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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
51/161

5‐5

投稿遅れてしまい申し訳ない。


お嬢が数秒呪文を唱えるとゴウゴの周りに

赤い小さな光が現れた。



ん?なんだあれ?



と思った次の瞬間、

赤い点が爆発しものすごい光と音を発する。


とっさに後ろに飛びのいたゴウゴ。


だが効果範囲がずれただけで

後ろに控えていた取り巻きもろとも

光と爆音の効果範囲に入ったらしい。



「うぐぐ。め、めがぁあああ!!!」



突然の発光と爆音で気を失ったり

身動きの取れなくなった獣人たち。


どうやら人より聴覚、視力の優れる獣人には

かなり効果的な魔法らしい。


ゴウゴも膝をついて身動きが取れないようだ。


しかしそれは敵だけでない、

フルフェイスをかぶっていたラウル君以外

発光と爆音にダメージを受けています。


私?


私は不思議なことに状況は把握できている。


そもそもヤドカリの私が人間と同じ五感を

持っているというのが不思議なのだが、

ひとまず見聞きに問題はない。


ただ触覚がびりびりして体がうまく動かせない。


そしてあの魔法を放った後も

お嬢の呪文は止まっていなかった。


ゴウゴを中心に地面が赤くなっている。


【炎:インフェルノゲート】


身動きが取れないゴウゴの地面が熱で溶けだし

周囲の地面ごと沈み込む。



「ぐぅ!!!」



ゴウゴは必死に逃れようとするがうまく

体制を立て直すことができていない。



「冗談でも言っていいことと悪いことがあるの

あの世でしっかり反省することね。」


「ぐおおぉおおおぉおーー!!!」



叫びながら熔解した地面に飲まれようとした瞬間、

イスイと呼ばれていた獣人がゴウゴやほかの獣人を、

つかみ投げ魔法の効果範囲から逃がす。



「まさかお味方ごとあのような魔法を放つとは。」


「敵をやるには味方ごとってね。」



え?お嬢?


それは突っ込み待ちですか?



「・・・さすがオイゲン様のお孫様、良くも悪くも

外れていらっしゃる。」


「それより次はあんたが相手?」


「先ほどもお伝えしましたが、我々は

リサ様をお連れするよう仰せつかっております。

交戦の意思はございません。」


「交戦の意思はない?冗談でしょ?

少なくともあんたの後ろの奴はまだやる気よ?」



お嬢の攻撃から立ち直ったのかゴウゴが立ち上がる。



「ゴウゴ様、あなたが煽るようなことを

おっしゃるからこんなややこしく!」


「うるさい!事実は事実だ!!!

それに言ってわかるような者でもあるまい。

屈服させて連れていけばいいだけの話。」


「っは!そんなボロボロでよく言うわ。

次は助けてもらえると思わないことね!!!」


「確かに先ほどは不覚を取った。

なればこそ、そこで仕留めきれなかった貴様に

もう勝機はない!!!」



体の芯まで響く雄たけびがあたりに響き渡る。



【特:破魔の雄叫び】


(ッピシ!)



その雄たけびとともに何か割れる音がする。



「嘘!?術式が!」



お嬢は何やらあたりに魔法の術式を組み上げ

伏せていた様子。


そしてそれがゴウゴの雄叫びによって

無効かされたらしい。



「オイゲンから聞いておらんのか?

退魔の術は我ら獣人の十八番よ!」



得意げに語るゴウゴ、だが先ほどの様な余裕は

一切見ることはできない。


確実間合いを詰めお嬢に近づいてくる。



「っち!」



新たに詠唱をしようとした瞬間。


最初にお嬢を連れ去ろうとしたときの様に

瞬時に距離を詰め、先ほどの雄叫びをあげながら

右手の爪がお嬢を襲う。


お嬢はこれに対して手持ちの杖で防ぐ。



「う!」



杖はひしゃげ、お嬢が後ろに吹き飛ぶ。


やばい!助けなきゃ!!!


でも、体が思うとおりに動かない。



「ゴウゴ様!」


「わかっとるわ!殺しはせん!」



ゴウゴの腕がお嬢の腕をつかもうとしたその時。


ラウル君が伸ばしたゴウゴの手に切りかかる。



「お嬢!大丈夫っすか!?」


「バカラウル!気をそらすな!!!」



ラウル君の斬撃を半歩でかわしたゴウゴは

一瞬後ろを気にしたラウル君の隙を見逃さなかった。



「っがぁ!!!」



脇腹に強烈なけりを受けて、

軽武装の人間が軽々と宙を舞う。


そんなふざけた状態からも受け身を取るラウル君。



「今のをいなすか、人間風情がよくやる。」


「お、おじょ、お嬢を・・・!!!」



必死に立とうとするラウル君。


くっそ!ラウル君があんなに頑張っているのに!


私の足動いてくれ!!!


お嬢が、お嬢がぁ・・・。



「うおぉぉぉおぉおぉーーー!!!」



ラウル君が雄叫びをあげ立ち上がる。



「お前らなんかにお嬢を好きにはさせないっす!」


「じっとしてれば死なずに済んだものを。」



ゴウゴがお嬢を当身で気絶させると

ラウル君に向き直る。


・・・あれ?ラウル君なんか光ってない?


明日中には5章終了をめざしたい。

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