
書いていきたいと思います。
おかしなところがあれば指摘してもらえると助かります。




