表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
69/161

6-13

閲覧ありがとうございます。

「な!なな!!!」



スラ子の声がする。


おへその下あたりからだ。



「な!!!」



察するにもう時間なのだろう。


全身の感覚が薄れてきている。



あぁ、短かったけど色濃い日々だった。


出来ればもっとみんなといたかったな。


この体でも涙は出るらしい。


そっと頬を水滴がなぞる。


するとスラ子の声とは別の声がする。



「・・・そろそろ時間。」



え?


れ、レガ君?



「・・・みんな、準備して。」


「な!」


「わかったよ!」



私の体が青白く光り始める。


よ”かった。良かった!!!


生きてたんだね!?



「・・・カニ太郎早く。」



この説明を一切しない突発的な要求。


そして、この私の話をガン無視する対応。


やっぱり本物のレガ君だ!


こんな対応に喜びを感じてしまう日が来るとは!


でも今はそんなことどうでもいい!


なんでもしてあげよう!


何をすればいいの!?



「じゃあ・・・ポーズとって。」



うん?



「技のポーズ?」



・・・要求している本人が良くわかっていない。


でも今はそんなことどうでもいい!!!


なんでもしてあげるって言っちゃったし。



私は気持ちを落ち着け勇者を見据える。


どうやら勇者もため技の準備をしているようだ。


いいだろう。


どちらが勝つか勝負だ!!!


全身の魔力を感る。



「かぁーーーにぃーーーー・・・。」



魔力を束ね、練り上げ、腰に構えた

両掌に集約するイメージをもつ。



「かぁーーーにぃーーーー・・・。」



全身の発光具合が強まる。


両手を突き出し力の本流と化した魔力を放出する。



「破ァァアアアアアーーーー!!!」



私の掛け声と共に展開される魔法陣。


そして勇者も私に向け何やら魔法を放つ。


互いの大技が交差する。


そう、ぶつかり合いはしなかった。



勇者は私の大仰なポージングに対して

私の突き出した両手に対して魔法を放つ。


対して私の必殺技。


・・・手から出るものだと思っていた。


掛け声と共に展開された魔法陣は

スラ子達の声がしたおへそのあたりに展開され。


そこから大量の水が勢いよく勇者に向けて

襲い掛かってゆく。





・・・驚いてた。


完全に変質してしまっていた勇者だったが

表情みたいなものは見て取れた。


私だって驚いたからね?


・・・やめて。


そんな目で私を見ないで!!!


一瞬で水に押し流されてゆく勇者だったが

避難するようなあいつの目線が脳裏から離れない。


わかるよ?


私も必殺技同士のぶつかり合いを想像してたもの。


ホントまさかのまさかです。




そして私はどうしたらいいのだろうか?


勇者の一撃により右手から肩までを

ごっそり持っていかれた私。


どうせなら上半身事消してくれれば・・・。


突き出した左手の置き所を完全に失っている。


かといって水の放出が止まったわけではないので

不用意に体勢を変えることができない。




こうして私は数十秒の間このポーズを取り続け

魔法の終了と共に気を失うのであった。


ひとまずこれでVS勇者の6章は終わりかな?


次章はついにマッキーのお話し?


ちなみに設定上レガ君は戦士君人形を依代とした顕現をしているため、

体を壊されたとしても亡くなることはありません。

ただ、フーシェはペットボトル風車によって来た風の精霊本体なので

レガ君のようなダメージを受けると危ないです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ