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良ければお楽しみください。
ラウル君が発光してる。
正確に言うなら私の渡したフルフェイスの中身が
発光している。
「ま、まぶしいっす!!!」
あまりのまぶしさにフルフェイスを脱ぎ捨てる
ラウル君。
「あ・・・。」
脱いでしまったフルフェイスを見つめるラウル君。
「あ・・・、う、うおぉぉぉぉぉーー!」
叫びながらフルフェイスをかぶりなおすラウル君。
しかしまぶしさのあまり身動きが取れなく
なっている。
そしてそんなラウル君の行動にあきれているゴウゴ。
「貴様バカにしてるのか?」
「う、うるいさいっす!
こっちにはこっちの事情があるんっすよ!!!」
しかし、身動きが取れなく困った挙句に脱ぎ捨てる。
「だーーー!!!もういいっす!
こうなったらやけっす。」
何やら体に力を込めている様子、
そしてそれにつれてより強く発行する後頭部。
「ん?・・・!貴様ふざけているのか?!」
「な、なんのことっすか!?」
「後ろのそれだ!!!」
そう、ラウル君の後頭部に刻まれたみんなの絵。
それがラウル君の真後ろにホログラム投影
されている。
緊迫した状況をぶち壊す
ほのぼのとした作品。
後頭部から映し出されているスラ子たちの絵は
後ろを確認しようとするラウル君の
頭の動きに合わせて移動する。
そう、ラウル君は目視でそれを確認することが
できないようになっている。
「っぶ!!!き、貴様吾輩を笑い殺す気か!?」
大爆笑のゴウゴ、笑いをこらえているイスイ。
救いがあるとすればお嬢やトーマスさんたちは
気絶していたり、視力が戻っていなかったりで、
何が起こっているのかわかっていないことだろう。
「いいからお嬢から離れるっす!」
「はぁはぁ、冗談はお前の頭だけにしておけ。」
「ひ、人が気にしていることを!
か、覚悟ぉおおおーーー!!!」
よくドラマでやられ役が言うセリフを言いながら
切りかかってゆくラウル君。
だが、その斬撃を余裕でかわされ再び
脇腹にけりを入れられるラウル君。
だが、先ほどとは違う。
ラウル君がその場にとどまっている。
「「!!!」」
なんか二人とも驚いている。
え?何が起こってるの?
状況が把握できないながらもラウル君が
ゴウゴに対して袈裟切りを放つ。
ゴウゴもそれに対して回避を行おうとするが
地面を移動しようと力を入れた足が地面に沈む。
「なんと!!!」
体を移動させて攻撃をかわそうとしたゴウゴだが、
ラウル君の斬撃をそのまま篭手で受け止める。
「っぐ!」
その斬撃とともにゴウゴの片足が地面に飲まれる。
「な、なんだと!?」
「ま、まずいゴウゴ様!これは精霊魔法です。」
精霊魔法?ラウル君そんなの使えたっけ?
ひとまずラウル君優勢のようだ。
「やるな、小僧。今回は引いてやる。撤退だ!!!」
ゴウゴがラウル君から距離をとりそう叫ぶ。
お嬢の魔法で行動不能に陥っていた取り巻き立ちも
いつの間にか消えている。
「また、会いに来る。それまで首を洗って
待っているんだな。」
そうお決まりの捨て台詞を残し
ゴウゴとイスイも撤退していった。
そう、ラウル君はお嬢を守りっ切ったのだ。
力なくその場にへたり込むラウル君。
「や、やった!守ったっす!お嬢を・・・!」
そういうとラウル君は気を失った。
すごかった。あのお嬢を倒した奴に
まさかラウル君が退けるとは。
ってか見ていた感じどうやっても
スラ子たちのあの落書きが関係してるよね?
どうしよう。
ラウル君の頭。
あと2~3話で5章終了。




